Webライターの文字単価や記事単価の相場とは?単価を上げる方法も解説

Webライターの報酬は「単価」の考え方がつきまといます。

その単価にはさまざまな計算方法があり、また依頼内容によって相場もそれぞれです。

発注元・ライター側双方にとって納得のいく報酬額で調整できるよう、「単価」についての基礎知識をお伝えします。

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\ この記事を書いた人 /

たくろー
Webライター、編集者
ライティングから編集、校正、ディレクション、SEO対策、撮影、画像編集と、なんでもやってるwebライター兼編集者。
現在はIT企業でメディア運営責任者・編集者として働きながら、札幌でWebライティングの講師として活動。「良いWebライターが増えれば仕事が楽になるなぁ」と思いながら、一人でひっそりと文亭を運営中。著書『Webライターが書いてはいけない文章28選』

Webライターの単価の種類

Webライターの単価とは

Webライターの単価とは、記事執筆を受注する際の基本報酬額です。

種類や計算方法は下記の通り、大きく3つの分かれます。

  • 文字単価(1文字◯円)
  • 記事単価(1記事◯円)
  • 時給単価(1時間◯円)

一般的には「文字単価」をベースに考えて「記事単価」が決まるようなイメージで報酬額を決定します。アルバイト雇用のように「時給」で仕事をお願いすることもあります。

詳細を以下にまとめました。

文字単価

文字単価とは、執筆する原稿内容「1文字」あたりの報酬額を示したものです。

たとえば3,000文字くらいの文字数になる原稿依頼があったとして「1文字1円」のライターに発注すると3,000円。「1文字3円」のライターに発注すると9,000円になります。

当然ながら、スキルが高く、信頼して仕事をまかせられるライターの方が文字単価も高くなります。

記事単価

記事単価とは、執筆する原稿1記事あたりの報酬額を示したものです。

ただし記事単価の依頼といっても、基本的には「文字単価」をベースとした計算方法になります。

例えば「5,000文字の原稿を1文字2円のライターに依頼する」と考えたときに、記事単価10,000円で発注するようなイメージです。

時給単価

時給単価とは、原稿執筆作業に掛かる1時間あたりの報酬額を示したものです。

一般的な記事発注ではほとんど採用されませんが、アルバイトや契約社員としてライターを雇うときに使われます。あるいは単純作業に近いライティングを業務委託契約で依頼する場合、時給で発注することもあります。

ちなみにアルバイト契約以外でも、業務委託の形でオフィスに常駐する場合もあれば、クラウドソーシングの時間計測システムを利用してリモートで仕事を受ける場合などもあります。

Webライターの単価を決める3つの要素

Webライターの単価は「その仕事の難易度やユニークさ」によって決まります。

「良い文章を書ける」のはライターとして当然のことですから、単価を上げるにはそこにプラスαの価値が必要になるのです。

そのライターの単価に関わる要素を紐解いていくと、基本的に下記3つの条件が関係しています。

  • レアリティ|その仕事をこなせる人が少ないほど高い
  • 工数|作業工程が多く、手間がかかる仕事ほど高い
  • バリュー|ユニークな付加価値があるほど高い

これらが変動することで、仕事の単価が変わります。この考え方を知っておいてください。

レアリティ|その仕事をこなせる人が少ないほど単価が高い

仕事や商品の値付けにおいては、必ず価格競争がおきます。

よって「私ならもっと安く受注できます!」と手を挙げる人が多いほど、単価は安くなるのです。反対に受注できる人が少ないほど、その仕事の単価は高くなります。

例えば「◯◯地域のレストランをネットで調べて、口コミをまとめる仕事」なら、Webライターであれば誰でもできますよね。こういった仕事の単価は安くなります。

一方で「法律家としての経験をもとに、パワハラ問題についてまとめる仕事」なら、弁護士にしか受けられないので単価が高くなります。

まずは、その仕事を受注できる層が多いか少ないか、その「レアリティ」によって単価が変わると考えましょう。

工数|作業工程が多く、手間がかかる仕事ほど高い

次に作業工数の考え方があります。

例えば「あなたの読んだことがある漫画の感想を書いてください」なら、ただ自分の感想を書くだけなので、作業工程は「ライティング」だけです。

一方で「指定した漫画を読んでから感想を書いてください」なら、まずは「指定された漫画を読む」という工程が入り、その後に「ライティング」が入るので工数が多くなります。

あるいは「指定した時間に◯社へ取材に行って、写真撮影もして、指定した構成でインタビュー記事を書き起こしてください」なら、かなり工程が複雑になりますよね。

このように、その案件にかかる工数によっても単価が上下します。

バリュー|ユニークな付加価値があるほど単価が高い

最後に、その仕事、あるいは受注するライターに付随する「付加価値」も単価計算に影響します。

最もわかりやすいのは「芸能人のタイアップ」です。一般人が書く記事と、有名かつ人気の芸能人が書く記事では価値が変わりますよね。

あるいは「専門的な資格を持っていて、監修者表示ができる」「多くのフォロワーに拡散できる」「誰もしたことがないよな経験をもとに執筆できる」など、単価にはさまざまな要素が関わり合ってきます。

またクライアントによっては「私なら値引きして受注します」といったプレゼンもバリューになるかもしれません。(あまりお勧めしませんが)

まずはレアリティと工数によってベースの報酬体系が決まり、最終的にバリューも加味して単価が決まるといったイメージです。

Webライターの単価相場

Webライターの単価相場は、クラウドソーシングサービス「ランサーズ」が出している相場表をもとに解説します。わかりやすくまとまっていました。

出典:ランサーズ

基本的には上記表が参考になりますが、もう少し具体的な依頼例をもとに解説していきます。

例1. 「おすすめ10選」などのまとめ記事(文字単価相場1円〜)

例えば「札幌でおすすめのファミリーレストラン10選」などの記事がよく発注されています。

こういった記事の多くは、ランサーズの相場表に当てはめれば「ネットで調査すれば書ける」「多くの人が経験したことがある」といった仕事で、「0.9円〜」が参考相場になっています。

とはいえ多少の工数がかかる仕事ということで、大体は1文字1円程度。1店舗あたりの紹介文を300文字ほど書くとすれば、1記事3,000円程度が相場になります。

例2. 転職の体験談レビュー記事(文字単価相場0.5円〜10円)

「転職に関する体験談をまとめた記事」も頻繁に発注されるテーマですが、これは指定される条件によって大きく相場が変わってきます。

例えば「医師から医師への転職の体験談」は、かなりレアリティが高くなります。相場表で言えば「専門性や業務経験が必要」「調べずに書ける」で「1.2円〜」となっていますが、実際はほとんど応募できる人がいません。
「医師」という仕事のバリューも考えると、文字単価10円〜が妥当なところになりそうです。3,000文字なら30,000円〜ですね。

一方で「なんでもいいから転職した体験談を」ということであれば「多くの人が経験したことがあるテーマ」かつ「調べずに書ける」案件です。
また応募者がものすごく多くて価格競争になることから、実質1文字0.5円〜1円程度になりそうです。3,000文字なら1,500円〜3,000円ですね。

このように同じ枠組みの案件でも、細かい条件によって大きく値段が変わります。

例3. インタビュー記事(記事単価相場30,000円〜50,000円)

指定された方に対してインタビューをして、それを記事に起こす仕事もあります。

「打ち合わせ〜インタビュー原稿確認(作成)〜インタビュー・撮影〜ライティング」と工数が多く、移動の費用もかかり、また時間の縛りもあるなど「重い仕事」になるため、一般的に単価が高くなります。

この場合は文字数がどうというよりも、その工程のパッケージで1記事30,000円〜50,000円程度が相場になります。

自分に知識がなくてもできますし、副業ライターが手を出しにくい分野ですから、インタビュー記事の仕事の工程に慣れさえすれば美味しい仕事かもしれません。

Webライターが文字単価や記事単価を上げる方法

では自分の単価を上げていくにはどうすれば良いのか。

それもやはり「レアリティ」「工数」「バリュー」の3つのいずれか、あるいは全てをアップさせていくという考え方が必要です。
(工数はアップさせるというよりも「より工程の多い仕事を受ける」という意味合いになります)

具体的な方法をご紹介しておきます

より狭い条件の仕事を狙う

一般的には「転職記事の執筆依頼」よりも「薬剤師の転職記事の執筆依頼」の方が単価が高くなります。

これは条件(レアリティ)が狭い上に、専門性(バリュー)も高いからですね。

あるいは「上司からパワハラを受けて転職した体験談」なら、専門性は必要ありませんが、少しライバルが少なくなるので単価が高くなる可能性があります。

自分の持っている武器の中でできる、より条件の狭い案件を見つけるよう意識すると、単価アップに繋がるでしょう。

専門資格を取る

専門性を出してライターとしての価値をあげたいなら、資格を取るのもおすすめです。

どのWebメディアも「監修者」として専門的な資格や経歴のある方を明示したいと思っています。

例えばそれが転職関連の記事なら「実はキャリアコンサルタントの国家資格を持っています。監修者として顔も経歴も使っていただいて良いので、単価◯◯円になりませんか?」と交渉するのは、かなり有効な手段です。

ペット記事なら「ねこ検定」などでもありかもしれません。「子供の頃から30年以上、いつも愛猫と暮らしてきた」などは十分監修者としての経歴になります。

国家資格ならより良いのですが、例えば民間資格でも、ないよりはあった方が良いのが「Web監修」の世界です。

手持ちの資格があればそれを打ち出すのはもちろん、これから資格を取ることを検討するのも良いかもしれません。

図表やイラスト作成を提案する

図表があればより良いコンテンツになったり、イラストをさせばよりわかりやすくなると思ったときに、それを提案してみるのも良い手段です。

これは純粋に原稿の単価が上がるというよりも、原稿作成料に「図表作成料」が上乗せされるイメージですね。手間や能力に見合った報酬がもらえると思うなら、チャレンジしてみるのは良いかもしれません。

一般的には、画像ソフトで簡単に切り貼り文字入れする程度なら1,000円〜。デザインや少々難しい加工までするなら3,000円〜。イラストを描くなら5,000円〜程度が相場になります。

WordPress入稿を提案する

長く付き合っているクライアントがいて、いつもドキュメントファイルで入稿していたなら「WordPressに直接入稿するので、単価+500円になりませんか?」と交渉してみるのも良いかもしれません。

この「500円」の料金設定はあくまでイメージですので、例えば今の記事単価の10%くらいで考えてみると良いかもしれません。(1記事5,000円なら500円。10,000円なら1,000円程度。)

原稿からWordPressに移す作業は、記事が多くなればなるほど編集側から見て手間になります。しかしIDを発行するのも手間ですし、セキュリティの問題上あまりログインユーザーを増やしたくないと思っているメディアも少なくありません。

そこに長く真面目に入稿してくれているライターからの提案があれば「500円くらいでやってくれるなら頼もうかな」とすんなり通る可能性があるのです。

WordPressを触るのに慣れているなら、手軽に単価交渉が通る可能性のある良い手段です。

そのメディアに足りていないバリューを追加提案する

「資格」とも通じる話ですが、そのクライアントが今求めていそうなことを考えて提案するのは良い手段です。

例えば転職関連のメディアで、さまざまな業種の「仕事ノウハウ」のような記事を入れていたとしましょう。

一般的な営業職の情報は沢山あるのに、経理職の情報があまりないなら「記事を入れていきたいとは思っているけれど、経理経験者のライターが見つかっていない」という状況かもしれません。

そんなときに、例えば別の仕事を受けている中で「営業に関する記事が沢山あるのを見ましたが、同じように経理の記事を入れるのはどうですか?私ならこんな記事が書けます」と提案するのは、クライアントからすれば有難い可能性があります。

どちらにせよ「きちんとメディアを読んで考えてくれているんだな」とわかりますから、マイナスになることはありません。

ただ注意したいのは、伝えるべきことは「もっとこうした方がいい」ではないということです。
メディアの運営に口出しするのではなく、あくまで「自分をもっと上手く活かす方法がある」と提案しましょう

これでは単価は上がらない。Webライターがやってはいけない交渉方法

最後に、失敗する確率が高い「ダメな単価交渉」の例をご紹介していきます。

「単価が上がらない」と悩む多くの初心者ライターが言ってしまいそうなことですから、注意しておいてください。

「長く働いたから」の理由で単価交渉をするのはNG

知っておいて欲しいのが「同じ仕事をしている中で無策に交渉しても、単価は上がらない」ということです。

例えば1記事3,000円で受注している仕事があったとして、「長くやって仕事も小慣れてきたし、そろそろ4,000円に上げてもらえませんか?」と交渉しても、なかなか単価は上がりません。クライアントからすれば「あ、じゃあ他の方を探します」となってしまう可能性があります。

「あくまで3,000円の業務を委託されている」わけですから、レアリティや工数に変化がないのであれば、何か「バリュー」を追加して交渉する必要があります。

「文章のクオリティ」を交渉材料にするのはNG

「良い文章を書く」というのは、全てのライターの命題であり、ライターと名乗る上で前提となる条件です。

よって「最初よりも良い文章を書けるようになってきたから」という交渉をしてしまうと、プロとしての仕事に疑問符を抱かれてしまうかもしれません。

言い換えると「最初のうちはクオリティの低い原稿を出していた」ということになりますから、クライアントからすれば「むしろそのクオリティが低かった分を返金して欲しい」とすら思われてしまいかねません。

良い文章を書けるのは、ライターとして当然のことです。交渉するなら、レアリティやバリューを考えて提案していきましょう。

「他にも沢山の依頼をいただいている」と交渉するのはNG

またライターの中には「自分がレアな人材なんだ」とアピールするために「実は他のクライアントからも多く仕事の依頼をいただいていて〜」という切り口で単価を交渉する方がいらっしゃいます。

これは依頼を断るときには有効なのですが、単価をアップさせたい場合は、あまり良い方法とは言えません。クライアントにとってメリットが一つもないからです。

要するに「これまでと仕事は同じだが単価は上げて欲しい」ということになりますが、クライアントからすれば「では他の方に頼みます」という話になってしまいます。

あくまでクライアントにとってメリットのある「バリュー」をもとに交渉することを考えてみてください。

まとめ

Webライターの文字単価・記事単価は「レアリティ」「工数」「バリュー」によって決まります。

同じ仕事をしているだけでは、どれだけ長く働いても単価は上がりません。もしその方法で収入を上げたいなら、大手企業の会社員や公務員を目指す方が良さそうです。

フリーランスのWebライターとして稼ぐなら、あくまで自分の仕事や自分自身に価値をつけていきましょう。

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この記事を書いた人

ライティングから編集、校正、ディレクション、SEO対策、撮影、画像編集と、なんでもやってるwebライター兼編集者。
現在はIT企業でメディア運営責任者・編集者として働きながら、札幌でWebライティングの講師として活動。「良いWebライターが増えれば仕事が楽になるなぁ」と思いながら、一人でひっそりと文亭を運営中。著書『Webライターが書いてはいけない文章28選』

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