Googleタグマネージャー(GTM)のワークスペースとは
Googleタグマネージャー(GTM)のワークスペースとは、コンテナ内に用意された作業部屋のようなものです。
無料版では3つまで。有償版では無制限にワークスペースを作れます。デフォルトでどんなコンテナにも一つのワークスペースが用意されており、一人で作業するならとくに気にせず使っていて問題ありません。
例えば担当者が3人いたとして、Aさんにはクリック計測に関する変数の調整を。Bさんにはスクロール計測のトリガーを。Cさんには計測ツールのタグ設置をお願いしていたとします。
同じ部屋の中で同時に作業してしまうと、誰かが失敗したときに他の作業に干渉してしまったり、プレビューしたときに他の人の作業内容も一緒に再現されてしまったりと、あまり業務効率が良くありません。
そこで「ワークスペース」という形で3人それぞれに部屋を分けて与えることで、他の作業が干渉しない中で作業ができるようになります。
GTMのワークスペースを活用するメリット
完了した作業から順次公開できる
少々難しい変数の調整をしている中で、簡単な計測ツールのタグ設置を済ませてしまいたくなるようなシーンがあります。
これは複数人で作業していようとも、一人で作業していようとも同じです。
例えば変数の調整をするワークスペースと、計測ツールのタグを設置するワークスペースを別で用意して作業すれば、変数の調整途中でも計測ツールのタグだけ先に公開できてしまうのです。
時間のかかる作業は一旦置いておいて、公開したいものから順次公開していくような運用ができるのは、ワークスペースを活用するメリットと言えます。
公開前に差分をチェックできる
複数人が同じワークスペースで作業していると、別の人が作業した箇所を意図せず触ってしまい、あちらのタグは発火するけれどこちらのタグはダメ……といった状況になる可能性もあります。
しかしワークスペースを分けて作業していれば、同じ箇所を別の2人が触っていたとしても、公開前に「どちらを活かしますか?」という差分チェックが入ります。
複数人で作業する際、無用なトラブルが起こりにくくなるのが、ワークスペースを活用する大きなメリットです。
GTMのワークスペースの使い方
ここからは、ワークスペースの使い方について解説します。
ワークスペースを作成する
ワークスペースを作成する場合、まずはコンテナに入りましょう。
上記画面で「ワークスペースを管理」へと進むと、下記の画面へ。
右上の「+」を押すと、ワークスペース作成画面へと進みます。
左上にワークスペース名を入力。説明文が必要であれば入力して、右上の保存を押せば作成完了。
自動的に、作成したワークスペースへと移動しています。
作業するワークスペースを変更する
作業するワークスペースを変更したい場合、またトップ画面から「ワークスペースを管理」へ。
作業したいワークスペースの行をクリックすれば、ワークスペースが変更されます。
ワークスペースを編集・削除する
ワークスペースを編集したり削除したりする場合、ワークスペース行の右にあるインフォメーションマーク「i」をクリックします。
するとワークスペースの編集画面へ。名称や説明文を編集したい場合は、編集して保存を。
ワークスペースを消したい場合は下記の通り、右上の「…」をクリックして「削除」へ。
消すワークスペースを間違えないようにだけ注意してください。
GTMのワークスペースをうまく活用しよう
ワークスペースは、うまく使えば作業効率がグンと上がる機能です。
個人では活用する機会も少ないかもしれませんが、重い作業と軽い作業のワークスペースを分ける癖をつけておけば、細かく作業を進められたりと大変便利です。
ぜひGoogleタグマネージャーの活用にお役立てください。