リード文の書き方と文例

当記事では、ブログなどのWebコンテンツにおける「リード文」の書き方について解説します。

リード文はついつい適当に書いてしまいがちなポイントですが、やはり記事ごとに最適化しておいた方が、記事の読了率や離脱率などのパフォーマンスが良くなる傾向にあります。

リード文の役割や基本的な書き方、文例をまとめましたので、ブログ執筆やWebライティングにお役立てください。

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\ この記事を書いた人 /

たくろー
Webディレクター
ライティングから編集、校正、ディレクション、SEO対策、アクセス解析、撮影、画像編集、Web制作と、なんでもやってるwebディレクターです。
現在はIT企業でインハウスSEO担当兼、メディア運営責任者・編集者として働きながら、札幌でWebライティングの講師として活動。「良いWebライターが増えれば仕事が楽になるなぁ」と思いながら、一人でひっそりと文亭を運営中。著書『Webライターが書いてはいけない文章28選』

リード文とは

ブログ記事のリード文とは、記事の冒頭に配置する「冒頭文」と呼ばれるものです。

記事に書かれた内容の要約記事を書いた動機筆者情報などを書くのが一般的で、読み手に対して「だいたいこんな内容が書かれてるから読んでみてね」と伝える目的で用意されます。

筆者やメディアの考え方によっては、リード文だけ読めばほぼ課題解決するくらい詳細に執筆することもあれば、数行だけ書いてさっそく本文に入ることもあり、記事ごとの特色が出る部分です。

リード文の役割

リード文の役割や必要性「ユーザビリティ(読み手側の利便性)」が焦点になります。つまり「自分の日記がわりにブログを書いているだけ」という方は、無理にリード文を書く必要もありません。

しかしWebサイトの読者を増やしたい人、読者に役立つ情報を届けたい人は、リード文の役割をよく理解したうえで書いてみてください。

ターゲットとする読者の離脱を防ぐ

リード文で「あなたのための記事ですよ」と伝えることで、その記事で集客するターゲットになる人の離脱を防ぐ役割を担います。

そもそもブログ記事の目的は、基本的に「集客 or 販売」のいずれかです。それが一般的なブログ記事なら、「自分が何かを伝えたい相手」を集めるために書きますよね。

となると、記事の冒頭で「ターゲットになる人だけは逃さない!」とガッチリと捕まえる施策をとれると、色々と効率が良いわけです。リード文は、読者を逃さないために設置しましょう。

読者にページをスクロールしてもらう

リード文に「この記事ではこんなことが解決できますよ」「こんなことが書いてありますよ」と記すことで、読者に「じゃあ読んでみるか」とページをスクロールしてもらうよう促す役割も担います。

もしリード文に伝えたいことを全部書けるなら、それはそれでそのページの目的は果たせているように思います。

しかし多くの場合、リード文だけでは内容を書ききれませんから、スクロールして読み進めてもらうわけです。

SEO目的でクローラーにページの内容を効率よく伝える

リード文は、Googleやbingなど検索エンジンのクローラーに、効率よくページの内容を伝える役割も担っています。

クローラーは、基本的にページの上から順番にクローリングすると言われています。タイトル(h1タグ)と冒頭文で「こんな記事だよ」と示しておくことで、人間だけでなくロボットにもわかりやすい記事になるということですね。

リード文がなくさっそく本題に入ってしまうと「何の話が始まるん?」とクローラーが困ってしまう可能性がありますから、SEO的な観点でもリード文は重要と考えられます。

リード文の書き方

リード文の型や文字量に決まった正解はありませんが、要素として押さえておきたいものはありません。

基本的には下記5項目が記事冒頭で記されるように書いていきましょう。

  • 誰が書いているのか
  • なぜ書いているのか
  • 誰に書いているのか
  • 何が書いてあるのか
  • 読むメリットはなんなのか

「著者」の情報を書く

リード文にはそのページを作成した「著者情報」を書きましょう。

場合によっては「監修者」でも「取材先」でも良いのですが、とにかくそのページの内容に誰が責任を持っているのかわかる情報を書いておくことをおすすめします。

例えば労務に関する記事なら「人事として10年働きました」などのキャリアがある著者なら信頼できそうです。あるいはトレーニングに関する記事でしたら「パーソナルトレーナーの資格保持者」に書いていてほしいところです。

「この人が書いたなら有益そうだから読んでみよう」と読者に思ってもらうのが、リード文に著者情報を書く目的です。

その記事を公開した理由を書く

その記事を公開した理由も明らかにしておきましょう。

例えば「こんな質問をもらうことが多いから記事にしました」「自分が困ったことがあるから解決法をシェアします」といった具合に、記事を書こうと思ったきっかけを書いておくと、読者の腹落ち感が良くなります。

理由もなく公開される記事はないはずですから、できれば明記しておくと良いでしょう。

誰に向けた記事なのか書く

さらに、その記事が誰に向けて書かれたものなのかわかるように書きましょう。

例えば年齢も関係してくるような情報なら、それが20代向けなのか30代向けなのか。あるいは「こんなことに困っている人」なのか「あれを解決したい人」なのか。

要するに「読んでほしい人・集客したい人」の属性を記すことになりますが、一体どんな人のために書かれた記事なのか明記しておくと親切です。

何が書かれてあるのか書く

その記事に結局何が書かれているのか、端的に要約して記すのも大切です。その記事を読むべきか、読者に判断してもらう材料になります。

例えば「リード文の書き方についてお伝えします」なのか「リード文の意味について解説します」なのか、何を伝える記事なのか書いておきましょう。

結論を伝えてしまっても良いでしょうし「その記事の命題・テーマ」をリード文で記しておくと親切です。

その記事を読むべき理由を書く

「その記事を読むべき理由」や「その記事が読者に提供できるベネフィット(利益)」を記しておくのもおすすめです。

ただし誇大に書くのはよくありませんし、確実性のないことに対して効果を保証してしまうのもよくありません。

あくまでその記事が確実に提供できることをベースに「読むとこんな良いことがありますよ」と記しておきましょう。

ジャンル別のリード文例

それでは、ブログやnoteでよく使われているリード文例をご紹介していきます。

よく使われているということは、つまりそれなりに理にかなっているんですよね。どんな風に書けば良いか悩む方は、以下でご紹介するリード文の型を参考にしてみて下さい。

「お悩み解決します」タイプのリード文例

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「リード文ってどう書けばいいの?」「そもそもリード文って必要?」

今回は3年以上ブログを書き続けている僕が、初心者の頃に困った上記のような悩みにお答えします。

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上記のスタイルはブログ記事で鉄板の文例で、これだけでリード文に必要な要素をほぼすべて網羅できるお手軽な方法です。

この後にもう少し記事内容について話したり、結論を伝えたりして本文に繋がる流れがほとんどです。

冒頭に「まとめ」を設置するタイプのリード文例

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当記事のまとめ

  • リード文は読者のためにもSEO的にも必要
  • リード文には5つの要素を入れて書くべき
  • よくあるリード文例を踏襲しよう

今回は「リード文」について解説していきます。

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上記のように箇条書きで「まとめ」を設置するタイプのリード文もよく目にします。

ある程度結論のはっきりしているテーマのブログ記事に便利な型で、読者にもクローラーにもわかりやすく物事を伝えられる手法です。

淡々と解説するタイプのリード文例

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ブログ記事においてリード文は大切な要素です。訪れた読者にも、検索エンジンのクローラーにも記事内容をパッと伝えるために、わかりやすいリード文を書けるようにしておきましょう。

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あまり「個人ブログ感」を出したくない場合は、淡々としたリード文が好まれます。

視覚的には箇条書きにしたり、カッコ書きを使って読者の悩みを表現したりする方がわかりやすい場合も多いのですが、文だけで解説した方がクールな印象になります。

リード文に関してよくある質問

リード文の文字数はどのくらいがいい?

リード文の文字数に決まった正解はなく、記事テーマやメディアの特性などで適正文字量は大きく変わります。まずは読者へ説明するうえで必要な要素を書き、アクセス解析を通して離脱率や直帰率、スクロール率などの値を確認しながら、パフォーマンスを上げていきましょう。

リード文の重要性は?

リード文には、読者へと行動をうながす役割があります。喚起する行動内容は記事の目的によりさまざまですが、例えば「本文を読んでみよう」「目次から必要な箇所を見てみよう」「このサービスに申し込んでみよう」と思ってもらうために書きます。

リード文は読者のために書く

リード文は、読者が記事内容を理解できるように、あくまで読者のために書くものです。

まずは基本を押さえながら「読者にわかりやすいように」という観点から工夫して書いていくと、結果的にそれがクローラーにもわかりやすいリード文になるはずです。

良いリード文を書いて、人気記事を沢山作っていきましょう。

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