「とんでもございません」は誤用?「とんでもない」の意味と言い換え表現を解説

この記事では「とんでもない」の意味と言い換え表現について解説します。

例えばクライアントとのやり取りなどで「とんでもない」を丁寧に表現しようとして「とんでもございません」と伝える方は少なくありません。

上記表現は厳密に言えば誤用ですので、正しい用法を知っておきましょう。

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\ この記事を書いた人 /

たくろー
Webライター、編集者
ライティングから編集、校正、ディレクション、SEO対策、撮影、画像編集と、なんでもやってるwebライター兼編集者。
現在はIT企業でメディア運営責任者・編集者として働きながら、札幌でWebライティングの講師として活動。「良いWebライターが増えれば仕事が楽になるなぁ」と思いながら、一人でひっそりと文亭を運営中。

「とんでもございません」は誤用である

「とんでもない」を丁寧に伝えようとして「とんでもございません」と表現するのは誤用です。

「とんでもないことでございます」と表すのが正しい丁寧表現ですので、覚えておいて下さい。

「とんでもない」の「ない」は有無の「ない」ではありません。あくまで「とんでもない」で一つの言葉ですので、そこの「ない」だけを抜き出して「ございません」に変換するのはおかしいのです。

あまり聞き馴染みはないかもしれませんが、特に関係性の薄い相手とのやり取りで丁寧に伝える際は「とんでもないことでございます」を使えると良いでしょう。

「とんでもございません」は使うべきではないのか?

では誤用である「とんでもございません」は一切使ってはならないのかというと、ケースバイケースだと考えます。

例えば筆者も編集者として様々なライターさんと関わりますが、例えば仕事上で関わるフリーのライターさんとのやり取りで「とんでもございません」と言われても、別に嫌な気持ちにはなりません。

しかし、もしも原稿上の表現で「とんでもございません」という言葉があれば修正対象にします。(Webの一般的な記事では、あまり使うことはないと思いますが)

「明らかに目上の方や、固い機関とのやり取り」「公式の文書」「多くの方の目に留まる可能性のある文書」などでは、正しい表現である「とんでもないことでございます」を使うべきです。

しかしある程度の関係性がある相手との普段のコミュニケーションであれば「とんでもございません」を使ったとしても、さほど問題はないようにも思います。

言葉はあくまでコミュニケーションツールですから、より伝わりやすく、その場に適していると感じるものを使うと良いでしょう。

「とんでもない」の意味と用法

そもそも「とんでもない」は、下記二つの意味を含む言葉です。用法も押さえておきましょう。

  • 滅相もない(思いもかけない、意外だ、もってのほかだ、等)
  • まったく違う(冗談ではない、という強い否定)

「滅相もない」の意味で使う際の用法

仕事上、クライアントや上司とのやり取りでは「滅相もない」の意味で「とんでもない」を使うケースが多いはずです。

褒められたとき、お世辞を言われたときなどに「とんでもない」の丁寧な表現である「とんでもないことでございます」を使うと良いでしょう。

例文

クライアント「いつも丁寧に執筆いただけるので編集の手間がなくて、とても助かっています」
あなた「とんでもないことでございます。これからも頑張ります。」

「まったく違う」の意味で使う際の用法

本当に冗談でもないようなことを否定する際にも「とんでもない」を使用します。

この「強い否定」の意味で「とんでもない」を使うシーンは、あまり丁寧に表現するとかえってミスマッチになるかもしれません。

丁寧に表現する必要のない、語気を荒げざるを得ないようなシーンだけで使うのが良いでしょう。

例文

クライアント「このエラーはあなたの作業によるものではありませんか?」
あなた「とんでもない!ログを確認してください。」

※基本的には相手に対して礼を欠く表現ですから、ビジネス上ではあまり使わない方が良いですね。

「とんでもない」を丁寧に伝えたいときの言い換え表現

「とんでもない」を丁寧に伝えたいときは、表現に迷うことが少なくありません。

「とんでもございません」といった誤った表現は使いたくないものの、正しく表現した際の「とんでもないことでございます」では畏まりすぎている。そんなふうに感じる場合は、伝えたいニュアンスにあった言い換え表現を使いましょう。

「とんでもない」の丁寧な言い換え表現として、いくつか同じような意味を持つ言葉をご紹介して行きます。

滅相もございません

「滅相もございません」は、目上の相手や、まだ少し距離感のある相手から褒められたときなどに使いやすい言葉です。

すこし気軽な間柄になってきたら固すぎるかもしれませんが、最初のうちは「滅相もございません」と表現すると良いでしょう。

お褒めくださりありがとうございます

少し気軽な間柄になってきたときは褒められた時はシンプルに「お褒めくださりありがとうございます」と伝えるのも良いでしょう。

十分に丁寧な表現で伝わります。

恐縮です

「恐縮です」もシンプルで男らしい表現になります。

目上の方から褒められたときなどに使うと良いでしょう。

お気になさらないでください

何か思いがけず謝られたとき、お礼を言われたときなどは「お気になさらないでください」と伝えるのもシンプルで良い表現です。

「とんでもないことでございます」だと固くなりすぎると感じる場合は、上記の表現に言い換えると良いでしょう。

まとめ

「とんでもございません」は誤用ではありますが、普段のコミュニケーションで絶対に使わない方が良いほどの言葉ではないとも感じます。

しかし何が正しくて何が誤っているのか知っておくことは大切です。特に原稿などでは、正しい表現を使えると良いですね。

言葉はあくまでコミュニケーションツールですから、その場に適したものを使えるようにしておきましょう。

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この記事を書いた人

ライティングから編集、校正、ディレクション、SEO対策、撮影、画像編集と、なんでもやってるwebライター兼編集者。
現在はIT企業でメディア運営責任者・編集者として働きながら、札幌でWebライティングの講師として活動。「良いWebライターが増えれば仕事が楽になるなぁ」と思いながら、一人でひっそりと文亭を運営中。

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