今回はWebライターがブログを始めるメリットについて解説します。
Webライターとして仕事を始めるなら、WordPressブログの運営はほぼ必須。
特にSEO対策やWebライティング、WordPress入稿のスキルを重視するクライアントだと、WordPressでリッチな(綺麗な)ブログを運営しているか否かが大きな判断軸になることがあります。
Webライターとしての価値を上げるために、ぜひWordPressブログを運営していきましょう。
Webライターがブログを運営するメリット

筆者は仕事柄、Webライターの方からいただく提案文を確認することが多いのですが、応募者のだいたい2割くらいの方がブログを運営しているようなイメージです。
ブログを掲載いただいていると、クライアント側から見て大きな判断材料になりますので、特に「早く仕事を獲得したい初心者ライター」は積極的にブログを運営していきましょう。
まずは「Webライターがブログを運営するメリット」を、大きく3つに分けて解説していきます。
ポートフォリオになる
Webライターにとっての「ポートフォリオ」とは、自分のスキルセットを掲載する場のことです。つまりブログを運営することで、Webライターにとって必要スキルのレベルをアピールできるということ。
例えば筆者がWebライターのポートフォリオをチェックする際は、まずサイトの外観や記事のタイトル付けをチェックして、基礎能力がありそうなら記事の中身を読み、最終的にahrefsというツールにかけて運営履歴や上位獲得している検索キーワードまで確認します。
ある程度のキーワードで検索上位を獲得できているなら、Webライターとして実績がなくてもテストライティングくらいはお願いすることがほとんどですね。
そういった意味では「WordPress」でブログを運営している方が、多くの場合有利になります。
Webライターとしてのスキルアップになる
ブログを運営することは、それ自体がWebライターとしてのスキルアップに繋がります。
運営の仕方にもよりますが、具体的には以下のようなスキルを磨けるでしょう。
- 日本語文法
- 文章力(アウトプット力)
- Webライティング
- SEO対策
- 画像編集
なお、ブログ執筆とWebライティング業務の本質は同じです。
もちろん執筆メディアの視点に立って文章を書く必要があったり、指定された対策キーワードや構成に即した内容を執筆したりする必要はありますが、根本的な書き方は変わりません。
ぜひ自身でブログを運営して、価値あるWebライターになれるようスキルアップしていきましょう。
なぜこれらのスキルが必要なのかピンとこない方は、下記の記事も参考にしてみて下さい。

広告収入も期待できる
またWordPressブログを運営していくと、半年〜1年後あたりを目安に広告収入も見込めるようになります。
初心者の方からすると「広告を貼ると胡散臭くなって嫌だ」「アフィリエイトサイトじゃないと稼げないのでは」と思われがちですが、そんなことはありません。
例えば下記のような記事にアフィリエイト広告を掲載することは、読者にとっても便利なことです。
- 購入した物の詳細レビュー
- 転職の体験談
- サービスの比較レビュー
あなたがこれまで使って良かったサービスを紹介するような記事は、検討している読者にとって有益なものになります。
ちなみに駆け出しブロガーに人気のGoogleアドセンスは「月間PVの3分の1(円)」くらいが収入目安になり、大規模サイトでなければまともな収益になりにくいため、基本的にはアフィリエイト広告を掲載してくのがセオリーですね。
もちろんWebライターとしてアフィリエイト記事の執筆を依頼されることもありますので、ぜひ色々な記事にチャレンジして経験を積みながら、広告収入も狙っていきましょう。
Webライターがよく使っているブログサービス

次に、Webライターがよく利用しているブログサービスについて解説します。
基本的にはWordPressがおすすめですが、どうしても難しいという方はレンタルブログサービスを使って運営しても構いません。
ぜひ自分に合ったプラットフォームで、ブログ運営にチャレンジしてみて下さい。
WordPress
文章を仕事にしていくという特性上「稼げているWebライター」の多くが、WordPressブログを運営しています。
WordPressブログとは、自分でレンタルサーバーを借りて設置するブログのこと。アメブロやnoteなどのブログサービスは「集合住宅」の一室を借りるようなものですが、WordPressブログは「一軒家」を持つようなものです。
家に例えると、WordPressブログの方がDIY(外観カスタマイズ)も自由にできますし、商売(広告掲載)をしても怒られませんし、何より退去のリスク(サービス閉鎖)がありません。
費用はかかりますが、レンタルサーバー代が月額1,000円程度、独自ドメイン代が年額1,500円程度(レンタルサーバーによっては無料のことも)。今後のことを考えれば安いものですね。
特に理由がなければ、この「WordPressブログ」を立ち上げて運営してポートフォリオを作っていきましょう。
筆者の個人ブログに「WordPressブログの始め方」をまとめたページがありますので、実際に作成する際は下記記事を参考にして下さい。(※後々、当サイト内で解説し直す予定です)

note
noteは最近人気のブログプラットフォーム。簡単に有料記事を作れたり、定期購読サービスを運用(審査あり)できたりしますので、まさに「文章」を商品にしていきたい方に人気のサービスです。
Amazonのアフィリエイトも掲載できますので、簡単な物販記事なら収益化も期待できますが、アクセス解析などのスキルはほぼ身につきません。またブログサービスという特性上、検索順位も上げにくい(上がっても自分の実績にはならない)ため、SEO対策に関するPDCAも回しにくいのがデメリットです。
これまでに経歴を拝見した方の中では、ブログを運営しているWebライターの1割〜2割くらいがnoteをポートフォリオにしている印象です。
「どうしてもWordPressは難しいから書くことに集中したい」という方は、noteを利用してみると良いでしょう。
はてなブログ
はてなブログは、かなり老舗のブログサービス。利用者数もかなり多く、アフィリエイト広告の掲載に関しても比較的ゆるめということもあり、昔から人気のプラットフォームです。
無料プランと有料プランがあり、有料にすると独自ドメインを設定できるのも特徴ですね。
「WordPressはどうしても難しいけれど、ある程度カスタマイズして運営していきたい」という方は、はてなブログの有料プランを利用するのも良いかもしれません。
これまでに接してきたWebライターの中に「元々はてなブログを使っていたけれど、今はWordPressに移して運営している」という方が何名かいましたので、結局WordPressの方がおすすめではあります。
Amebaブログ
Amebaブログは、芸能人や有名人がよく利用しているブログサービス。横のつながりが強いことが特徴で、フォローし合ったりしてブログ仲間を作りたい方におすすめです。
しかしWebライターがブログを作る目的は「スキルアップ」や「ポートフォリオの公開」であるべきと思っていますので、個人的にはあまり推奨していません。
すでに有名な方が日記を書くように(SNS的に)運営するには良いプラットフォームですが、あくまで「Webライターとしてスキルアップしていきたい」という方は、できれば違うブログサービスを選ぶと良いでしょう。
Webライターのポートフォリオになるブログテーマ例と書き方

それでは、Webライターが具体的にどんなブログを書いていくべきか、そのテーマ例や書き方について少し解説します。
基本的にはどんなテーマでも良いのですが「ただの日記」は避けるべきです。Webライティングのスキルを身につけるために、困っている読者の悩みを解決できるような記事を書いていきましょう。
また、基本的にはテーマを特化しておいた方が「ライターとしての専門性」を作っていくブランディングに繋がります。自分の得意分野を探して、素敵なテーマのブログを作ってみて下さい。
以下、テーマの探し方や書き方のヒントをお伝えします。
本業で培ったノウハウ発信
Webライターの運営するブログとしてもっともおすすめなのが、本業で培った経験をアウトプットするブログです。
例えばアパレル販売職であれば、ファッションブログという選択肢があります。あるいは喫茶店で勤めているならコーヒーの淹れ方や軽食レシピの専門ブログ、事務をしているならエクセルスキルや仕事術のノウハウをまとめたブログ。
そういったものを発信していくことで、本業のスキルを棚卸しすることにも繋がりますし、自身の経験をもとにしたクオリティの高い記事を執筆できます。
またWebライターとして大切な「専門性」を作っていくこと(ブランディング)にも繋がりますので、第一候補として「本業ノウハウのアウトプット」をブログテーマにすることを検討してみて下さい。
続けている趣味のノウハウ発信
本業のノウハウ発信が難しいという方は、趣味に関するアウトプットもおすすめです。
例えば家電やガジェットが好きなら、ガジェットレビュー専門ブログが良いかもしれません。あるいはよく本を読むなら書評ブログ、ゲームが好きなら何かのタイトルに特化したゲームブログ、旅行が好きなら旅ブログなど、選択肢は無数にあります。
しかし基本的には、自分が他の人よりも詳しく語れるジャンルで書きましょう。
読者は「悩みを解決したい人」ですので、これまでに自分が解決した問題や体験しなければわからないことについて、詳しく情報をまとめてあげるイメージです。
もちろん自分の専門性を確立していくことにも繋がりますし、売り物も多くあるので広告収益にも期待できるでしょう。
日常生活のレビュー発信
なかなかテーマを思いつかないという方は、自分が日頃暮らしている中で買ったもの、感じたこと、効率化したことなどを雑記にまとめていくようなブログでも良いでしょう。
例えば「無印良品の天竺Tシャツのレビュー」や「最近買ったダイソン掃除機のレビュー」「旦那と喧嘩をしない方法」「掃除の時短テク」など、なんでもOKです。
悩んでいる人や困った人に向けて、その体験の良し悪しを整理して伝えるような内容が書ければ、読者はきっとついてくるはず。
なお筆者が運営している個人ブログの「北海道ログ」も、大枠で言えば雑記ブログになりますが、ブログ経由でWebライティング講師の依頼をいただいたりと自身のポートフォリオになっています。
途中から方向性を特化していくという運営方法もありますので、何もテーマが思いつかない方は、まずは日常生活のレビューから始めてみて下さい。
Webライターがブログを運営していく上での注意点

最後に、Webライターがブログを運営する上で注意しておきたいことをまとめておきます。
好き勝手に書いていると、ポートフォリオとしてはかえって逆効果になる可能性もありますので、あくまで「Webライターとしてのスキルアップ & ポートフォリオ構築」という目的を忘れず運営していって下さい。
文章が乱れていると逆効果になるため注意
駆け出しWebライターのプロフィールを拝見した際に「ブログが足を引っ張っている」と感じるケースがあります。
「根本的なスキルが追いついていない状態で仕事を獲得しようとしている」とも言い換えられますが、とにかくブログの記事を見たときに「こんな文章レベルの人には任せられない」と判断するケースも少なくありません。
ただブログを運営すればいいというわけではなく、綺麗でわかりやすい文章を書いて「Webライターとしてのスキルをアピールする場」として利用するのが正解です。
ネガティブなプロフィールは避けた方が無難
またブログを拝見した際に「脱社畜」とか「ブラック企業がどう」みたいなプロフィールにしてある方が散見されます。その場合、クライアントによっては発注を躊躇されることがあるかもしれません。
私の個人ブログも似たようなテーマは取り扱っていますが、あくまで根本的にはポジティブにまとめるべきであり、負のオーラを漂わせるのは逆効果になります。
できるだけポジティブに、仕事や生活、Webライティングを楽しんでいるようなプロフィールを設定しましょう。
良くも悪くも「まとも」なブログがベター
総合的に考えたときに、Webライターは「安心してみれる、まともな価値観をもとに書かれたブログ」を運営するのがベターです。
Webライターに限らない話でもありますが、誰かの悩みを解決するための文章を書く上で「まともな思考や価値観である」ということはとても大切。
例えば「政治的な思想が強い」「宗教の臭いがする」「特定のニッチな団体に偏向して肩入れしている」といったブログは、少なくともWebライターのポートフォリオとしては避けるべきです、
法律を守るのはもちろんですが、世間の多くの人から安心して見てもらえるブログを運営していきましょう。
まとめ
Webライターにとって、ブログは生命線にもなり得ます。
ポートフォリオとしても、スキルアップの場としても、副収入を得る手段としても優秀ですので、ぜひブログを運営していきましょう。
それでは、ぜひ良いブログを運営しながら、価値あるWebライターを目指していって下さい。