助詞とは|日本語文法における助詞の意味や用法、具体例

当記事では日本語文法における「助詞」について解説します。

助詞という言葉の意味や種類、用法などについてわかりやすくご紹介しますので、ぜひこの機会におさらいしていって下さい。

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\ この記事を書いた人 /

たくろー
Webライター、編集者
ライティングから編集、校正、ディレクション、SEO対策、撮影、画像編集と、なんでもやってるwebライター兼編集者。個人ブログ「北海道ログ」で生活費を稼ぎながら、IT関連の事業会社にてWEBメディアの運営責任者として勤務。「良いWebライターが増えれば仕事が楽になるなぁ」と思いながら、当サイト「文亭」を運営している。

助詞とは

助詞とは、会話の方向性をコントロールする役割を持つ言葉のこと。さまざまな自立語と一緒に使われる付属語で、活用のない品詞です。

例を用意しましたので、下記の文をご覧ください。

例文
  • 「は」「が」好きです
  • 「も」「が」好きです
  • 「も」「は」好きです
  • 「は」「も」好きです

上記文では「は」「が」「も」が助詞で、色々と組み替えて文を構成してみました。各文「花が好き」だという主旨は同じでも、意味がまったく違っていることがわかるはずです。

伝えたいニュアンスを適切に伝えられるように、ぜひ正しく助詞を扱えるようにしておきましょう。

助詞の種類一覧表

助詞を一覧表にしました。当サイトでは、助詞を下記4種類に分類して取り扱っています。

スクロールできます
助詞の種類使い方該当する単語
格助詞体言につけるを、に、が、と、より、で、から、の、へ、や
副助詞体言につけるは、こそ、さえ、も、だけ、しか、ばかり、まで、くらい、ほど、など、でも、だって、か、なら
接続助詞活用語につけるので、から、ば、と、て、が、ても、ところで、のに、ものの、ながら、けれど、し、たり
終助詞文末につけるな、か、の、ね、かしら、や、よ、ぞ、とも、さ、わ

それぞれ用法も意味も複雑ですので、一つずつ詳しく解説していきます。

格助詞の用法

格助詞は体言(名詞)の後につけて使われる、他の言葉との関係性を示すための言葉です。

もう少し言えば「その言葉が、述語に対して何を示しているのか」を指し示す役割があります。

下記の例文をご覧ください。

「が」「に」冷蔵庫「から」お茶「を」とってくれた。

上記例文では「とってくれた」という述語に対して「誰が」「誰に」「何から」「何を」という情報を、格助詞でコントロールしながら伝えています。

そんな格助詞として使える言葉は、全部で10個です。

格助詞一覧

を、に、が、と、より、で、から、の、へ、や

語呂合わせで覚える場合は「鬼が戸より出、空の部屋」が有名ですが、丸暗記するというよりも、実際の使い方を理解しておきましょう。

主語であることを示す

格助詞として使われる「が」は、その文章の主語を示すことができます

例えば「僕が料理を作るよ」などの使い方がわかりやすいでしょう。

ただ「主語を示すことができる」としたのには理由があり、その体言の助詞が「が」だからといって必ずしも主語だというわけではないことには注意しましょう。

下記例文をご覧ください。

例文

「が」私にくれたもの。

一見「君が」が主語のように見えますが、この文に主語はありません。「(これは)君が私にくれたもの(だ)」といったように、主語は隠れているのです。

主語を探すときは「が」にとらわれず、あくまでその文を主役を探しましょう。

格助詞の「が」「主語を示すことができる言葉」だと覚えておきましょう。

連用修飾語であることを示す

格助詞として使われる「を」「に」「へ」「より」「で」は、その助詞がついた言葉が連用修飾語であることを示します。

例文をご覧ください。

例文
  • 猫「を」飼う。
  • 犬「に」餌をあげる。
  • 北海道「へ」いく。
  • 遠い場所「より」来られた。
  • ここ「で」遊ぶ。

上記のように、用言(動詞・形容詞・形容動詞)を修飾する言葉の後ろにつきます。

連用修飾語に関しては、下記の記事も参考にしてみて下さい。

連体修飾語であることを示す

格助詞として使われる「の」は、その助詞がついている言葉が連体修飾語であることを示します。

例文
  • これは君「の」本だ。
  • あなた「の」生き様を見習いたい。

上記のように、体言(名詞)を修飾する言葉の後ろにつきます。

連用修飾語に関しては、下記の記事も参考にしてみて下さい。

並立の関係であることを示す

格助詞として使われる「と」「や」は、体言を並べて説明するときに使われます。

例文
  • Mac「と」Windowsはどちらが良い?
  • 弁護士「や」会計士の資格を取るのは難しい。

上記のように、体言と体言の間に付きます。

副助詞の用法

副助詞は体言(名詞)の後につけて使われる、その言葉に意味を付け加えるための助詞です。

多くの副助詞は「格助詞に入れ替えても意味が通じる」のが特徴ですが、それが絶対だというわけでもないため、見分けにくい助詞だと言われます。

例文をご覧ください。

「さえ」いなければ、君「も」そんな目に遭うこと「は」なかったはずだ。

上記例文では「僕」「君」「こと」という体言に、それぞれ「さえ」「も」「は」という副助詞をつけることで、文に複雑なニュアンスを付け加えています。

副助詞一覧

は、こそ、さえ、も、だけ、しか、ばかり、まで、くらい、ほど、など、でも、だって、か、なら

「この単語が副助詞だ」と覚えるのではなく、できれば「こんなシチュエーションで使われる助詞は副助詞だ」と理解しておきましょう。

ここでは原稿執筆の現場で、実際に文章で使われやすい副助詞の用法をご紹介していきます。

限定する意味合いを示す

副助詞の「は」「だけ」「ばかり」「しか」「さえ」を使うことで、限定する意味合いを含む言葉として表現できます。

例文をご覧ください。

例文
  • 「は」あるけれど、マッチ「は」ない。
  • お父さんは、弟「ばかり」ひいきしている。(僕のことは甘やかしてくれない)
  • サッカー「だけ」は得意だ。(他のスポーツは得意ではない)
  • 僕にはスポーツ「しか」ない。(勉強も恋愛も上手くできない)
  • 触れること「さえ」できない。(他のことも、何もできない)

このように「これだけは(も)〜」といったニュアンスを含む言葉になります。

主語であることを示す

副助詞の「は」「も」を使うと、主語であることを示せます。

例文をご覧ください。

例文
  • 「は」もう歩けない。(他の人は歩ける)
  • 「も」もう歩けない。(君と同じで。)

この場合の「は」は、限定する意味合いも含みます。「も」を使うと、他にもそのシチュエーションに置かれている何かが存在することを含ませることになります。

副助詞「は」「も」を使うと、上記のように他の意味を含ませる主語になります。

主題であることを示す

副助詞の「は」を使うと、その言葉が主題であることを伝えられます。

例文をご覧ください。

例文

「は」鼻が長い

この場合は「象に関して言えば〜」という意味を含んでおり、その文のお題目を表すようなニュアンスになります。

また主語と主題の違いに関しては、下記の記事も参考にして下さい。

比較強調の意味合いを示す

副助詞の「くらい」「ほど」「など」を使うと、他の物事と比較しながら強調するニュアンスを示せます。

例文
  • 「くらい」になると、こんな仕事は簡単だ。(他の人には難しいかもしれないけれど。)
  • 「ほど」の逸材は、なかなかいない。(他の人と比べて。)
  • このテーブル「など」、先日買い替えたばかりだ。(他の家具も良いもので揃えているけれど。)

場合によっては、少し「嫌味」を感じさせるようなニュアンスにもなりますので、注意が必要な用法です。

仮定の意見を示す

副助詞の「だって」「なら」「でも」を使うと、仮定の意見を示せます。

例文
  • 「だって」、できるならそうしたい。(でも、できない)
  • 「なら」、きっとそうするはずだ。
  • 「でも」そうする。(その立場ではないけれど。)

その結果が訪れないことは分かっていながら、仮定の意見を示すようなニュアンスになります。

接続助詞

接続助詞とは、用言(動詞・形容詞・形容動詞)の後ろにつけることで接続語として使えるようにするための助詞です。

便利ではあるものの、使いすぎると冗長で複雑な表現になるため、実際の原稿執筆の現場では「一文につき接続助詞(+接続語)は1〜2個程度に抑える」のがセオリーです。

例文をご覧ください。

僕が絵を書く「と」、どうしても線がグニャグニャになってしまう。

上記文では「書く」という用言の後ろに「と」という接続助詞をつけることで、接続語として使っています。

接続助詞一覧

ので、から、ば、と、て、が、ても、ところで、のに、ものの、ながら、けれど、し、たり

これら接続助詞は、大きく3種類の用法で使われます。

順接の関係を示す

接続助詞の「ので」「から」「と」「ば」「て(で)」を使うことで、順接の関係を示せます。

例文
  • 雨が降ってきた「ので」、急いで帰ることにした。
  • たくさん歩いた「から」喉が渇いた。
  • 文章を書く「と」疲れる。
  • 犬も歩け「ば」棒に当たる。
  • ちょっと走っ「て」、トレーニングしてきた。

「AだからBである」と順序よく説明するときには、順接の関係を示す接続助詞を使うと良いでしょう。

逆説

接続助詞の「が」「ても」「けれど」「ところで」「のに」「ものの」「ながら」を使うことで、逆説の関係を示せます。

例文
  • 今日は雨が降った「が」、明日は晴れるはずだ。
  • そんなことを言われ「ても」、無理なものは無理だ。
  • 買った「けれど」、大して使わなかった。
  • 言った「ところで」仕方がない。
  • あんなに説明した「のに」、わかっていない。
  • 持ってきた「ものの」、使わなかった。
  • あんなこと言い「ながら」、どうせ実現はしない。

「Aだが、Bである」と逆説の意味を示すときには、このような接続助詞を使いましょう。

単純接続

接続助詞の「が」「し」「ながら」「て(で)」を使うことで、そのまま接続する言葉として使えます。

例文
  • カレーを作った「が」、なかなか上手くいった。
  • 着替えた「し」、そろそろ寝るか。
  • 仕事をし「ながら」、物思いにふける。
  • この本を読ん「で」おこう。

単純に接続する言葉は、このような接続助詞を使いましょう。

終助詞

終助詞とは、文末の単語の後ろにつけることで、文にさまざまな意味を付け加えるための助詞です。

様々なシーンで使われますが、よく使われる終助詞ならではの表現に「禁止」の意味を加えるものがあります。

人が嫌がることはする「な」

上記文の「な」は終助詞で、これがつくだけで「否定」を示します。終助詞は、このように文自体の意味合いやニュアンスを大きくコントロールする言葉なのです。

終助詞一覧

な、か、の、ね、かしら、や、よ、ぞ、とも、さ、わ

終助詞は他にも多くの表現で使われますので、一通りご紹介していきます。

禁止の意味を加える

例でも出しましたが、文末に終助詞である「な」をつけることで否定を示します。

例文

人が嫌がることはする「な」

「〜すべきでない」という意味合いを、シンプルに伝えられます。

反語にする

文末に終助詞である「か」をつけることで、反語の文にできます。

例文

さっき頼んだばかりなのに、こんなにすぐ届く「か」?(いや、届くはずがない)

周りの人に問いかけるようなニュアンスも含みます。

疑問文にする

文末に終助詞である「か」「の」などをつけることで、疑問文になります。

例文
  • そろそろご飯でも食べる「か」
  • そんなに買う「の」

反語とは違い、純粋に問いかけるニュアンスになります。

感動のニュアンスを含ませる

文末に終助詞である「なあ」「や」「よ」などをつけることで、感動のニュアンスを含む文になります。

例文
  • すごい景色だ「な」。
  • 綺麗だ「よ」。
  • やっぱり大自然はすごい「や」。

あまり格式ばった文章では使われないような口語表現になります。

強調のニュアンスを含ませる

文末に終助詞である「ぞ」「よ」「ぜ」などを用いると、強調するようなニュアンスを含む文になります。

例文
  • 絶対にやり切る「ぞ」
  • もう負けない「よ」
  • 一緒に遊ぼう「ぜ」

まわりの誰かに向けて使うと、同意を強要するようなニュアンスにもなります。

励ましのニュアンスを含ませる

文末に終助詞である「さ」「よ」「わ」などを用いると、励ますようなニュアンスを含ませる文になります。

例文
  • 明日がある「さ」
  • きっと大丈夫だ「よ」
  • 心配ない「わ」

教科書的には「断定」に近い表現ですが、現代では他人を励ましたり、自分に言い聞かせたりするようなニュアンスで使われます。

まとめ

助詞はかなり理解するのが難しい品詞です。

体系的に理解しようと思えば、品詞や助詞だけに目を向けるのではなく、文の成分(主語・述語・修飾語・接続語・独立語)なども総合的に学ぶことが大切。

ぜひ色々とおさらいしてみて下さい。

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