「てにをは」とは?助詞の上手な使い方を解説

今回は日本語の文章表現における「てにをは」について解説していきます。

「てにをは」とは文法で言えば「助詞」のことなのですが「文章の行き先」を決めるハンドルのような言葉といえばわかりやすいでしょうか。

例えば「僕に」なのか「僕を」なのか「僕は」なのか、主語のあとにどの「てにをは」をくっつけるかによって、その後の文章の流れが変わります。

その文章で伝えたい内容に適した「てにをは」を使い、読みやすい文章を書いていきましょう。

当記事ではそんな「てにをは」の正しい使い方をまとめましたので、ぜひ一度おさらいしておいて下さい。

目次

\ この記事を書いた人 /

たくろー
Webライター、編集者
ライティングから編集、校正、ディレクション、SEO対策、撮影、画像編集と、なんでもやってるwebライター兼編集者。個人ブログ「北海道ログ」で生活費を稼ぎながら、IT関連の事業会社にてWEBメディアの運営責任者として勤務。「良いWebライターが増えれば仕事が楽になるなぁ」と思いながら、当サイト「文亭」を運営している。

「てにをは」とは、助詞のことである

「てにをは」とは、助詞のことである

「てにをは」とは「助詞」を指す言葉。「僕は勉強をする」という文章であれば、「は」「を」「てにをは(助詞)」にあたります。

「てにをは」という名称の由来は漢文の「ヲコト点」だと言われており、かなり昔から使われている言葉だということがわかりますね。

一般的にはあまり聞かない言葉だと思いますが、文章やデザインの業界では今でもよく使われており「ここの”てにをは”がおかしいよ」「”てにをは”が乱れているので、修正しておいて下さい」といったように用いられるのが一般的です。

この「てにをは」が違うと、文章が読み手に与える印象が変わってきます。

「てにをは」を入れ替えた例

「僕は花が好きです」「僕も花が好きです」「僕も花は好きです」「僕は花も好きです」

上記「てにをは」を入れ替えた4つの文章では、花が好きなのは同じだとしても、相手に伝わるニュアンスが大きく変わってきます。

特にWebライターやシナリオライターなど、文章を書く仕事を志す方は「てにをは」を正しく使えるようになっておきましょう。

「てにをは」を間違いやすいタイミング

ちなみに「てにをは」の使い方を間違うシーンは「視点(主体)」が切り替わったタイミングであることがほとんどです。

例えば「お店に多くの服がある」という状況があったとき、

  • 店員視点「私たち”は”多くの服”を”用意しています」
  • 客視点「このお店”では”多くの服の中”から”選べます」
  • 第三者視点「このお店”には”多くの服”が”用意されています」

上記のように「てにをは」の使い方が変わります。

特に「何を伝えようかな?」と考えながら文章を書き進めていると、例えば「多くの服を用意されています」としてしまったり「多くの服が用意しています」としてしまったりと、ケアレスミスをしてしまうのが既定路線ですね。

つまり「何を書くのか完全に決めてから書き始める」という手法が、もっとも単純なミス回避法になるかもしれません。

誰の視点で何を伝えている文章なのか、書き手が整理できなくなったタイミングで「てにをは」が乱れていく傾向にありますので、端的でわかりやすい文章を書くよう心がけておくと良いでしょう。

「てにをは(助詞)」の種類一覧表

「てにをは(助詞)」を一覧表にしました。

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助詞の種類使い方該当する単語
格助詞体言につけるを、に、が、と、より、で、から、の、へ、や
副助詞体言につけるは、こそ、さえ、も、だけ、しか、ばかり、まで、くらい、ほど、など、でも、だって、か、なら
接続助詞活用語につけるので、から、ば、と、て、が、ても、ところで、のに、ものの、ながら、けれど、し、たり
終助詞文末につけるな、か、の、ね、かしら、や、よ、ぞ、とも、さ、わ

今回の記事では、あくまで実践的な「てにをは」について解説します。助詞の文法的な用法や働きを確認したい方は、下記の記事も参考にしてみて下さい。

「てにをは(助詞)」の上手な使い方

覚えておきたい「てにをは(助詞)」の使い方

それでは具体的な「てにをは(助詞)」の使い方を解説していきます。

実際に文章を書く場合、多くの方は自然に使えていますので、間違う場合は「視点の違いによる混乱」「ケアレスミス」のどちらかであることがほとんど。

実践的な使い方を、ポイントを抑えて習得しておきましょう。

【主体のてにをは】「は」「で」「に」の使い分け

主体の違いによる「てにをは」の使い分けについて解説します。

  • 店員視点「私たち”は”多くの服”を”用意しています」
  • 客視点「このお店”では”多くの服の中”から”選べます」
  • 第三者視点「このお店”には”多くの服”が”用意されています」
  • 主体が自分なら「〜は」
  • 主体が第三者なら「〜で(は)」
  • 主体が対象なら「〜に(は)」

と使い分けられるようにしましょう。特にWebライターの仕事でレビュー記事を書くときに、初心者ライターが間違えやすい用法になります。

【印象のてにをは】「が」「で」「も」の使い分け

次に、正しく気持ちを伝える「てにをは」の使い分けについて解説します

  • 積極的「私はこれ”が”良いと思う」
  • 消極的「私はこれ”で”良いと思う」
  • 並列的「私はこれ”も”良いと思う」
  • あえてそれを選ぶなら「〜が」
  • 仕方なく選ぶなら「〜で」
  • 同時に選ぶなら「〜も」

と使い分けられるようにしましょう。自然と使い分けられることがほとんどですが、ケアレスミスで失礼な印象にならないよう注意して下さい。

【場所のてにをは】「に」「へ」「で」の使い分け

目的地へ向かったり、その場所で何かをしたりする動作を伝える「てにをは」の使い分けについて解説します。

  • 行くのが目的「私は北海道”に”行く」
  • 他に目的がある「私は北海道”へ”行く」
  • 目的も同時に伝える「私は北海道”で”遊ぶ」
  • 到達するのが目的なら「〜に」
  • 行く目的が他にあることを含ませるなら「〜へ」
  • 行く目的も同時に伝えるなら「〜で」

特に「に」と「へ」はニュアンス的な違いを含むので難しい部分もありますが、適切に選んで使っていきましょう。

【意思のてにをは】「が」「を」の使い分け

次に、意思をあらわす「てにをは」の使い分けについて解説します。

  • 願望「運動”が”好きだ」
  • 意思「運動”を”好きだと思う」
  • 願望と直接伝える場合は「が」
  • 思っていることを伝える場合は「を」

日常的に間違いやすい使い分けになりますので、注意しておきましょう。

「てにをは」を上手に使うための練習法

「てにをは」を上手に使えるようにするための練習法

次に、実際に「てにをは」を上手に使えるように練習する方法をご紹介しておきます。

何を伝えるのか明確にしてから書く

「てにをは」を上手に使うには、まず「何を書くのか考え切ってから書き始める」という手法を体に馴染ませるのが大切です。

もちろん根本的に理解できていない場合は覚えていただきたいのですが、経験上ケアレスミスは「あ、やっぱりこういう文章にしよう」と、文章を書いている途中でハンドルを切ったときに起こりがちです。

まずは「考え切ってから書く」ということを癖づけていきましょう。

書いた文章は、かならず読み直す

とはいえミスは起こるものです。間違いの可能性を見越して、書いた文章を見直す癖をつけるのも大切。

特に商品として文章を納品するWebライターは、上から下まで2回は読み直すのがセオリーです。また、書き終わってから文章校正ツールに通してチェックするなどしても良いかもしれません。

人が書くものですから、ミスが起こることを前提に考えておくのも大切です。

音読する

また「てにをは」がおかしい文章は、音読するとすぐにわかります。

「読み直しているつもりでもなかなかミスに気づけない」という方は、ぜひ音読する癖をつけてみて下さい。まわりに人がいるなら、頭の中で「音読しているようなイメージで」読むのでもだいぶ違います。

音にするとすぐに違和感がわかりますので、ぜひ取り入れてみて下さい。

理解できた?「てにをは」クイズ

最後に「てにをは」に関するクイズをご用意しました。ぜひ復習がてらに考えてみて下さい。

以下の[ ]に入る「てにをは」を考えてみて下さい。

早く帰って、ビール[ ]飲みたい。
以下の[ ]に入る「てにをは」を考えてみて下さい。

今日はゲームセンター[ ]遊ぶ。
以下の[ ]に入る「てにをは」を考えてみて下さい。

この公園[ ]多くの遊具が用意されている。
下記文章の中で、もっともぬいぐるみを欲している子は誰でしょう?

A子「私はぬいぐるみでも良い」
B子「私はぬいぐるみが良い」
C子「私はぬいぐるみも良いと思っている」

まとめ

「てにをは」が上手に使えるようになるだけでも、文章の雰囲気はガラッと変わります。

反対にうまく使えていない文章は子供っぽく、稚拙な印象になりがちですので、特に「文章を仕事にしていきたい」と考えている方はマスターしておきましょう。

それでは、練習して良い文章を書いていって下さいね。

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この記事を書いた人

ライティングから編集、校正、ディレクション、SEO対策、撮影、画像編集と、なんでもやってるwebライター兼編集者。個人ブログ「北海道ログ」で生活費を稼ぎながら、IT関連の事業会社にてWEBメディアの運営責任者として勤務。「良いWebライターが増えれば仕事が楽になるなぁ」と思いながら、当サイト「文亭」を運営している。

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