「整える」と「調える」の違いとは?意味や用法、使い分け方を解説

この記事では「整える」と「調える」の違いについて解説します。

簡単にまとめると、きれいな状態にするシーンでは「整える」を。うまくいくように準備をするシーンでは「調える」を使うと良いでしょう。

なお、こういった言葉を「同音異義語」と言います。間違いやすい同音異義語は下記の記事にまとめてありますから、併せて参考にしてみて下さい。

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\ この記事を書いた人 /

たくろー
Webディレクター
ライティングから編集、校正、ディレクション、SEO対策、アクセス解析、撮影、画像編集、Web制作と、なんでもやってるwebディレクターです。
現在はIT企業でインハウスSEO担当兼、メディア運営責任者・編集者として働きながら、札幌でWebライティングの講師として活動。「良いWebライターが増えれば仕事が楽になるなぁ」と思いながら、一人でひっそりと文亭を運営中。著書『Webライターが書いてはいけない文章28選』

「整える」と「調える」の違いと使い分け方

「整える」と「調える」には、下記の違いがあります。

  • 整える:秩序づける、あり方を正しくする
  • 調える:うまくまとめる、必要なものを揃える

友人の結婚式に招待されて服装や髪型を「ととのえる」時は「整える」を。

余興でサプライズの出し物をするつもりなら、サプライズの準備を「調える」となるわけです。

「整える」の意味と用法

「整える」の意味は、下記の通りです。

  • きちんとした状態にする
  • 乱れのないように形をきちんとする

(出典・参考:デジタル大辞泉)

具体的な用法は下記の通り。

用例
  • 家を出る前に鏡を見て、服装を整える
  • 机の上が整っていると勉強も捗る
  • ヨーグルトを飲んで腸内環境を整える

整理整頓された状態や、きれいにしたときに使う言葉です。

「調える」の意味と用法

「調える」の意味は、下記の通りです。

  • 必要なものをすべてそろえる。間に合うように用意する。また、買ったりしてとりそろえる。
  • 交渉・相談を成立させる。まとめる。
  • 点検して望ましい状態にしておく。調整する。

(出典・参考:デジタル大辞泉)

具体的な用法は下記の通り。

用例
  • 夕食の準備が調いました
  • 大事な商談をうまく調える事が出来て、ほっとした
  • イチローはヒットを打つために、常に道具と体のコンディションを万全に調えていた

準備が出来た状態や、うまくまとまった状況を指します。

まとめ

「整える」と「調える」は、一見使い分けにくい言葉ですが、意味を理解しておけば簡単です。

きちんとした状態にすることは「整える」を。成功のために準備をしたり、まとめておくことは「調える」をつかって表現しましょう。

シーンごとに、より適した表現を使っていって下さい。

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