出典・引用・参考文献の書き方と必要性、ルール、意味の違いを解説

レポートや論文、Webコンテンツなどを制作するうえで、研究結果や書籍など信頼性のある情報を引用したいケースがあります。

その際は出典元を明記しておく必要がありますから、制作者の権利を侵害しない、正しい出典の書き方を覚えておきましょう。

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\ この記事を書いた人 /

たくろー
Webライター、編集者
ライティングから編集、校正、ディレクション、SEO対策、撮影、画像編集と、なんでもやってるwebライター兼編集者。
現在はIT企業でメディア運営責任者・編集者として働きながら、札幌でWebライティングの講師として活動。「良いWebライターが増えれば仕事が楽になるなぁ」と思いながら、一人でひっそりと文亭を運営中。著書『Webライターが書いてはいけない文章28選』

出典・引用・参考文献の意味と違い

言葉の意味と違い
  • 出典:引用した、あるいは参考にした著作物そのもの
  • 参考文献:参考にした著作物そのもの
  • 引用:著作物の文章や図など情報の一部を、そのまま掲載すること
  • 参考:著作物に書かれた内容を要約して、原稿へと活用すること

「出典」「参考文献」は、著作物そのものを指す言葉です。

どちらも本質的には同じことを指しますが、引用した著作物は「出典」として。何かの文献を参考にしてコンテンツを作成した際は「参考文献」として表記すると良いでしょう。

一方で「引用」「参考」は、著作物をレポートや原稿に活用する行為を指す言葉です。

出典や参考文献を書く必要性とルール

著作物は、第三者が勝手に使用できないよう著作権法で守られています。引用や参考にする場合は出典(参考文献)を明記しておかなければ、その著作物を作成した人の権利を侵害してしまう可能性があります。

では著作物とは何かというと、著作権法で下記の通り定められています。

  • 思想又は感情を創作的に表現したもの
  • 文芸・学術・美術・音楽の範囲に属するもの

判断が難しい場合、世の中に出ているコンテンツはだいたい著作物であると考えておけば安全です。そして著作物を扱うときのルールとして定められているのが「引用」や「参考」といった方法です。

(引用)
第三十二条 公表された著作物は、引用して利用することができる。この場合において、その引用は、公正な慣行に合致するものであり、かつ、報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行なわれるものでなければならない。

(出所の明示)
第四十八条 次の各号に掲げる場合には、当該各号に規定する著作物の出所を、その複製又は利用の態様に応じ合理的と認められる方法及び程度により、明示しなければならない。

出典:著作権法

引用と参考のルールを押さえておきましょう。

引用のルール

引用する際は、元の文章や図を崩さずに、全くそのまま掲載するのがルールです。

引用の例

出典とは、引用した語句の情報源である文献のことである。自著に引用した箇所があれば、出典を明記するのが一般的である。出典は、英語では source of reference(引用の情報源)と表現する。出典の同義語には「出所」が挙げられる。

出典:Weblio辞書『出典』ページ

ただし何でもかんでも引用して良いわけではなく、下記の条件を満たす必要があります。

  • メインコンテンツにはせず、あくまで補佐として使う(主従関係を明確にする)
  • 引用部分が、他の部分と区別されている
  • 引用する必要性がある

なおブログ記事などWebコンテンツを制作する場合は、多くのCMSに「引用ブロック」が用意されています。メインコンテンツと引用部分を区別するために使用するものですから、引用部分は引用ブロックを活用してください。

そのうえで「改変しない」「出典を明記する」というルールを守って引用しましょう。

参考のルール

「参考」として掲載する際は、元文は使わずに著作物の情報を踏まえて見解を述べましょう。

参考の例

出典とは、要するに情報源になる著作物全般を指しますので、本に限らず動画なども含まれます。

参考:Weblio辞書『出典』ページ

引用は「根拠を提示する」ために使うのに対して、参考は「前提条件の説明を出典元にまかせる」ようなイメージです。

出典の書き方

では出典の書き方を解説します。著作物を出典元とする場合は、下記の要素をすべて明記する必要があります。

出典表記に必要な情報
  • 著作者
  • 『文献名』(Webサイト名)
  • 出版社
  • 出版年
  • 該当ページ(ページタイトル、URL)

少なくとも上記要素がすべて書かれていれば、出典元表記として条件を満たしていることになります。

その上で、世の中で正式な表記として使われているフォーマットを押さえておきましょう。以下、代表的な出典表記スタイルをご紹介します。

MLAスタイル

MLAスタイルは米国近代語学会が推奨する出典表記フォーマットです。

著者名.『文献名』.出版社.出版日.該当ページ

著者名や文献名を重視する表記方法になります。

APAスタイル

APAスタイルは米国心理学会が推奨する出典表記フォーマットです。

著者名(出版日).『文献名』.出版社.該当ページ

出版日を重視する表記方法になります。

SIST 02

SIST 02は、科学技術情報流通技術基準のフォーマットです。

著者名. 書名:副書名. 版表示, 出版年, 総ページ数(, シリーズ名, シリーズ番号)

和書を出典元にする際に、よく使われる表記方法です。

Webライティングスタイル

一般的なブログ記事やWebコンテンツで、他のページの情報を引用する際によく使われる表記方法です

サイト名『ページタイトル』
※上記テキストへリンク設置

Webで執筆する際、他のページの情報を引用する場合は、上記の表記も一般的に許容されています。ただしクレジット表記などに指定がある場合は従いましょう。

まとめ

情報が溢れており、簡単にコピペできてしまう世の中です。

だからこそ出典元には敬意を払い、引用や参考にする場合は確実に著作者を表記しましょう。

なお「引用」と似た言葉に「転載」があります。転載は「掲載した著作物自体がメインコンテンツになっているもの」で、許可なく行えば「パクリ」「盗作」になってしまう可能性があります。

引用はあくまで「メインコンテンツの補佐として掲載するもの」ですから、この線引きはしっかりと考えた上で、正しく引用したり、参考にしたりしていきましょう。

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この記事を書いた人

ライティングから編集、校正、ディレクション、SEO対策、撮影、画像編集と、なんでもやってるwebライター兼編集者。
現在はIT企業でメディア運営責任者・編集者として働きながら、札幌でWebライティングの講師として活動。「良いWebライターが増えれば仕事が楽になるなぁ」と思いながら、一人でひっそりと文亭を運営中。著書『Webライターが書いてはいけない文章28選』

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