当記事では、Webライターの仕事で使えるリサーチ方法をご紹介します。
無料で利用できるものだけをまとめましたので、ぜひライター業にお役立てください。
対策キーワードのリサーチ方法
SEOライティングの案件では、キーワードに関するリサーチが必要です。関連キーワードやサジェストキーワードを調べるため、以下のような方法を活用してみてください。
Google検索
まずはGoogle検索が、対策キーワードにおける基本的なリサーチ手段です。そのキーワードで検索したときに上位表示されている記事の内容をチェックする他、以下のような項目を参考にしてみてください。
サジェストキーワード
検索ウインドウに単語を入れたとき、検索候補として出るキーワードがサジェストキーワードです。そのキーワードで対策するときの網羅性を上げる際に役立ちます。
関連キーワード
そのキーワードで検索した人が、追加でよく検索しているキーワードが関連キーワードです。検索結果画面の最下部に表示されます。
関連質問
そのキーワードで検索した人が、追加で検索している質問です。だいたい検索結果の3番目〜5番目くらいに表示されます。
ラッコキーワード
ラッコキーワードは、基本無料で利用できるキーワード分析ツールです。各種検索エンジンのサジェストキーワードや月間検索ボリューム、共起語など様々なリサーチができます。
有料プランにすればより便利な機能が利用できますので、活用してみてください。
Googleキーワードプランナー
Googleキーワードプランナーは、Google広告の1機能として用意されているキーワードリサーチツールです。
広告を出稿しなくても無料で使えて、Goole検索におけるおおまかな検索ボリュームや広告単価などが見れる便利なツール。活用してみてください。
口コミ・評判のリサーチ方法
口コミや評判は、レビュー記事執筆の際にかならずといっていいほど必要になるものです。いくつかご自身で使いやすいリサーチ方法を持っておきましょう。
SNS
SNSは、いろいろな方の口コミをリサーチするのにもってこいのプラットフォームです。とくにTwitterとInstagramは引用にも寛容ですから、口コミを調査するならまずはSNSで検索してみると良いでしょう。
調査したいキーワードで検索して、意見をピックアップしたり、意見している人のタイムラインを見て人物像を整理したりする方法でリサーチに活用します。
Yahoo!知恵袋
Yahoo!知恵袋も、口コミを調べるのに良いツールです。調査したいキーワードで検索して色々な意見をリサーチするほか、質問者がどの回答にベストアンサーをつけているのか確認するのも、ユーザーニーズの調査に役立ちます。
すでに質問されている内容をリサーチするほか、自分で質問してみる用途でも使える便利なツールです。
5ちゃんねる
5ちゃんねるも、第三者のリアルな意見を調査するうえで忘れてはならないプラットフォームです。引用するのは抵抗があるメディアが多いため、あくまでリサーチ目的で活用することをおすすめします。
もちろんイタズラのような書き込みも多いので、あまり鵜呑みにしすぎず、嘘を嘘と見抜きつつ本音の意見をリサーチするのに活用してください。
トレンド性のある話題なら、自分でスレッドを立てて聞いてみても多くの意見が集まるかもしれません。
GoogleMAP
GoogleMapも、口コミをリサーチできる良いツールです。実店舗のあるサービスなら、まずはGoogleMapで口コミが書かれていないか調べてみると良いでしょう。
ただし業者を雇って書かれたような口コミもかなり多いため、本音の意見を集めるのは難しいかもしれません。
LINEオープンチャット
LINEオープンチャットも、評判のリサーチに役立ちます。おすすめサービスを語っているチャットグループ、ナレッジを共有しているグループなどさまざまですので、リアルな口コミが得られることがあります。
引用はしにくい媒体ですが、未経験の分野で執筆する際などの初期調査で活用すると良いでしょう。
アンケート調査
クライアントと関係性が作れている場合は、相談してアンケート調査をおこなってもらうのも悪くありません。あくまで目安ですが、1記事あたり15,000円〜程度の案件をコンスタントに受注している関係性のクライアントなら、相談すれば一考してくれるのではないかと思います。
クラウドワークスやランサーズなどのタスク案件でリサーチするほか、調査会社に依頼する方法もあります。
法律・判例のリサーチ方法
記事で主張する根拠として、法律や条文が役立ちます。とくに仕事関係、不動産関係などのライティングでは、誤った情報を伝えないために都度リサーチしておきましょう。
e-Gov法令検索
e-Gov法令検索は、日本の法律や条文を検索できるポータルサイトです。デジタル庁が運営している公式なものですので、法令を引用する際などに活用すると良いでしょう。とくに登録なども必要なく、検索エンジンのように利用できます。
裁判例検索
裁判所の公式サイトでは、裁判例が公開されています。例えば労働や離婚などに関する判例は記事の根拠としても使いやすいものですから、リサーチに役立ててください。
統計・資料のリサーチ方法
人口や婚姻率、物価、失業率などの統計データや過去の資料も、記事の根拠として役立つ場合があります。信頼のおける機関のデータを活用してリサーチしましょう。
e-Stat
e-Statは、政府統計を検索できるポータルサイトです。各省庁の調査を横断して検索できますので、ここを見れば日本の統計データのほとんどがリサーチできます。利用規約に引用方法も丁寧に書かれていますので、ガイドラインに沿って使用してください。
国立国会図書館デジタルコレクション
国立国会図書館が公開している情報を無料で閲覧できるサイトです。500年代〜大昔の資料も一部公開されていますので、なにか歴史的な根拠が必要であれば、ここで探してみてください。
論文・研究結果のリサーチ方法
論文や研究結果も、記事の根拠として使いやすい資料です。出典は明記して記事に活用しましょう。
Googleスカラー
Googleスカラーは、国内外の論文を検索できる専門サービスです。無料で利用できますので、論文を探すときはまずここで検索してみると良いでしょう。
ジャンルによっては、そもそも日本語で書かれた論文が少ない場合もあるため、英語翻訳しながら検索する工夫が必要です。
CiNii(サイニィ)
CiNiiは国立情報学研究所が運営している、学術論文や書籍に関するデータベースサイトです。
研究プロジェクトまで調べられるため、どんな研究にどのくらいの予算がついているのかリサーチできます。論文を調べるのはもちろんのこと、その研究の背景をより詳しく調べたい場合なども活用できるツールです。
J-STAGE
J-STAGEは、文部科学省所管の国立研究開発法人科学技術振興機構が運営するポータルサイト。各専門分野が発行している学会誌やジャーナル(月刊誌)、会議録などが収められています。
分野ごとに検索できますし、和文と英文で絞り込めますので、どんなキーワードでリサーチすれば良いのかわからないときにも役立ちます。研究論文以外からも専門的な情報を仕入れたいときに活用してください。
人気度・知名度のリサーチ方法
とくにトレンド性のある記事では、そのサービスや人物に関する人気度や知名度をリサーチする必要が出てきます。そこで役立つリサーチツールも押さえておきましょう。
Googleトレンド
Googleトレンドは、検索回数を起点にしたトレンド分析ツールです。そのキーワードに関して検索された回数について、どの年代がピークだったのか、今はピーク時に対してどのくらいなのか、といった人気度をチェックできます。
他のキーワードと比較したりもできますので、記事の根拠に使いやすいツールです。
Twittrend
Twitterndは、Twitterにおけるトレンドワードを一覧でチェックできるツールです。半年前くらいまでの情報が収録されていますので、ここ最近話題になった物事などのトレンドリサーチにぴったりです。
都道府県ごとのトレンドも調査できるため、地域情報サイトの根拠などにも役立てられるでしょう。
Webライターのリサーチ方法まとめ
Webライターの仕事にはリサーチが欠かせません。しかしもっと大切なのは、リサーチした事柄を自分なりに解釈して、独自の論理的な見解を述べることです。
リサーチ結果をただ掲載するだけでは、ただのコピーコンテンツに近しいものになってしまいます。まず主張する事柄があって、その根拠としてリサーチ結果を活用していってください。