Googleキーワードプランナーを無料で使うための設定方法と使い方、活用法

今回は人気のキーワードツール「Googleキーワードプランナー」について解説します。

Google広告の機能の一部として提供されているものですが、誰でも無料で使用できることから、Webライターなら確実に押さえておくべきWebツールです。

しかし本来はGoogle広告を出稿する方向けのツールですので、使い方によっては(広告出稿に)料金がかかることだけは注意。

よって今回は無料で使えるように設定するところから、具体的な使い方、活用法までご紹介します。

キーワード選定を行うとき、記事構成を作るときなどに活用してください。

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\ この記事を書いた人 /

たくろー
Webディレクター
ライティングから編集、校正、ディレクション、SEO対策、アクセス解析、撮影、画像編集、Web制作と、なんでもやってるwebディレクターです。
現在はIT企業でインハウスSEO担当兼、メディア運営責任者・編集者として働きながら、札幌でWebライティングの講師として活動。「良いWebライターが増えれば仕事が楽になるなぁ」と思いながら、一人でひっそりと文亭を運営中。著書『Webライターが書いてはいけない文章28選』

Googleキーワードプランナーとは

Googleキーワードプランナーは、Google社が提供する、無料で使えるキーワードツール。

Google検索エンジンにおいて、どの検索キーワードが何回くらい検索されているのか調べられるWebツールです。

例えばサイト設計時の調査に活用したり、書くブログ記事の対策キーワードを考えたり、実際に記事を書くときにサジェストキーワードを調べたりと、Webで執筆する際には欠かせないものです。

無料のキーワードツールは検索数が調べられなかったり、制限があったりするものが多いのですが、キーワードプランナーは完全無料でひととおりの機能が使えることから、多くの方から人気を集めています。

無料と有料(広告出稿時)による機能の違い

Googleキーワードプランナーは、実際にGoogle広告を出稿したことのあるアカウントと無いアカウントで、機能に違いがあります。

未出稿だと検索ボリュームが10〜100、100〜1,000、といった単位の表記になります。広告出稿済だと、10刻みで具体的な検索ボリュームが表示されます。

本当は出稿済アカウントの細かい数値が見れる状態にした方が良いのですが、とはいえ無料版でもまずは問題ありません。

次の「設定」の項目で言及しますが、広告予算は1円から(※)出稿できますので、場合によっては少し広告を出してみて機能開放することも検討してみてください。

※2021年12月時点。バージョンにより変わる可能性があります。

Googleキーワードプランナーを無料で使うための設定方法【11STEP】

それでは、Googleキーワードプランナーを使えるように設定していきましょう。

必要なものは、Googleアカウントクレジットカードと、ご自身のWebサイトです。

キーワードプランナーを使える状態にするには、クレジットカードや出稿広告の登録が必要ですが、出稿前に停止すればお金がかかることはありません。

また広告の設定時にはサイトURLが必要です。もしブログやWebサイトなどをお持ちでなければ、この機会にブログを立ち上げることを検討して下さい。

全体像としては「広告出稿の手続きをする→出稿される前に停止する→その後は無料でキーワードプランナーを使う」といった流れになります。

以下11の手順通りに進めていって下さい。

STEP
Googleキーワードプランナー公式サイトへ

まずはGoogleキーワードプランナーのサービス公式サイトへ。「キーワードプランナーに移動」あるいは「ログイン」のボタンから、Googleアカウントでサインインします。

STEP
広告の目的を選んで次へ

広告を設定する画面になります。少々ギョッとしますが、社会勉強だと思って出稿広告を設定していきましょう。

何度も言いますが、最終的に停止すればお金はかかりません。

目的を選んで「次へ」で進みます。

STEP
サイト名を入力して次へ

出稿広告のサービス名称などを入力します。特になんでも構いませんが、ブログ名やサイト名などを入れておきましょう。

STEP
サイトURLを設定して次へ

次に、出稿広告のサイトURLを入力します。お持ちのサイトのURLを入力して次へ進みましょう。

すると自動的にサイトが分析されて、次のような画面が表示されます。

確認して次へ。

※もしブログなど一切お持ちでなければ、この機会に無料のブログサービスでもWordPressでも良いので、開設してみて下さい。

STEP
広告の見出しや説明文を作成する

次に、実際のGoogle広告を設定する画面になります。

実際に出稿しない場合は、自由に入力しましょう。一例として、今回は下記のように入力してみました。

ある意味では自分のサイトを要約して紹介するライティング練習になるかもしれません。

一通り入力したら次へ。

STEP
キーワードテーマの確認

すると出稿するキーワードの候補が表示されます。

実際に出稿するわけでは無い場合は、そのまま次へ。出稿してみるなら吟味して下さい。

STEP
広告出稿地域の設定

次に、Google広告を出稿する地域を設定する画面になります。

これも出稿する気がなければそのまま次へ。もし出稿するなら、適切な地域を選択して下さい。

STEP
予算と期間の設定

ここは少し大切なところですので、少々説明が長くなります。

最終的に広告が出稿される前にキャンセルすればお金はかかりませんが、登録が完了してから出稿停止するまでに隕石が降ってきたり、宇宙人がドアをノックしてきたり、その他とんでもない急用ができたりと、未来のことは誰にもわかりません。

つまり広告が出稿されてしまう可能性は、まったくの0ではありません。

よってここでは、予算を最低限に設定して、広告の終了日も最短の日程にしておきましょう。

広告予算は、1日1円から設定できます。出稿広告のキーワードテーマによっても変動するようですが、今回は問題なくできました。

終了日は最短で翌日が選択できますので、この場合だと、もし出稿した場合も総額2円で済むことになります。これなら十分に許容できる範囲でしょう。

設定して進むと、確認画面になります。

確認して、次へ進みましょう。

STEP
支払い情報の登録

次に、Google広告の費用を支払うクレジットカード情報を設定します。

一応あらためて説明しておくと、キーワードプランナーの利用自体は完全に無料です。

広告を出稿した場合のみ、ここで設定したカードへ請求が発生しますので、覚えておいて下さい。

設定したら、次へ進みましょう。

STEP
登録完了→広告の一時停止

「すべての設定が完了しました。」と表示され、これで一旦広告の設定は終了です。

お疲れ様でしたと言いたいところですが、まずは広告出稿を停止しましょう。

「キャンペーンを確認」を押します。すると以下の画面へ。

今回トラッキング設定はしませんので、左上の×から閉じて下さい。

すると以下の画面になります。

広告が審査中で「保留」になっていると思います。そこをクリックして「キャンペーンを一時停止する」をクリック。

上記の引き止め画面が表示されますが、一番下の「停止する」を選べば出稿を停止できます。

これで、広告が出稿されることは無くなりました。

STEP
エキスパートモードに設定

Google広告に登録したてだと「スマートモード」といって、最低限の機能だけが使えるシンプルな画面になっています。

キーワードプランナーを使うにはエキスパートモードに切り替える必要がありますので「設定→エキスパートモードに切り替える」を選択して下さい。

※なお同じ画面でクリックしても反応しない場合がありますので、その場合は「すべてのキャンペーン」を押すなどして他の画面に切り替えてから設定して下さい。今回はその現象が確認されました。

上記の画面になり、切り替えれば準備完了です。

お疲れ様でした。

Googleキーワードプランナーの使い方

それでは次に、キーワードプランナーの具体的な使い方を解説していきます。

まずは上記のGoogle広告の画面から「ツール→キーワードプランナー」と進みましょう。

上記画面が、Googleキーワードプランナーのトップページです。ここをブックマークしておくと良いでしょう。

主な機能である「新しいキーワードを見つける」「検索ボリュームと予測のデータを確認する」の2つの使い方をご紹介していきます。

「新しいキーワードを見つける」の使い方

「新しいキーワードを見つける」の項目では、特定のキーワードと、それに関連するサジェストキーワードの検索ボリュームを調査できます。

STEP
調査したいキーワードを入力

まずは上記の入力項目に、調査したいキーワードを入力します。

今回は「記事構成」のキーワードを調べることにしました。

上記のように入力して「結果を表示」を押すと、結果が表示されます。

なお2語以上の複合キーワード「記事構成 作り方」などを調査する場合は、一語ずつ入力するのではなく、半角スペースを空けて続けて入力します。

STEP
結果が表示される

上記の通り、調査結果が表示されます。

①メインの対策キーワードとサジェストワード、それぞれの検索ボリュームの目安が表示されます。ここをチェックして活用していくことがほとんどですね。広告を出稿していれば、もう少し詳細な数値までわかります。

②期間を変更すると、特定の期間に絞った検索ボリュームを調査できます。例えば時期的なイベント(クリスマス、子供の日など)に関連するキーワードだと便利です。

③GoogleスプレッドシートかCSVファイルとして、調査結果をダウンロードできます。

④実際にそのキーワードで広告を出稿する際の予算目安がわかります。(あくまで目安になります)

スプレッドシートへのダウンローはよく使いますので、それだけ少し見ていきましょう。

STEP
スプレッドシートへダウンロード

スプレッドシートへダウンロードすると、上記のような状態のファイルが生成されます。

先程の画面とは検索ボリュームの表記が少し変わることにだけ注意しましょう。例えば「100〜1,000」は、中間をとって500と表示されています。

このように色々とキーワードを調査してシートの整理しながら、Webコンテンツ制作や広告出稿に活かしていって下さい。

「検索ボリュームと予測のデータを確認する」の使い方

次に、上記の「検索ボリュームと予測のデータを確認する」の使い方を解説します。

これはいくつかのキーワードをまとめて確認したいときに役立つ機能ですので、キーワード候補が複数ある段階から絞っていくときに使ってみて下さい。

STEP
調査したいキーワードを入力する

まずは調査したいキーワードを、1キーワードずつ改行しながら入力していきます。

複合キーワードを調査したい場合は「Webライター 転職」など、半角スペースを開けて入力して下さい。

あらかじめCSVファイルを作成しておけば、それをアップロードする形でも調査できます。

STEP
結果が表示される

入力したキーワードが一覧で表示されます。

もちろんこちらの結果もGoogleスプレッドシートへダウンロードできますので、キーワード候補の整理に活用していって下さい。

Googleキーワードプランナーの活用法

それでは、Googleキーワードプランナーを実際にどのように使っていくのか、その活用法をご紹介していきます。

メディアのキーワード選定に活用する

Webメディアやブログを立ち上げるとき、あるいは運営中に書いていく記事を検討する際に、多くの場合「キーワード選定」をおこないます。

そのサイトでどの検索キーワードを対策していくのか検討する大切な作業ですが、ここではキーワードプランナーが大いに役立ちます。

検索ボリュームやサジェストキーワードの多さなども考慮しながら、メディアの運営方針を設計していきましょう。

記事構成を作る際に活用する

Webライティングを行う際には、多くの場合「記事構成」を作成してから作業に取り掛かります。

その際には対策キーワードとそのサジェストキーワードまで整理して、記事にどんな要素を書いていくのか検討することが大切です。

キーワードプランナーを活用しながら、良いコンテンツを執筆していって下さい。

リスティング広告出稿の検討時に活用する

また、Google広告(リスティング広告)を出稿する際、キーワードを検討する際にも活用できます。

(これがキーワードプランナー本来の用途とも言えます。)

この場合は検索ボリュームはもちろん、競合性や予算目安なども検討しながら、より効率よくリーチに繋げられるキーワードを選定していきましょう。

まとめ

Googleキーワードプランナーは、Webコンテンツに携わる方にとっては基本とも言えるツールです。

もっと性能の良い有料ツールを使用する場合はその限りではありませんが、できるだけ費用を抑えたい方にはぴったりです。

ぜひうまく活用していって下さい。

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