文の成分とは|主語・述語・修飾語・接続語・独立語・主題の扱い

当記事では、日本語文法における「文の成分」について解説します。

「文の成分」という言葉が示す意味や、含まれる言葉の種類などをわかりやすくご紹介しますので、ぜひおさらいしていって下さい。

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たくろー
Webディレクター
ライティングから編集、校正、ディレクション、SEO対策、アクセス解析、撮影、画像編集、Web制作と、なんでもやってるwebディレクターです。
現在はIT企業でインハウスSEO担当兼、メディア運営責任者・編集者として働きながら、札幌でWebライティングの講師として活動。「良いWebライターが増えれば仕事が楽になるなぁ」と思いながら、一人でひっそりと文亭を運営中。著書『Webライターが書いてはいけない文章28選』

文の成分とは

文の成分とは、現代の一般的な日本語文法において「主語、述語、修飾語、接続語、独立語」の5つの文要素を指します。

しかし実は、文の成分に決まりきった正解はありません。

時代によっては「補語」や「目的語」を含めて7つだと教わっている方もいますし、研究者によっては「日本語文法では主語という考え方を廃止した方が良い」と考える派閥もあるくらいです。

当サイトでは便宜上「主語、述語、修飾語、接続語、独立語」の5つを基本的な文の成分として扱いつつも、そこに「主題」が加わって文を構成していると定義しています。

下記例文をご覧ください。

「そうそう、象は鼻が長いよね。ところでキリンは、どこがどのくらい長い?」

答えは「首がすごく長い」などです。それはそれとして、文の成分を見ていきましょう。

一つ目の文章

  • そうそう、:独立語
  • 象は:主題
  • 鼻が:主語
  • 長い:述語

二つ目の文章

  • ところで:接続語
  • キリンは、:主題
  • どこが:主語
  • どのくらい:修飾語
  • 長い?:述語

もしも「主題」という要素がなければ「象は」「キリンは」という言葉を何に含めれば良いのかわかりません。

編集や校正の現場において、ライターに正しくフィードバックするのに「分類できない言葉」があるのは良くありません。

当サイトにおいて、文の成分は「主語・述語・修飾語・接続語・独立語・主題」の6つで説明できるという定義にて解説していきます。

文の成分の詳しい解説

ここからは、文の成分である「主語・述語・修飾語・接続語・独立語・主題」に関して、一つひとつ解説していきます。

主語

主語とは、その文章の主役になる言葉のこと。文法的には「体言」が用いられる、文の成分のうちの一つです。

誰が」それを行うのか。「何が」どうなるのか。

この「誰が」「何が」といった要素を「主語」と呼びます。

述語

述語とは、主語の状態や性質、行動内容をあらわす言葉のこと。

その文の主役が「何だ」「どんなだ」「どうする」というように文章の主旨を説明する、文の成分の一つです。

文の中に色々と書かれていたとしても、結局のところ伝えたいことは「述語」に集約されますので、文の中でもっとも大切なパーツとも言えるでしょう。

修飾語

修飾語とは、他の言葉の「状態」や「状況」を詳しく説明するために添える言葉のこと。

主に「いつ」「どこで」「どのくらい」「どのように」「誰に」という要素を伝えるために用いられます。

修飾語を適切に使えているか否かが、文章のわかりやすさに直結するといっても過言ではありません。

接続語

接続語とは、文節と文節をつなぐ言葉のことです。

例えば「だから」「しかし」「ところで」「とはいえ」など。

物事を順序よく解説するときや、話題を変えたいときなどに用いられる言葉です。

独立語

独立語とは、文の中で完全に独立している言葉のこと。

  1. 感情表現の独立語
  2. 呼びかけの独立語
  3. クッション言葉の独立語
  4. 応答の独立語
  5. あいさつの独立語

上記5つの種類があり、文章を彩るような役割で使われます。

主題

主題とは、その文における「テーマ」を表す言葉や事柄のこと。

主役を指す「主語」とは違い、その文全体がなんのことについて話しているのか取り決めている題目を指します。

学校教育では習っていない方が多い要素ですが、実際に文章を書くうえでとても大切な成分だと言えるでしょう。

まとめ

文の成分を把握しておくと、文章のミスに気づきやすくなります。

またよくある文法ミスとしては「係り受け」や「てにをは」が関わってきますので、下記の記事も参考に、併せておさらいしておいて下さい。

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