今回はWebライターがスキルアップしていくための練習法について解説します。
今回はとくに「文章力」にフォーカスして、駆け出しのWebライターが身につけておくべきスキルと学習法をまとめました。
「仕事が取れない」「クライアントから修正依頼が多い」といった初心者ライターの悩みは、根本的な「文章力」が原因であることがほとんどです。
当記事を参考に学習を進め、価値あるWebライターを目指していきましょう。
Webライターが練習して身につけるべき文章力とは

まずはWebライターが練習して身につけていくべきことを整理しました。
今回は以下の4つの「文章力」に関わるスキルについて学習していきましょう。
読解力・要約力
Webライターにとってとても大切な能力に「読解力・構成力」があります。
まずはその物事について正しく理解し、自分の中でわかりやすく整理できなければ、良い記事は書けません。
特に初心者ライターは、第一に「読解力」や「要約力」を身につけていきましょう。
文章の構成力
Webライターが文章を書くうえで「構成力」も大切です。
Webで読む読者は、何かの悩みを抱えており、それを解決したいと考えていることがほとんど。その課題解決に向けて文章を書くには、何よりも「構成」をしっかり作ることが必要です。
ぜひ文章の構成力も鍛えていきましょう。
文法の使い方
Webライターとして文章を仕事にしていく上で、基本的な文法の使い方も抑えておくべきです。
このような文法知識を押さえておくことが、初心者ライターからの脱却に繋がります。自分ではわかっているつもりでも、多くの初心者ライターができていないことですので、あらためて勉強し直してみましょう。

結論ファーストの書き方
Webライターの基礎教養として、結論ファーストの書き方である「PREP法」も押さえておく必要があります。
Webで文章を読んでくれる読者は、みんな解決を急いでいますので、回りくどい文章だと読んでくれません。
結論を先に書き、その根拠や具体例を添えて詳しく説明していくのがWebライティングのセオリー。Webライターの仕事において必須になる文章術を身につけていきましょう。

5ステップで進める、Webライターの練習法

それでは具体的な練習方法を解説していきます。
「読解力・要約力」「構成力」「文法知識」「結論ファーストの書き方」これらを網羅的に学習できる内容になっていますので、ぜひ1から順番に日常的にチャレンジしてみて下さい。
1. 新聞の社説を300文字に要約する
おすすめの練習法の一つ目は「新聞の社説を要約する」という方法。
社説は「読みたい人が読む物」として書かれている特性上、流し読みすると「結局何が言いたいのかよくわからない文章」が意外と多く、要約するのにもってこいのコンテンツなのです。
- 結論(結局何が言いたいのか)
- 理由(その根拠はなにか)
- 具体例(そのテーマにおいてわかりやすい例えはなにか)
- 再結論(つまり何が言いたいのか)
例えば毎朝の通勤時などに社説を開いて読み、メモパッドに300文字を目安に要約してまとめる習慣をつけるのがおすすめ。
ちなみに社説は朝日デジタルや読売新聞などにて、毎日無料で公開されています。気になるニュースを要約してみて下さい。もしパートナーがいるなら、要約文の感想をもらってみるのも良いですね。
2. YouTube動画の内容を300文字程度に要約する
社説の要約と並行して、YouTubeの動画内容を要約してみるのもおすすめです。
「文章の書かれていない動画コンテンツの内容を、自分の言葉だけで文字に起こす」という訓練を進めると、文章の要約とはまた違った「読解力・要約力」が養われるでしょう。
例えばヒカキンさんのチャンネルでも、なんでも大丈夫です。その動画の内容を、
- 結論(その動画が結局なにで、どんなところが良いのか)
- 理由(そう感じた理由は何か)
- 具体例(具体的にどんなシーンが良いのか)
- 再結論(つまり、どんな動画なのか)
こんな風にまとめてみて下さい。これもまた、誰かに要約文を読んでもらって感想を貰うのもおすすめです。
3. ネットニュースの文章を添削する
Webライターの訓練として「違和感のある言葉遣いや文章表現」をインプットしていくのも効果的です。
実は書くよりも添削するほうが間違いに気づきやすいという特性がありますので、他人の文章を添削するのが意外と良い練習になるでしょう。
特にネットニュースは投稿スピードを重視する関係上、素人のライターが書いたような文章も多く、言葉遣いが乱れているニュース記事が意外と散見されます。
例えばLINEニュースやYahoo!ニュースなどで流れてくるような記事をチェックする際に、読みにくい表現、おかしい言葉遣いなどがないか、添削しながら読み、おかしい表現は「なぜおかしいのか」理屈付けでメモしていくと良いでしょう。
4. 質の高いニュースメディアの文章を研究する
「どの文章が良くて、どの文章がおかしいのか」というジャッジができるようになるには、もちろん良質な文章を多くインプットする必要もあります。
世のWebライターのバイブルにもなっている良書「新しい文章力の教室」の著者が編集長を務めていた「ナタリー」のニュース記事は、やはり流れるように読みやすい文章であることが多いのが特徴。
ナタリーの文章を読んで「この記事はなぜ読みやすいんだろう」「あ、この記事は編集者が見落としているな」と分析してみることで、自分がいざ執筆するときに「読みやすい文章」を書こうとする姿勢が身に付くはずです。
あらためて読んでみて、自分の文章と比べてみると良いでしょう。
5. YouTube動画を要約して、ニュース記事を書く
短文に要約することや、文章の良し悪しを判断することに慣れてきたら、次は「記事」として執筆できるよう訓練していきましょう。
300文字程度でまとめたYouTube動画の要約文は、そのままニュース記事のリード文(冒頭文)になります。
もっと詳しくその動画について解説していくために、まずはその動画に30文字程度のタイトルをつけ、記事構成を作り、それから3,000文字程度の記事に仕上げる練習をしてみて下さい。
その記事の要点になる「キーワード」を設定してタイトルを決めた上で、
- ◯◯(そのキーワード)とはなにか
- そのメリットや根拠、理由はなにか
- 具体的にはどうすればいいのか
- 注意点は何か
- まとめ
大体こんな流れになるように「見出し」を作ると、それがそのまま記事構成になります。
もちろんその記事のテーマにより少しずつニュアンスは変わってきますが、要するに上から下まで読んで読者の悩みが解決できる内容なら問題ありません。
必要であればもっと詳しくネットで調べながら、記事を作る練習をしてみて下さい。
なおアウトプットにはブログを運営するのが一番です。まだブログを立ち上げていない方は、この機会にブログ運営も始めていきましょう。

Webライターのスキルアップにおすすめの書籍

最後に、Webライターとしてのスキルアップにおすすめの書籍をご紹介しておきます。
「読みやすい文章」や「構成力」「要約力」に関する内容にフォーカスした書籍をまとめましたので、ぜひ読んで学習してみて下さい。
新しい文章力の教室

『新しい文章力の教室』は元ナタリー編集長が書いた、Webライターの教科書とも言える一冊です。
実際にナタリーで編集をしていたときの経験をもとに書かれており、とても実績的かつわかりやすい内容にまとまっている良書。Webライターとしてスキルアップを目指すなら、ぜひ手元に置いておいて下さい。
人を操る禁断の文章術
『人を操る禁断の文章術』は、メンタリストDaiGoさんが書いた文章術に関する良書です。
「読者を思うがままに動す」といった、文章を書く目的の本質に触れられており、文章構成力を学べる良い一冊。執筆時点ではKindle Unlimited対象にもなっていますので、ぜひチェックしておいて下さい。
言葉ダイエット
『言葉ダイエット』は、広告業界大手の「宣伝会議」が出版している書籍。「要約力」や「結論から伝える書き方」など、わかりやすい文章を書くためのスキルがギュッとまとまった一冊になっています。
Webライターの「原稿執筆」に関するスキルアップにはもちろん、ビジネスメールなどのコミュニケーション力についても言及されていますので、ぜひチェックしておいて下さい。こちらもKindle Unlimited対象です。
まとめ
Webライターの練習は、とにかく「読む」「整理する」「書く」の3つを繰り返すことが大切です。
日々良い文章に触れ、ときには悪い文章の「粗探し」をして反面教師にしながら、ぜひWebライターとしてスキルアップしていって下さい。
Webライターはステップアップすれば大きく稼げる可能性もある仕事です。ぜひ貪欲にチャレンジしていって下さい。
