接続語とは|日本語文法における接続語の使い方や一覧

当記事では日本語文法における「接続語」について解説します。

接続の意味や種類、使い方などをわかりやすくご紹介しますので、ぜひおさらいしていって下さい。

また日本語文法の全体像は下記の記事で解説していますから、接続語だけでなく全体的におさらいしたい方は、併せて参考にしてください。

時間割

\ この記事を書いた人 /

たくろー
Webディレクター
ライティングから編集、校正、ディレクション、SEO対策、アクセス解析、撮影、画像編集、Web制作と、なんでもやってるwebディレクターです。
現在はIT企業でインハウスSEO担当兼、メディア運営責任者・編集者として働きながら、札幌でWebライティングの講師として活動。「良いWebライターが増えれば仕事が楽になるなぁ」と思いながら、一人でひっそりと文亭を運営中。著書『Webライターが書いてはいけない文章28選』

接続語とは

接続語とは

接続語とは、文節と文節をつなぐ言葉のこと。文の成分の中の一つです。

例えば「しかし」「ですが」「また」「そして」など。

物事を順序よく説明するとき、説明を補足的に追加したいときなど、文章を読みやすくするために用いられる言葉です。

接続語と接続詞の違い

接続語と接続詞は、その呼び名が使われる土俵が違います。

つまり文の成分や構造の話をするときは「接続語」が話題に上がり品詞について話すときは「接続詞」が話題に上がります。

また「接続語」の方が、広い範囲の要素を包括する言葉です。

接続詞は、あくまで接続語の中の一つなんだと覚えておいて下さい。

接続語の種類と文章例

接続語の種類と文章例

接続語には、大きく分けて9つの種類があります。

それぞれの接続語の用途を、文章例も交えながら解説しました。おさらいしていって下さい。

1. 順接の接続語

順序よく物事を説明するときに使われるのが、順接の接続語です。

「今度キャンプに行くから、テントを新調しようと思う」

上記文のように「Aだから、Bである」という構文になります。

順接の接続語例

だから、それで、すると、というわけで、等

2. 逆説の接続語

伝えたことと反対の事柄を説明するときに使われるのが、逆説の接続語です。

「私は豆腐が好きだ。でも納豆は食べられない」

上記文のように「Aだが、Bである」という構文になります。

逆説の接続語例

でも、しかし、とはいえ、だが、けれども、

3. 累加の接続語

説明した物事にたいして、追加で何かを説明するときに用いられるのが「累加」の接続語です。

「リンゴは美味しい上に、栄養価が高い」

上記文のように「Aであり、さらにBである」という構文になります。

累加の接続語例

さらに、そのうえ、しかも、それだけでなく、

4. 並列の接続語

いくつかの物事を並べて説明するときに使われるのが、並列の接続語です。

「私が好きな食べ物はカレーとすき焼き、それから牛丼である」

上記文のように「〜はA、およびBである」という構文になります。

並列の接続語例

および、ならびに、それから、あとは、等

5. 対比の接続語

物事を比較するときに用いられるのが対比の接続語です。

「私は野菜が好きだ。対して彼は、まったく野菜を食べない」

上記文のように「AがBなのに対して、CはDである」という構文になります。

対比の接続語例

対して、いっぽう、

6. 選択の接続語

物事を並べて選択するときに使われるのが、選択の接続語です。

「筆記具はシャープペン、あるいは鉛筆を使って下さい」

上記文のように「AあるいはBである」という構文になります。

選択の接続語例

あるいは、もしくは、

7. 補足の接続語

何かを説明したあと、追加で伝えたいことがあるときは「補足」の接続語を使います。

「私は肉が好きだ。なお、種類は問わない」

上記文のように「AはBだ。なお、Cである」という構文になります。

補足の接続語例

なお、ちなみに、そうそう、等

8. 要約の接続語

説明した物事について、総括的にまとめるときには「要約」の接続語を使います。

「私は野菜が好きだ。つまり、健康的である」

上記文のように「Aである。すなわちBである」という構文になります。

要約の接続語例

つまり、なぜなら、すなわち、等

9. 転換の接続語

文章の中でガラッと話題を変えたいときは、転換の接続語を使います。

「今日の仕事は終わりましたね。ところで、これから時間はありますか?」

上記文のように、話題をくぎりたいときに使いましょう。

転換の接続語例

ところで、さて、では、ときに、等

接続語をつかってわかりやすい文章を書くコツ

接続語をつかってわかりやすい文章を書くコツ

最後に、接続語を上手に使うコツを解説します。

接続語を適切に使って、もっとわかりやすい文章を書いていきましょう。

一文につき、接続語は一つまで

一文につき接続語は一つまでにしておいた方が、わかりやすい文章になります。

例えば下記の文章は、一文に接続語を詰め込んだNG例です。

私はWebライターだが、Webマーケターあるいはコピーライターとしても活動しており、収入は十分だが、まだまだ働こうと思っている。

接続語を多く含む文章は、結局何が言いたいのかわかりにくくなります。その文で伝えたいことを絞り、接続語が基本的に一つまで抑えるようにしましょう。

これは「係り受け」にも関わる事柄ですので、あわせて下記の記事も参考にしてみて下さい。

「たり〜たり」の表現ルールを守る

「たり〜たり」は並列で物事を説明するときに便利な言葉ですが、用法を間違いやすい言葉でもあります。

例えば下記の文章は、たりを使ったNG例です。

今日は買い物に行ったり、カフェに行って過ごした。

並列で並べるときは「たり」を重ねるのが正しい用法になりますので「今日は買い物に行ったり、カフェに行ったりして過ごした」が正になります。

基礎的な文法ルールは守っていきましょう。

まとめ

接続語は、文章をわかりやすくするためのスパイスのような言葉です。

ぜひ正しい知識をもとに適切に取り入れて、読者から見て読みやすい文章を書いていきましょう。

記事をシェア
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
時間割