「形容詞+です」は原稿執筆において適切か?現役編集者の見解

今回は日本語文法における「形容詞+です」表現について解説していきます。

「楽しいです」「白いです」などの表現が、現代の原稿執筆の現場において適切かどうかという観点で、現役Webメディア編集者の立場から考察しました。

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\ この記事を書いた人 /

たくろー
Webライター、編集者
ライティングから編集、校正、ディレクション、SEO対策、撮影、画像編集と、なんでもやってるwebライター兼編集者。個人ブログ「北海道ログ」で生活費を稼ぎながら、IT関連の事業会社にてWEBメディアの運営責任者として勤務。「良いWebライターが増えれば仕事が楽になるなぁ」と思いながら、当サイト「文亭」を運営している。

「形容詞+です」表現について

「形容詞+です」の表現については、昭和27年に文化庁の国語審議会において「平明・簡素な形として認めてよい」と結論づけられています。

これまで久しく問題となっていた形容詞の結び方――たとえば,「大きいです」「小さいです」などは,平明・簡素な形として認めてよい。

出典:文化庁『これからの敬語』

ただしこの見解が発表されたのは「昭和27年」というはるか昔のことであり、平成13年には国語審議会自体が廃止されています。

形容動詞は「です」をつけても問題ない

今回話題にあがっている「形容詞」とは、いわゆる「イ形容詞」のことであり、別名「ナ形容詞」とも呼ばれる「形容動詞」は含まれません。

形容動詞である「綺麗な」「手頃な」などの言葉は、いわば元々「名詞+な」の形になっているため「な」を「です」に変えて「綺麗です」「手頃です」としたときに違和感がないのです。

しかし形容詞は「白い」「楽しい」といったようにそれ自体が一つの言葉として成り立っているため、そこに「です」をつけるということは、形容動詞でいえば「綺麗なです」と言っているのと同じニュアンスであると考えられます。

よって今回の記事では、あくまで「形容詞+です」を問題にしていると捉えておいてください。

「形容詞+です」は原稿執筆の現場において適切か

そんな「形容詞+です」表現ですが、あくまで原稿執筆の現場において、当サイトとしては「使わない方が良い」としています。

理由は下記の2点。

  • この表現を稚拙だと感じる読者がいる
  • あくまで「平明・簡素な形として認めて良い」とされている表現である

あくまで「商品」として納品する原稿を執筆する際に「簡素な形」の言葉遣いで書かれた文章で良いのかといえば、否だと考えます。

もちろん入稿先のサイトや誌面の表記ルールにおいて「形容詞+です」が問題ないとされていれば問題ありません。

しかし特に記載がなければ、基本的には避けておくべきでしょう。

「形容詞+です」表現の代案

実際に「形容詞+です」のニュアンスを伝えたいと思ったときに、いくつか別の言葉のバリエーションを知っておくと便利です。

いくつか代案として使える武器を持っておきましょう。

「形容詞」+「のが〜です」表現

その事柄を形容する際に、それが一体なんなのかということを同時に示すと建設的です。

つまり「白いです」ではなく「白いのが魅力です」などとするのが、一つの代案になります。

「形容詞+です」を避けられる上に、ついでに状況を詳細に説明できるため、もっともおすすめの代案です。

「形容詞」+「ことです」表現

前項のように「白いのが魅力です」などとするのではなく「魅力は白いことです」とするのも代案の一つです。

この場合も何をどう形容しているのか分かりやすく伝わりますので、バリエーションの一つとして覚えておきましょう。

まとめ

「形容詞+です」は文化庁において「平明・簡素な形として」認められている表現ですが、それはつまり日常的なコミュニケーションの場においては問題ないということです。

商品として文章を納品するとなれば、嫌がる人のいるかもしれない表現はできるだけ避けると良いでしょう。

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この記事を書いた人

ライティングから編集、校正、ディレクション、SEO対策、撮影、画像編集と、なんでもやってるwebライター兼編集者。個人ブログ「北海道ログ」で生活費を稼ぎながら、IT関連の事業会社にてWEBメディアの運営責任者として勤務。「良いWebライターが増えれば仕事が楽になるなぁ」と思いながら、当サイト「文亭」を運営している。

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