「移動」と「異動」の違いとは?意味や用法、使い分け方を解説

この記事では「移動」と「異動」の違いについて解説します。

簡単にまとめると、今いる位置から別の場所へ「いどう」するときは「移動」を。会社内における立場や役職が変わるときには「異動」を使うと良いでしょう。

なお、こういった言葉を「同音異義語」と言います。間違いやすい同音異義語は下記の記事にまとめてありますから、併せて参考にしてみて下さい。

時間割

\ この記事を書いた人 /

たくろー
Webディレクター
ライティングから編集、校正、ディレクション、SEO対策、アクセス解析、撮影、画像編集、Web制作と、なんでもやってるwebディレクターです。
現在はIT企業でインハウスSEO担当兼、メディア運営責任者・編集者として働きながら、札幌でWebライティングの講師として活動。「良いWebライターが増えれば仕事が楽になるなぁ」と思いながら、一人でひっそりと文亭を運営中。著書『Webライターが書いてはいけない文章28選』

「移動」と「異動」の違いと使い分け方

「移動」と「異動」には、下記の違いがあります。

  • 移動:人や物が、物理的に動くときに使う
  • 異動:人の所属がかわるときに使う

仕事のシーンを例に見ていきましょう。

大阪支店に所属している社員が、出張で東京の本社へ出向くときは「今日は東京本社に移動します」と使います。

一方で大阪支店から所属が東京本社へと変更になったときには「今日から東京本社に異動になりました」と使います。

もう少しいうと、東京本社に「異動」するときには、物理的にも「移動」します。こんがらがりそうですが、とにかく「物理的に動く場合は移動」「所属の変更は異動」と覚えておくと良いでしょう。

「移動」の意味と用法

「移動」の意味は、下記の通りです。

  • ある場所から他の場所へ移ること

(出典・参考:デジタル大辞泉)

具体的な用法は下記の通り。

用例
  • 東京駅から移動して新宿駅へ来た
  • 特定の店舗を持たない移動販売車が、最近注目されている
  • ここじゃなんだから、会議室へ移動して話そう

物理的に今いる場所から別の場所へ、居場所を変えるときに使うと良いでしょう。

「異動」の意味と用法

「異動」の意味は、下記の通りです。

  • 職場での地位、勤務などが変わること。また、転・退任などの人事の動き。
  • 物事に、前の状態と違った動きが起こること

(出典・参考:デジタル大辞泉)

具体的な用法は下記の通り。

用例
  • 人事異動で課長に昇進した
  • 別の部署から異動してきた社員に仕事を教える

「異動」は上記のように、主に仕事で所属や役職がかわるシーンでのみ使われる言葉です。

まとめ

「移動」と「異動」は、その意味さえ理解すれば簡単に使い分けができる言葉です。

今いる位置から別の場所へ「いどう」する時には「移動」を。会社での立場や役職が変わる時には「異動」を使うと良いでしょう。

シーンごとに、より適した表現を使っていって下さい。

記事をシェア
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
時間割