尊敬語とは|日本語文法における尊敬語の種類や用法

当記事では、日本語文法における「尊敬語」について解説していきます。

尊敬語の意味や種類、用法などをわかりやすくご紹介しますので、ぜひおさらいしていって下さい。

なお当記事の内容は、文化庁『敬語の指針』を参考に執筆しております。

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\ この記事を書いた人 /

たくろー
Webライター、編集者
ライティングから編集、校正、ディレクション、SEO対策、撮影、画像編集と、なんでもやってるwebライター兼編集者。個人ブログ「北海道ログ」で生活費を稼ぎながら、IT関連の事業会社にてWEBメディアの運営責任者として勤務。「良いWebライターが増えれば仕事が楽になるなぁ」と思いながら、当サイト「文亭」を運営している。

尊敬語とは

尊敬語とは、相手(行為者)に対して敬意をあらわす日本語表現のこと。日本語文法の区分では、丁寧語謙譲語とならぶ「敬語」のうちの一つです。

例文を用意しました。

  • お客様がいらっしゃる。
  • 熱心に取り組まれる。
  • よくご存知ですね。
  • ご覧ください。

上記例文の「いらっしゃる」は「来る」の尊敬語であるように、元々の言葉からガラッと言い回しが変わる表現も多くありますので、ある程度の暗記も必要です。

しかし尊敬語は実に日本的で、なおかつ素敵な表現ですので、ぜひ適切に使えるようになっていきましょう。

尊敬語を使うシーン

尊敬語は「相互尊重」の考え方をもとに、その場の人間関係やシチュエーションに応じて使うものです。

そもそも尊敬語を含む敬語表現は、あくまで自己表現の一つとして使用すべきだと考えられており、当サイトとしても同じ意見を持っています。

敬語は,その場の人間関係や場の状況に対する気持ちの在り方を表現するものである。

出典:文化庁『敬語の指針

要するに「この人には使いたいから使う、この人には使いたくないから使わない」といった固定的な考えで使用するものではなく、自分がその場をどう捉えているか表現し、コミュニケーションを円滑にするために用いるべきものです。

これはもちろん、文章執筆の現場でも同じです。

仕事として文章を納品する場合はもちろん、ビジネスメールやオウンドメディアの記事などでも「その場や、伝える相手(読者)に対して適切な尊敬語」を使うことを心がけていきましょう。

尊敬語の種類と用法

尊敬語の種類について解説していきます。

そもそも尊敬語は、敬意をあらわす対象に対してのみ使う言葉です。もしも自分や身内の行動に対して使った場合、自分たちを上げるようなニュアンスになってしまいますので、重々注意して使いましょう。

そんな尊敬語は「特定形」「一般形」の大きく2種類に分けられますが、その判断基準は単純です。

  • 特定形の尊敬語…元の言葉からガラッと変わる
  • 一般形の尊敬語…元の言葉に「お」や「ご」をつける

このように、言葉の成り立ちがまったく変わります。順番に見ていきましょう。

特定形の尊敬語

まずは元の言葉とまったく違う表現になる「特定形」の尊敬語をご紹介します。

これらは「動詞」から変化するものなのですが、特に規則があるわけではありませんので、一覧表で用意しました。

元の単語尊敬語
来る、行くいらっしゃる
いるいらっしゃる
来る見える
言うおっしゃる
見るご覧になる
するなさる
くれるくださる
あげる差し上げる
知っているご存知
食べる、飲む召し上がる
着るお召しになる
死ぬ亡くなる

上記例が基本的な「特定形」の尊敬語です。覚えておいて下さい。

一般形の尊敬語

次に、単語の頭に「お」や「ご」をつける「一般形」の尊敬語について見ていきましょう。

この用法は「名詞」「動詞」「形容詞」「形容動詞」にて使われますので、例としていくつかご紹介していきます。

名詞+「お」「ご」

お名前、ご住所、お問い合わせ、お時間、ご活躍、等

動詞+「お」「ご」

お読みになる、ご指導くださる、ご利用なさる、お休みになる、等

形容詞+「お」「ご」

お忙しい、お美しい、等

形容動詞+「お」「ご」

ご立派、お元気、等

なお丁寧語の一種である「美化語」も同じように「お」や「ご」を使う言葉ですが、少々ニュアンスが異なります。

  • 尊敬語:敬う気持ちを伝えるため、相手に対して使う言葉に「お」や「ご」をつける
  • 美化語:丁寧に表現するため、単語に「お」や「ご」をつける(ご飯、お米など)

混同しないようにしましょう。

尊敬語を使うときは、二重敬語に注意

また尊敬語を使うときには、ぜひ二重敬語にも注意して下さい。

二重敬語とは、同じ種類の敬語を同じ言葉に対して重ねて使っている日本語表現のこと。人によっては「失礼だ」と感じることがある表現ですので、できるだけ避けるべきだとされています。

尊敬語の二重敬語を使うと、以下のような文になります。

  • お召し上がりになられますか?
  • 先生がおっしゃられた。

これらは全て二重敬語です。

下記の記事では「二重敬語」の細かいルールや、勘違いしがちな「敬語連結」との違いについても解説していますので、自信のない方はおさらいしておいて下さい。

まとめ

尊敬語は、相手に敬意をあらわすための大切な表現です。

誤って使うとかえって相手に対して失礼になってしまう恐れもありますので、適切な言葉遣いができるよう、おさらいしておきましょう。

下記の記事では敬語の全体像を解説していますので、ぜひ参考にして下さい。

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この記事を書いた人

ライティングから編集、校正、ディレクション、SEO対策、撮影、画像編集と、なんでもやってるwebライター兼編集者。個人ブログ「北海道ログ」で生活費を稼ぎながら、IT関連の事業会社にてWEBメディアの運営責任者として勤務。「良いWebライターが増えれば仕事が楽になるなぁ」と思いながら、当サイト「文亭」を運営している。

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