この記事では「意外」と「以外」の違いについて解説します。
簡単にまとめると、予想外な時や想定していなかった事態に対しては「意外」を。なんらかの対象と別のものを指すシーンでは「以外」を使うと良いでしょう。
なお、こういった言葉を「同音異義語」と言います。間違いやすい同音異義語は下記の記事にまとめてありますから、併せて参考にしてみて下さい。
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「意外」と「以外」の違いと使い分け方
「意外」と「以外」には、下記の違いがあります。
- 意外:思っていた状態と違っていること
- 以外:ある物事を除くこと
例えばお酒が好きな上司が、実はワインだけは苦手だと知り「意外」に思った。ワイン「以外」なら何でもいけるクチだよ。といった使い分け方ですね。
なお「意外」は「意外だ」「意外です」と、それ単体で使う言葉です。一方で「以外」は「●●以外」といったように、除きたい対象のあとに使いましょう。
「意外」の意味と用法
「意外」の意味は、下記の通りです。
- 考えていた状態と非常に違っていること。また、そのさま
- 以前に考えていたことと異なる様。案に相違し驚きを呼ぶさま
(出典・参考:デジタル大辞泉)
具体的な用法は下記の通り。
用例
- 日頃大人しい彼女の意外な一面を見た
- 意外な展開に驚きを隠せない
- 初めて異国の料理を口にしたが、意外と食べやすかった
「予想に反していた」「思っていたのと違った」と、感想や主観を論じるときに使います。
「以外」の意味と用法
「以外」の意味は、下記の通りです。
- ある範囲の外側
- (他の名詞や動詞に付いて)それを除く他の物事
(出典・参考:デジタル大辞泉)
具体的な用法は下記の通り。
用例
- 夜ご飯はカレー以外なら何でもいい
- この部屋は関係者以外立ち入り禁止です
- それ以外の選択肢はないのですか
原則として「◯◯以外」と、他の言葉とくっつけて使うことになります。
まとめ
「意外」と「以外」は、意味がまったく異なる言葉です。
そこまで間違えることもないとは思いますが、予想外な時や想定していなかった出来事に対しては「意外」を。何かを除きたいシーンでは「以外」を使うと良いでしょう。
シーンごとに、より適した表現を使っていって下さい。