単語とは|日本語文法における言葉の単位について

当記事では日本語文法における「単語」について解説します。

「単語」という言葉が指す意味や見分け方、種類などを解説していきますので、ぜひおさらいしていって下さい。

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たくろー
Webディレクター
ライティングから編集、校正、ディレクション、SEO対策、アクセス解析、撮影、画像編集、Web制作と、なんでもやってるwebディレクターです。
現在はIT企業でインハウスSEO担当兼、メディア運営責任者・編集者として働きながら、札幌でWebライティングの講師として活動。「良いWebライターが増えれば仕事が楽になるなぁ」と思いながら、一人でひっそりと文亭を運営中。著書『Webライターが書いてはいけない文章28選』

単語とは

単語とは、文章を構成するなかで最小単位の言葉のこと。文法的にいえば「自立語」あるいは「付属語」単体を指します。

単語同士を「意味を持つ最小単位」にまとめたものを「文節」と。「文節」がいくつかまとまって構成されたものを「文」と呼びます。

例えば「今夜は月が綺麗です」という文を単語に区切ると「今夜」「は」「月」「が」「綺麗」「です」になります。

言葉として成り立つ最小単位のものが単語だと覚えておきましょう。

参考
  • 自立語=名詞・動詞・形容詞など、それだけで成り立つ単語のこと
  • 付属語=助詞と助動詞のこと。「〜が」「〜は」など。

単語の種類

単語には「自立語」と「付属語」の2種類があります。それぞれどんな言葉なのか、簡単に説明しておきます。

自立語

自立語とは、単独で意味を持つ言葉のこと。

「助詞」と「助動詞」以外のすべての言葉が含まれますが、具体的には以下8種類の言葉を指します。

  • 名詞(私、犬、山田、あれ、など)
  • 動詞(走る、書く、等)
  • 形容詞(白い、寒い、等)
  • 形容動詞(綺麗だ、穏やかだ、等)
  • 連体詞(大きな、ある、いわゆる、等)
  • 副詞(決して、かなり、キラキラと、等)
  • 接続詞(しかし、だが、けれど、等)
  • 感動詞(ああ、もしもし、こんにちは、等)

これらそれぞれが、一つの単語として扱われます。

付属語

付属語とは、それだけでは意味を持たず、自立語をサポートする役割を持つ言葉のこと。

付属語は「助詞」と「助動詞」のどちらかになりますが、助詞には活用がなく、助動詞は活用があるという違いがあります。

助詞

  • 格助詞(「〜が」「〜に」等)
  • 接続助詞(「〜と」「〜ので」等)
  • 副助詞(「〜は」「〜も」等)
  • 終助詞(「〜な」「〜ねえ」等)

助動詞

  • 「〜れる」「〜よう」「〜まい」「〜そうだ」等

覚えるというよりも、こういうものだと理解しておくと良いでしょう

単語以外の言葉の単位

次にもう少し大枠で見て「文章」を構成する「言葉の単位」について解説しておきます。

「単語」はあくまで言葉の単位のうちの一つですので、他の単位も併せて知っておいて下さい。

文節

文節とは単語単体、あるいはいくつかの単語で構成された、意味が通じる最小単位の言葉のこと。文法的に言えば、自立語と付属語で構成された言葉です。

例えば「私は|2年前から|ずっと|文章の|勉強を|している」という文では「|」で区切った言葉が文節の区切りになります。

「文」とは、句点(。)から句点までで構成される言葉の集まりのこと。最低限「独立語」だけ、あるいは「(主語+)述語」があれば成り立ちます。

例えば「明日は晴れると良いな」というような、メッセージを持つ言葉の集まりが「文」として扱われます。

段落

段落とは、一つ、あるいは複数の文が集まって構成されているブロックのこと。基本的には、話題が続いているひと続きの文をまとめて「段落」として構成します。

基本的には「読み手が読みやすいように」という視点で、段落分けを考えていくと良いでしょう。

文章

文章とは、いくつかの段落が集まって構成されている、一つのコンテンツとして成り立っているもの。

当サイトでは「文章は、読み手を動かすために書くものである」と定義づけて解説しています。

まとめ

単語は、文章を構成するなかで最小単位の言葉のことです。

普段書くときに毎回意識するというよりも、人に説明するときに正しい意味で使えるようにしておきましょう。

文章に関する基礎知識としては「文の成分」に関しても知っておいて損はありませんので、よろしければ併せておさらいしておいて下さい。

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