文章力とは?ある人ない人の特徴とトレーニング方法を解説

「文章力」とは一体なんなのでしょうか。

そもそも「文章」には、本当に様々な種類のものがあります。

例えばどれだけ文法が整っていても、じっくり読んでみるといまいち腑に落ちない文章があります。あるいは日本語文法がめちゃくちゃでも、人の心に響く文章もあります。

その違いを語る上で焦点になるのが「文章力」です。今回はそんな「文章力」を形作る要素やトレーニング方法について解説していきます。

PR

駆け出しWebライター向けの書籍を出版しました。

『Webライターが書いてはいけない文章28選』

編集コストの低い(=担当編集から好かれる)文章の書き方を、パラパラっと読んでいただけるようわかりやすくまとめています。

気軽にお読みいただき、レビューや評価をいただけると嬉しいです。

Kindle Unlimited読み放題対象

時間割

\ この記事を書いた人 /

たくろー
Webライター、編集者
ライティングから編集、校正、ディレクション、SEO対策、撮影、画像編集と、なんでもやってるwebライター兼編集者。
現在はIT企業でメディア運営責任者・編集者として働きながら、札幌でWebライティングの講師として活動。「良いWebライターが増えれば仕事が楽になるなぁ」と思いながら、一人でひっそりと文亭を運営中。著書『Webライターが書いてはいけない文章28選』

文章力とは

「文章力」とは人の心を動かし、読者が思わず行動したくなるような文章を書く力です。

読んだ人が気づきや理解を得て、思わず何かを始めたくなる。そんな文章を書く力です。

例えば「文章術」について書かれた良書は、読んだら「自分にもできそうだ」とモチベーションが上がり、さっそく文章のトレーニングを始めたくなります。

あるいは「ロボット掃除機のわかりやすいマニュアル」には、「よし、この順番で操作してみよう」と思わせる力があります。(もしマニュアルの内容が腑に落ちなければ、解説動画などを探しにいってしまいますよね)

ただわかりやすいだけではなく、その人の心に響く。そんな文章を書く力が「文章力」だと言えます。

文章力と文才の違い

文章力があるのと、文才があるのとはまた別の話です。

文才は、その言葉の通り「文章を書く才能」です。ストーリーを綴るのが上手だったり、あるいは表現が豊かだったりと、クリエイティブな方面のニュアンスを指すことが多い概念です。

一方で「文章力」は、あくまで「人の心を動かす文章を書く力」ですから、テクニカルな方面のニュアンスを指す言葉です。

文才は先天的に身についていることが多い一方で、文章力はテクニックとして後天的に身につけるものだと考えておきましょう。

文章力がある人の特徴

文章力がある人は、本質的に「相手に伝える意思を持って文章を書く癖がついている」のが特徴だと言えます。

ただ文字を書くのではなく「相手に伝える」ことを意識できていると、その結果として人の心も動かす文章を書けるのです。

例えばビジネスメールでは、要件をわかりやすく伝えることで「じゃあそうしよう」と相手に思わせられる人が「文章力がある」と言えます。

ただ書くのではなく、相手の理解を考えられるのが、文章力がある人の特徴です。

文章力がない人の特徴

一方で文章力がない人は「ただ書くだけ」になってしまっているのが特徴です。

その物事を深く理解したり、相手にとってわかりやすい言葉になるよう整理したりせずに、とにかく文字を書いて情報を羅列してしまいます。

例えばビジネスシーンでも、結果的に何が言いたいのかわからないビジネスメールを目にしたことがおありかと思います。謝りたいのか、何かをお願いしたいのか、返信は必要なのかそうではないのか明記されておらず、結局電話で確認することになったりするのが「文章力がない」ことにおける弊害です。

文章を書くときに読み手のことを考えられていないのが、文章力がない人の特徴と言えます。

文章力を構成する要素

文章力を「人の心を動かす文章を書く力」と定義して、それを構成する要素を7つに整理してご紹介していきます。

文章力を構成する要素
  • 考察力
  • 構成力
  • 要約力
  • 共感力
  • 表現力
  • 注意力
  • 文法力

考察力

文章力を支える、もっとも大切な要素の一つが「考察力」です。

人の心を動かすには、理解や共感を促す必要があります。そのためには、まずは自信が深く物事について理解しておかなければなりません。

例えば「掃除機のマニュアル」を書くなら、その掃除機について誰よりも詳しくある必要があります。あるいは「転職」に関する文章を書く場合は、転職活動の実体験や知識をもとにした考察が不可欠です。

文章力とは、まずはモノゴトについて深く考察する力を土台にして成り立っているのです。

構成力

人の心を動かすには、その相手が理解できる順番で、理解できるように伝える必要があります。そこで必要になるのが「構成力」です。

もしも伝える順番がめちゃくちゃだったとしたら、どれだけ良い内容が書かれていたとしても、相手の理解が追いつきません。何を、どの順番で、どのように伝えれば読み手が理解できるのか考えて、ロジカルに整理する力が必要です。

「文章力」を構成する要素の一つとして、「構成力」はとても大切なものです。

要約力

では知識や構成力があったとしても、相手にわかりやすく伝える能力がなければ、やはり人の心は動かせません。そこで必要になるのが「要約力」です。

要点をかいつまんでわかりやすく伝える能力があれば、その文章はより多くの読者に届きます。難しい事柄をそのまま難しく伝えるのは誰でもできますが、難しいことをわかりやすく伝えるのは、意外と能力がいるものです。

確かな知識をもとに良い文章構成を考えた上で、中身の文章もわかりやすく要約して伝えられると良いでしょう。

共感力

誰かの心を動かす文章を書くには、共感力も必要不可欠です。

「これは私のことだ」「私に今必要な情報だ」自分ごと化できたときに、人は初めて行動します。よって文章を書くときには、相手の状況や思いに共感して、そこへと届けるような力も必要になります。

想定している読者が考えていること、置かれている状況などへ共感する力も、文章力を形作る大切な要素の一つです。

表現力

読者へと言葉を届けるには、表現力も必要です。

伝える相手によって文章の表現を変えなければ、心動かす文章を書くことはできません。そして様々な表現をするためには、多くの言葉を知っておくことが大切です。

例えば小学生へ伝える文章と、年配のビジネスパーソンへ伝える文章では、言葉選びが大きく変わります。

相手の心を動かす表現力を身につけるために、豊富な語彙力も身につけておくと良いでしょう。

注意力

人を動かす文章を書く文章力を身につけるうえで「注意力」も大切な要素の一つです。

どれだけわかりやすい文章が書けても、誤字脱字、あるいは失礼な言い回しなどがあっては台無しです。文章を書いた後によく見直して、ミスを見つけるための「注意力」が必要不可欠です。

もちろん人間はミスをするものですから、場合により校正ソフトなどに頼って注意力をカバーするのも大切です。読者のことを考えて、より良い文章を執筆していきましょう。

文法力

文章力を語る上では、文章としてアウトプットするための「文法力」も忘れてはいけません。

日本語文法がメチャクチャでも、人の心に響く文章を書ける可能性はありますが、きれいな文章を書けるに越したことはありません。日本語文法の基礎は身につけた上で、相手が読みやすい文章を書くために、あえて言葉を崩せるようになるのが理想です。

相手が読みやすく、わかりやすい文章を書くために、文章の書き方におけるテクニックも身につけておくと良いでしょう。

文章力を鍛えるトレーニング方法8選

文章力をトレーニングするには「インプット」「アウトプット」の両方をバランスよく取り入れていくのがおすすめです。

  • インプットトレーニング:知識、共感力、語彙力を身につける作業
  • アウトプットトレーニング:構成力、要約力、注意力を身につける作業

踏まえて、文章力をトレーニングする方法をご紹介します。

文章力を鍛えるトレーニング方法8選
  1. 様々な新しい経験をする
  2. 本やニュースを読み、要約する
  3. 誤った文章を編集・校正する
  4. Webライターの仕事を始める
  5. ブログを書く
  6. Twitter発信を始める
  7. オーディオブックを聞く
  8. kindle書籍を執筆する

1. 様々な新しい経験をする

文章力を身につける上で、多くの体験をすることが大切です。

新しい体験をすることで、まずは知識が増えます。そこで感じたことから表現する力も養われます。「なるほど、こんなときに人はこう感じるんだな」と、共感力も身につく可能性があります。

「良い文章が書けない」と煮詰まっているなら、まずは沢山の体験をして、インプットを増やすことが大切です。

2. 本やニュースを読み、要約する

人にわかりやすく伝える力を養うには、日頃から「要約」する習慣をつけておくこともおすすめです。

例えばテレビで見たニュースを、わかりやすく端的に友人へ伝える。読んだ本の内容を、ブログで書評へとまとめる。新聞を読んで感じたことを、Twitterの140文字に収まるよう纏めて発信する。

そんなトレーニングを日頃から繰り返すことで、モノゴトの「勘所」をつかむ力が養われます。それは人の心を動かす文章を書くうえで、とても有益なトレーニングになるでしょう。

3. 誤った文章を編集・校正する

誤って書かれた文章を見つけて、編集・校正してみるのも良いトレーニングになります。

「間違いのパターンを見つける」というインプットと「わかりやすく修正する」というアウトプットを同時にこなせるため、かなり効率が良い方法。

仕事で編集に関われるのが一番ですが、そうでなければWeb上の文章を探して「この文は、この方が読みやすいのではないか」と、編集トレーニングをしてみると良いでしょう。

4. Webライターの仕事を始める

Webライターの仕事を始めて「業務」として文章と向き合うのは、アウトプットのトレーニングになる良い手段です。

仕事の相手がいることですから、書いた文章のフィードバックも受けられます。これまであまり触れたことのなかったテーマの執筆を受けるなら、新たな知識を増やすきっかけにもなります。

もし文章を書く仕事に興味があれば、Webライターへとチャレンジしてみるのはおすすめのトレーニング方法です。

5. ブログを書く

ブログの執筆を始めるのも、文章力の良いトレーニングになります。Webライターの仕事は少々敷居が高く感じる場合、まずはブログを始めてみるのはいかがでしょうか。

日頃から感じたこと、インプットしたことを、それを知りたい読者が理解できるように整理して伝える。ブログを書くには、文章力を形作るすべての要素を必要としますから、かなり有効なトレーニングと言えます。

例えば好きなガジェットのレビューブログを立ち上げるのも良いと思いますし、noteでエッセイを書くのも良い方法です。

文章力を養いたいなら、ぜひブログを検討してみて下さい。

6. Twitter発信を始める

Twitter発信は、文章力における「構成」や「要約」のトレーニングになります。

1ツイート140文字に制限されていますから、伝えるテーマについてよく考えて要約する能力が必要です。「いいね」や「フォロー数」が数字に出るため、ユーザーの反応も直接感じながら文章の書き方をトレーニングしていける手段です。

文章力のついでに発信力もトレーニングしたいなら、Twitterを本格的に始めてみてはいかがでしょうか。

7. オーディオブックを聞く

日常的にオーディオブックを聞くのも、文章力トレーニングの良い方法の一つです。

Voicyなどのラジオコンテンツではなく「書籍が音読されている」のがポイント。本の内容を読むのではなく耳で聞くことで、その書籍に書かれた文章の「語感」「リズム」が自然と頭に入ってきます。

読みやすい文章を書こうとしたとき「リズムの良さ」を考えるのも大切なのですが、そもそも「リズムの良い文章のお手本」がわからなければ、なかなか自分で書くことはできません。

表現力を鍛えるために、日常的にオーディオブックを聞いてみるのもおすすめです。

8. kindle書籍を執筆する

自身のkindle書籍を執筆・出版してみるのも、素晴らしい文章力トレーニングになります。

書籍を制作するには、一般的には100ページ以上にわたる多くの文章をまとめる構成力が必要になります。世に出すものですから、注意深く何度も何度も校正をする「注意力」も養われます。

本のテーマを考えるには共感力も必要になりますし、中身の文章を書くには考察力文法力表現力も求められます。

文章力トレーニングの総まとめとして、kindleで出版するための書籍を制作してみるのはいかがでしょうか。

文章力トレーニングにおすすめの参考書籍

文章力を身につけるのに役立つ、おすすめの書籍をご紹介しておきます。主にWebで文章を書くための「文章力」のトレーニングに役立つ書籍を、厳選して3冊ピックアップしました。

新しい文章力の教室

『新しい文章力の教室』は、文章術を0から10まで学べる良書です。良い文章を書きたい誰もにおすすめの一冊。

ライターとして文章を書くときに注意したいことが体系的にまとめられていますから、文章力を身に付けたいなら一度は目を通しておきたい本ですね。2015年に書かれた本ですが、普遍的な文章術を解説してくれていますから、今でもまったく色褪せません。

文章力に悩む人にはもちろん、ライターさんから「何か1冊」と聞かれたときにも、この本をかならず紹介しています。

タイトル新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング
ジャンル文章術
著者唐木 元
出版年2015年

沈黙のWebライティング

著:松尾 茂起, イラスト:上野 高史
¥2,195 (2022/07/02 11:49時点 | Amazon調べ)

沈黙のWebライティングは、ストーリー仕立てでSEOライティングの基礎が学べる書籍です。Webで文章を書く人におすすめの一冊。

とある旅館を舞台にして「基本的なSEO記事の作り方」を解説する内容になっていて、ブログにでもオウンドメディアにでも活かせるような解説されています。これからクライアントからの依頼を受けようとするWebライターにぴったりですね。

コンテンツSEOが得意なウェブライダー社の代表松尾氏が制作した書籍だけあって「ユーザーに役立つコンテンツ作り」に対するこだわりが見られる、おすすめの一冊です。

タイトル沈黙のWebライティング —Webマーケッター ボーンの激闘—
ジャンルSEOライティング
著者松尾 茂起
出版年2016年

人を操る禁断の文章術

著:メンタリストDaiGo
¥1,386 (2022/09/20 00:06時点 | Amazon調べ)

人を操る禁断の文章術は、文章を書く目的を再認識させてくれる書籍です。

ただ漠然と文字を書くのではなく「読み手を行動させる」という文章本来の目的にフォーカスして解説された書籍。ブログを書くにもライターの仕事をするにも、一度読んでおきたい内容になっています。

文章を書く仕事につきたい人は、一度手に取っておきたい一冊です。

タイトル人を操る禁断の文章術
ジャンルセールスライティング
著者メンタリストDaiGo
出版年2015年

まとめ

文章力とは、読者が行動したくなるような文章を書く力です。

ただ読んで終わりなだけでなく、読んでくれた人の心を動かす。あるいは実際に行動へ誘う。そんな素敵な文章を目指して執筆していきましょう。

なおWebに掲載する文章を執筆する場合には、執筆に多くのコツがありますので、ぜひ下記の記事も参考にトレーニングしてみてください。

文亭では、誰でも無料で参加できるオンライン文章教室を開講しています。お気軽にご参加ください。

 

文章教室の更新情報や、新サービスについては、公式LINEでもご案内しております。LINE公式アカウントへのご登録も、ぜひぜひお待ちしております。

\もちろん無料/
友だち追加

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

ライティングから編集、校正、ディレクション、SEO対策、撮影、画像編集と、なんでもやってるwebライター兼編集者。
現在はIT企業でメディア運営責任者・編集者として働きながら、札幌でWebライティングの講師として活動。「良いWebライターが増えれば仕事が楽になるなぁ」と思いながら、一人でひっそりと文亭を運営中。著書『Webライターが書いてはいけない文章28選』

時間割