この記事では「辞典」と「事典」の違いについて解説します。
簡単にまとめると、文字や言葉そのものについて解説している書籍が辞典。特定のジャンルについての知識や情報を整然とまとめた書籍が「事典」だと覚えておくと良いでしょう。
なお、こういった言葉を「同音異義語」と言います。間違いやすい同音異義語は下記の記事にまとめてありますから、併せて参考にしてみて下さい。
「辞典」と「事典」の違いと使い分け方
「辞典」と「事典」には、下記の違いがあります。
- 辞典:言葉や文字に関する説明が載った書籍
- 事典:特定の分野にフォーカスした情報や説明が載った書籍
具体的に「辞典」とつくのは、例えば「国語辞典」「英和辞典」などです。言葉に関する知識が掲載された書籍は「辞典」と覚えましょう。
一方で「事典」とつくのは、例えば「植物事典」「動物事典」「キャラクター事典」など。なにかの分野に特化して、整然と情報がまとめられたような書籍が「事典」だと覚えると、わかりやすいはずです。
また「辞書」という言葉も存在しますが、これは「辞典」の同義語として使われています。しかし「事典」に対応しそうな「事書」という言葉はありませんので、一応注意しておいてください。
「辞典」の意味と用法
「辞典」の意味は、下記の通りです。
- 言葉や物事、漢字などを集め、その品詞・意味・背景(語源等)・使用法(用例)・派生語・等を解説した書籍
- 辞書(じしょ)・字引(じびき)とも言う。
(出典・参考:Wikipedia)
「辞典」の例は、下記の通りです。
「国語辞典」「古語辞典」「英和辞典」「方言辞典」「類語辞典」「ことわざ辞典」「流通用語辞典」など
言葉の意味や、文字の解説に特化している書籍を指します。
「事典」の意味と用法
「事典」の意味は、下記の通りです。
- 物や事柄を表す語を集めて一定の順序に並べて説明した書物
(出典・参考:日本大百科全書(ニッポニカ))
「事典」の例は、下記の通りです。
「百科事典」「日本の城事典」「ミリタリー事典」「歴史事典」「配色事典」など
なお似たジャンルの書籍である「図鑑」には、一般的に絵や写真が豊富に掲載されています。「事典」は文字情報を中心にでまとめられたものだと考えておきましょう。
まとめ
「辞典」と「事典」の使い分け方はシンプルです。
- 辞典:言葉や文字に関する説明が載った書籍
- 事典:特定の分野にフォーカスした情報や説明が載った書籍
シーンごとに、より適した表現を使っていって下さい。