「必死」と「必至」の違いとは?意味や用法、使い分け方を解説

この記事では「必死」と「必至」の違いについて解説します。

簡単にまとめると、全力を尽くすときには「必死」を。どうしても避けては通れない事態には「必至」を使うと良いでしょう。

なお、こういった言葉を「同音異義語」と言います。間違いやすい同音異義語は下記の記事にまとめてありますから、併せて参考にしてみて下さい。

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\ この記事を書いた人 /

たくろー
Webディレクター
ライティングから編集、校正、ディレクション、SEO対策、アクセス解析、撮影、画像編集、Web制作と、なんでもやってるwebディレクターです。
現在はIT企業でインハウスSEO担当兼、メディア運営責任者・編集者として働きながら、札幌でWebライティングの講師として活動。「良いWebライターが増えれば仕事が楽になるなぁ」と思いながら、一人でひっそりと文亭を運営中。著書『Webライターが書いてはいけない文章28選』

「必死」と「必至」の違いと使い分け方

「必死」と「必至」には、下記の違いがあります。

  • 必死:覚悟を持って全力を尽くすこと
  • 必至:必ずそうなること

「必至」は日常会話であまり使う機会がありませんが、どうしても避けては通れない、免れない時に使う言葉です。

例えば、寝坊して仕事に遅刻した場合、上司に怒られるのが「ひっし」のときは「必至」を。少しでも早く到着しようと「ひっし」で駅まで走るときには「必死」を使います。

「必死」の意味と用法

「必死」の意味は、下記の通りです。

  • 死ぬ覚悟で全力を尽くすこと。また、そのさま。
  • 死にものぐるい

(出典・参考:デジタル大辞泉)

具体的な用法は下記の通り。

用例
  • テスト前日、少しでも点数を上げようと必死に勉強する
  • 遅刻しそうになり、必死の形相で走っている
  • トレーニングを必死に頑張った甲斐があり、大会で好成績を収める事ができた

「全力」「死にものぐるいで」などと似たようなニュアンスの言葉です。

「必至」の意味と用法

「必至」の意味は、下記の通りです。

  • 必ずその事がやってくること
  • そうなるのは避けられないこと。また、そのさま。

(出典・参考:デジタル大辞泉)

具体的な用法は下記の通り。

用例
  • 決勝戦は接戦になること必至だ
  • 地球温暖化により、農作物に影響が出ることは必至だ
  • 年末年始は美味しいものを食べる機会が増え、体重増加は必至だ

どうしても避けては通れない、という意味合いで使います。

まとめ

「必死」と「必至」は一見似ているように見えますが、使うシーンが異なります。

全力を尽くす時には「必死」を、どうしても避けては通れない事態には「必至」を使うと良いでしょう。

シーンごとに、より適した表現を使っていって下さい。

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