当記事では、日本語文法における「体言」について解説します。
体言の意味や種類などをわかりやすくご紹介しますので、ぜひおさらいしておいて下さい。
また日本語文法の全体像は下記の記事で解説していますから、体言だけでなく全体的におさらいしたい方は、併せて参考にしてください。
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体言とは
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体言とは、モノやコトなどの概念をあらわす、活用がない言葉のこと。対義語として「用言」があります。
そして日本語文法の中の品詞でいえば、体言は「名詞」を示します。
日本語文法の全体像をまとめた図を用意しましたので、下記図も参考にして下さい。
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体言と用言の違い
体言と用言の違いは、含まれる品詞と活用の有無です。
体言は「名詞」だけを含み、活用がありません。一方で用言は「動詞・形容詞・形容動詞」を含み、活用する言葉です。
詳しくは下記「用言」について解説した記事もご覧ください。
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体言として扱う品詞「名詞」の種類
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体言とは、日本語文法では「名詞」を示す言葉です。
ここでは名詞の種類を、少し詳しくご紹介していきます。
実質名詞
実質名詞とは、明確に何かのモノやコトを指し示す言葉のこと。
例えば「家」「エアマックス」「100m」などが実質名詞です。
代名詞
代名詞とは、実質名詞の代わりに物事を指し示す言葉のこと。
例えば「私」「あなた」「そこ」「これ」などが代名詞です。
形式名詞
形式名詞とは、広い意味合いで、あいまいに物事を指すような言葉のこと。
例えば「ところ」「もの」「ひと」「こと」などが形式名詞にあたります。
転成名詞
転成名詞は、ほかの品詞が転じて名詞になった言葉のこと。
例えば「動き」「美しさ」「悩み」などが転成名詞にあたります。
名詞についてもっと詳細に知りたい場合は、下記記事を参考にして下さい。
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体言が用いられる文の成分
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また体言は、様々な文の成分にて用いられる言葉です。
ここでは体言が用いられる「主語・述語・独立語・修飾語・主題」について解説します。
主語
体言のあとに「は」「が」「も」などの言葉をつけると、主語として使えます。
「文章は素晴らしいものです」
「彼が私のパートナーです」
「リンゴも、甘くて美味しい果物です」
体言がもっとも自然に使われるのが、主語としての用法ですね。
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述語
体言に「です・ます」「だ・である」などの文末言葉をつけることで、述語として使えます。
「私はWebライターだ」
「吾輩は猫である」
こちらもごく一般的な「AはBである」という構文の用法になります。
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独立語
体言は「倒置法」や「呼びかけ」の表現において、独立語として使えます。
「北海道、それは日本で最大の土地面積を誇る都道府県だ」
「田中さん、この資料もお願いします」
呼びかけは日常的に使われますが、倒置法だと広告コピーや舞台のセリフなどで使われるような表現になります。
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修飾語
体言に「〜に」「〜の」「〜で」「〜を」などの助詞をつけることで、修飾語としても使えます。
「Webライターを目指している」
「プログラミングにハマっている」
「ここで済ませてしまおう」
上記のような文章の場合、主語は隠れていますので、語り手や前後の文脈によって判断することになります。
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主題
体言のあとに「は」「も」などをつけることで、主題としての役割も担います。
「象は鼻が長い」
「僕もリンゴが好きだ」
主語が主役を示すのに対し、主題はその文の題目(テーマ)を示します。
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まとめ
体言とは、日本語文法において「名詞」を指す言葉です。
様々な用途で用いられる言葉ですので、押さえておきましょう。
また体言が焦点に上がる文章テクニックでは「体言止め」が有名ですので、あわせてチェックしておいて下さい。
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