「決済」と「決裁」の違いとは?意味や用法、使い分け方を解説

この記事では「決済」と「決裁」の違いについて解説します。

簡単にまとめると「決済」は支払いをするときに。「決裁」はやるかやらないかを決断するときに使う言葉です。これらの言葉の意味や用例を詳しく解説していきます。

なお、こういった言葉を「同音異義語」と言います。間違いやすい同音異義語は下記の記事にまとめてありますから、併せて参考にしてみて下さい。

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\ この記事を書いた人 /

たくろー
Webディレクター
ライティングから編集、校正、ディレクション、SEO対策、アクセス解析、撮影、画像編集、Web制作と、なんでもやってるwebディレクターです。
現在はIT企業でインハウスSEO担当兼、メディア運営責任者・編集者として働きながら、札幌でWebライティングの講師として活動。「良いWebライターが増えれば仕事が楽になるなぁ」と思いながら、一人でひっそりと文亭を運営中。著書『Webライターが書いてはいけない文章28選』

「決済」と「決裁」の違いと使い分け方

「決済」と「決裁」には、下記の違いがあります。

言葉の違い
  • 決済:何かの対価として料金を支払うこと
  • 決裁:何かを判断して決めること

まったく意味の違う言葉ですから、違いさえ理解すれば使い分けは簡単ですね。たとえば下記のように使います。

  • 当店も時代の流れにのって、会計時に電子「決済」サービスを導入すべきだ
  • あとは上層部の「決裁」を待つだけだ

どちらがどちらかわからなくなったときは、支払いを「済」ませる方が「決済」だ、と思い出してください。

「決済」の意味と用法

「決済」の意味は、下記の通りです。

  • 金銭上の債権、債務を清算すること
  • 取引所で、現物の受渡しまたは転売、買戻しによる差金の授受を行なって売買取引を終了させること

(出典・参考:精選版 日本国語大辞典)

具体的な用法は下記の通り。

用例
  • 電子マネーで決済ができるようになって、現金を持ち歩かなくなった
  • 高額な買い物だったので、クレジットカードで決済した
  • オンラインで購入した商品は、決済完了メールが届いてから発送されるシステムだ

「支払い」と同じ意味で使う言葉が「決済」です。

「決裁」の意味と用法

「決裁」の意味は、下記の通りです。

  • 権限を持っている上位者が、部下の提出した案の可否を決めること

(出典・参考:デジタル大辞泉)

具体的な用法は下記の通り。

用例
  • あとは部長の決裁を待つばかりだ
  • この企画を通すには、上長の決裁が必要だ
  • 自分には決裁権がないので、上司に相談させてください

だいたい仕事関係で使われる言葉です。

まとめ

決済」は支払いをする時に。「決裁」は、主に仕事上でやるか、やらないかを決断する時に使う言葉です。

支払いを「ませる」、やるかやらないか「決する」と覚えておくと良いでしょう。

シーンごとに、より適した表現を使っていって下さい。

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