Webライターに将来性はある?需要はなくならない?

今回はWebライターの将来性について解説していきます。

「全然稼げない」「AIライティングツールが発達したら勝てない」など厳しい意見もある仕事ですが、編集とライター両面からライティングに携わる立場から、じっくり考えてみました。

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\ この記事を書いた人 /

たくろー
Webディレクター
ライティングから編集、校正、ディレクション、SEO対策、アクセス解析、撮影、画像編集、Web制作と、なんでもやってるwebディレクターです。
現在はIT企業でインハウスSEO担当兼、メディア運営責任者・編集者として働きながら、札幌でWebライティングの講師として活動。「良いWebライターが増えれば仕事が楽になるなぁ」と思いながら、一人でひっそりと文亭を運営中。著書『Webライターが書いてはいけない文章28選』

Webライターに将来性はある?

Webライターには将来性があると感じます。しかしこの質問は、回答者の視点によって大きく答えが違ってきます。

実際にWebライターとして活動してみて上手くいかなかった人は、やはり「将来性はない」と論じるはずです。またライターを安く使い倒すようなメディアのディレクターとして働いている人も、同様の感想を持つかもしれません。

しかし例えば文字単価5円や10円といった好条件で働いているライターや、多くの有能なライターに支えられているメディアからすれば、これほど将来性のある仕事はありません。

Webライターは誰にでも務まる仕事ではありませんから、上手くいかない人がいるのも当然です。個人的には、上手くいかなかった人よりも、上手にできている人の意見を参考にすべきだと感じます。

Webライターを始めたい方、Webライターとして生計を立てていきたい方は、ぜひ「将来がある」と信じて仕事をしていってください。

Webライターの需要がなくならない根拠

ここではWebライターに将来性があると考える根拠について、大きく4つの論点からまとめました。

執筆単価が年々上がってきている

まずは報酬額の件で、将来性を感じます。

文字単価が0.1円〜0.5円と安く設定されている仕事が多かった時代もありましたが、現在は状況が大きく変わってきています。

もちろん初心者ライターは1文字0.5円〜の仕事から始めることには変わりがありませんが、数ヶ月経験して仕事の段取りを覚えて実績がつけば、文字単価2円程度の案件は獲得しやすい状況です。

仕事でお付き合いのあるライターも文字単価5円〜で働いている方が多く、この点で将来性を感じます。

文章を書く仕事はなくならない

Webの技術が発達して動画が台頭してきたことで、文章コンテンツはオワコンだと騒がれることもあります。

しかし動画の中でも文字は使われますし、動画が増えたからといってWebサイトがなくなるわけがありません。Webライターに限らない話で言えば、映画やアニメが普及する中でも小説やラノベは大人気です。

文字は生活と密接に関係していますから、文章を書く仕事はなくならず、その点でも将来性がある程度保証されていると感じます。

海外の案件も受けやすい

日本への旅行者が増えており、日本の情報が求められている中で、日本に関する情報を伝える案件もにわかに増えてきているように感じます。

例えば海外の大手クラウドシーシングサービスであるupworkなどでは、ドル建てで日本に関するライティングを受注できます。Webライティングはそこまで細かい打ち合わせが必要な仕事ではありませんから、英語が苦手でも、意図を汲めて日本語の文章でしっかり納品できれば問題ありません。

現地に行く必要がない仕事ですから、日本にいながらグローバルな仕事が受けられるのも、Webライターに将来性を感じるポイントです。

AIとは役割が違う

AIライティングツールが少しずつ発達してきています。

しかしAIが実際に物を使ってレビューすることはできません。そのサービスや場所、物の写真を撮ったり、気候や使い心地を感じたり、おすすめのサービスを選定したりするのは、人間の役割です。

初心者のWebライターがAIツールを使うことで、より綺麗な文章に仕上げられるようになる可能性はありますが、自身が正しい日本語を理解しておかなければ良し悪しが判断できません。

AIが出てくることで、将来的にWebライターの仕事がなくなることはなく、かえって便利にライティングができる世の中になるように感じます。

将来性と需要のあるWebライターを目指す方法

将来性のあるWebライターを目指していく方法についてもまとめました。

あらためて日本語文法を習得する

多くのWebライターと接していて、一番の違いを感じているのが「文章の読み味」です。

例えばSEO対策を意識した記事構成の作り方は、数年訓練すれば誰でもある程度は習得できますし、クオリティの上限もそこまで高くないと感じます。しかし文章の読みやすさや綺麗さに上限はなく、人によって大きな差が出ます。

そして駆け出しWebライターが書く文章の多くは、プロから見ると読めたものではありません。

Webライターとしての将来性を心配する場合、まずは基礎から日本語文法の訓練をしなおして、読みやすい文章が書けるよう訓練していくと良いでしょう。

自分の得意分野(ニッチ)を作る

Webライターとして活躍していくには、ご自身ならではの得意分野が必要です。海外では「ニッチ」と呼ばれるものですが、それがライターとしての強みになります。

良い記事を書くには、そのテーマに対する深い理解が必要です。それを依頼側もわかっているため、できるだけその分野に精通したライターを探します。

得意分野が明確であるほど、クライアントが安心して依頼できますから、何か自分ならではのニッチを作っていってください。

ポートフォリオを作り積み重ねる

将来性を気にする場合、すぐにでもWebライターとしてのポートフォリオを用意しましょう。

そこに積み重なっていく執筆実績は、初心者ライターと大きく差別化できるポイントになります。とくにただ文章で羅列するだけでなく、綺麗なブログやWebサイトを作ることで、その本気度が伝わります。

まずはポートフォリオを作り、将来に向けて日々積み重ねながらアップデートしていきましょう。

人脈を作る

Webライターは人との関わりが少ない仕事ではありますが、将来的にも長く活躍していくには、人脈が大切だと感じます。

毎回単発の仕事を獲得していくには限度がありますし、営業をする時間が減るほど執筆に充てるリソースが増え、より稼ぎやすくもなります。良い人脈からの紹介なら、わざわざ「テストライティング」などを挟む機会も減りますから、仕事を得ていくうえで効率的です。

人脈を増やしていくには、クライアントが知り合いのクライアントへと紹介したくなるような、素晴らしいライターを目指しましょう。

まとめ

Webライターは、まだまだ将来性や可能性がある仕事です。

とはいえWebライター全員が生き残れるとも思いません。努力して実績をつけていった人が活躍できるのは、どの業界でも同じです。

そのためには日本語文法や文章力、またSEOについても深く理解していきながら、自分ならではの得意分野を作っていくことが大切。

まずは地に足をつけてスキルを高めながら、良いWebライターを目指していきましょう。

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