当記事では、ブログ運営にぴったりなレンタルサーバーである「ConoHa WING(コノハウィング)」の料金プランについて解説します。
ConoHa WINGでブログを始めるなら、まずは「通常サーバーのベーシックプランを12ヶ月〜のWINGパック」で利用するのがおすすめです。月額換算で1,000円切りますし、独自ドメインが2つ無料で使えますので、他社と比べてもなかなか良いコスパになります。
その他VPSサーバーやWindowsサーバーも含めて、ConoHa WINGの料金プランやスペックの違いを比較しながら解説していきます。
※当記事で紹介している情報は、2023年1月時点の情報です。最新情報は念のため公式サイトもご覧ください。
ConoHa WING(コノハウィング)の料金プランの種類


ConoHa WINGの料金プランは、わかりやすいようで少々複雑です。
そもそもサーバーの種類が「通常サーバー」「リザーブドサーバー」「VPSサーバー」「ConoHa for Windows Server」の4つに分かれています。
通常サーバー


ごく一般的なWebサイトやブログ運営用サーバー。
リソースは他の人と共用のため、自分含め誰かのサイトのアクセスが一気に上がると不安定になる場合がある。
リザーブドサーバー


上級者向けのWebサイトやブログ運営用サーバー。
個人用のリソースが確保されているため、アクセスが一気に伸びてもサーバー動作が安定する。バズ狙いやECサイト向け。
VPSサーバー


プライベートな利用向けの仮想サーバー。
ゲームのサーバーや、リモート環境にアプリを設置して使いたい場合におすすめ。Webサイト運営には向かない。
ConoHa for Windows Server


リモート作業向けの仮想サーバー。
Windows環境で開発をしたり、リモート作業をしたりする際におすすめ。なにかを設置するというよりも、仮想デスクトップとして使うもの。
さらにそれぞれのサーバーを契約する方法として「通常料金プラン」と「WINGパック(割引きっぷ)」に分かれています。
ややこしいですね。
とはいえこれら料金プランの違いを理解しておいた方が、後々プランを変えるときなどにも役立ちますので、一通り知っておいてください。
ConoHa WING(コノハウィング)料金一覧比較表
ひとまず料金を一覧できる比較表をご用意しました。
「通常サーバー」「リザーブドサーバー」「VPSサーバー」「Windowsサーバー」それぞれの料金を、タブで切り替えてご覧いただけます。
ブログやWebサイトを運営するなら、通常サーバーかリザーブドサーバーが選択肢になります。とくに「通常サーバー・ベーシックプラン」の割引率が高く、最大期間で契約すると月額500円を切る料金になり、コスパ面で優秀です。
VPSサーバーを借りる場合、例えばゲームの「マインクラフト」のサーバー用途で使うなら「2GB」のメモリが推奨動作条件になっています。まずは数ヶ月程度で様子を見てみて、長く使いそうなら期間を伸ばすと良いでしょう。
Windowサーバーは法人の開発や事務作業向けのプランで、そもそも詳しくなければ契約しないと思いますので、必要に応じて選んでみてください。
通常サーバーのスペックと料金


「通常サーバー」は、いわゆる一般的なレンタルサーバーを借りるプランです。これからブログを始めようと思う多くの方は、これを選んでおけば問題ありません。
他のユーザーと共用のサーバーを利用するので、比較的リーズナブルに利用できます。
ただデメリットとして、利用している他のユーザーがサーバーにめちゃくちゃ負荷を掛けたりすると、一時的にアクセスが遅くなる可能性が考えられます(今時ほぼありませんが)
いわゆる賃貸マンションを借りるようなイメージですね。
この「通常サーバー」には、3つのスペックのプランが用意されています。
スペック | ベーシック | スタンダード | プレミアム |
---|---|---|---|
SSD | 300GB | 400GB | 500GB |
転送量目安 | 27.0TB/月 | 36.0TB/月 | 45.0TB/月 |
このSSDの数値が、画像とか記事とかメールとかを保管しておける容量です。転送量は「どのくらいのアクセス量に対応しているか」といった目安ですね。
よくわからないと思いますが、イメージ的には月間500万PVくらいのサイトに成長しない限りは「ベーシック」で十分です。
一例として、月間15万PVくらいで転送量は150GB/月も使っておらず、画像をふんだんに入れているサイトでSSD容量も9GBくらいしか使っていません。
これらの料金の違いを整理して解説していきます。
通常サーバーの通常料金
通常サーバーを通常料金で利用する場合、時間単位の課金になります。料金設定は以下の通り。
ベーシック | スタンダード | プレミアム |
---|---|---|
2.2円/時 1ヶ月最大1,320円 | 4.4円/円 1ヶ月最大2,640円 | 8.8円/円 1ヶ月最大5,280円 |
時間単位で費用が発生しますので、月の途中から利用し始めるときなどにお得です。
例えば「2週間だけレンタルサーバーを使いたい」とか、本当に一時的に利用したい人におすすめのプランですね。
通常サーバーのWINGパックの料金
通常サーバーのWINGパックが、多くのブロガーやサイト運営者におすすめの料金プランです。
3ヶ月〜の縛りはつきますが、通常料金よりもお得になっています。
契約期間 | ベーシック | スタンダード | プレミアム |
---|---|---|---|
3ヶ月 | 1,210円 | 2,530円 | 5,060円 |
6ヶ月 | 1,100円 | 2,365円 | 4,730円 |
12ヶ月 | 911円 | 2,145円 | 4,290円 |
24ヶ月 | 683円 | 2,035円 | 4,070円 |
36ヶ月 | 493円 | 1,925円 | 3,850円 |
月額換算で1,000円を切るくらいになると、他社のレンタルサーバーと比べてもお得感があります。とくにベーシックの24ヶ月プランや36ヶ月プランは、2022年にこっそり値下げされ、よりお得になりました。
初心者はまず12ヶ月のベーシックプランくらいで始めて、ずっとサイト運営を続けていけそうだと判断できれば、一気に36ヶ月プランなどに切り替えていくのがおすすめです。
リザーブドサーバーのスペックと料金


リザーブドサーバーは、よりサイトへのアクセス状況を安定させたい方におすすめです。利用者一人一人に個別のメモリとvCPUが割り当てられますので、要するに他の利用者が何をしようが関係ありません。
また自分のサイトへのアクセスが急激に伸びたときにも、自動的にスケールアップしてくれる機能もついています。
この「リザーブドサーバー」には、3つのスペックのプランが用意されています。
スペック | ベーシック | スタンダード | プレミアム |
---|---|---|---|
メモリ | 1GB | 2GB | 4GB |
vCPU | 2コア | 4コア | 4コア |
SSD | 300GB | 400GB | 500GB |
転送量目安 | 27.0TB/月 | 36.0TB/月 | 45.0TB/月 |
リザーブドサーバーを使うなら、基本的には「ベーシック」で利用しておいて、急激にアクセスが増えたら自動で「スタンダード」にスケールアップする設定にしておくのが良いかもしれません。
これらの料金の違いを整理して解説していきます。
リザーブドサーバーの通常料金
リザーブドサーバーを通常料金で利用する場合、時間単位で課金することになります。料金設定は以下の通り。
ベーシック | スタンダード | プレミアム |
---|---|---|
2.8円/時 1ヶ月最大1,650円 | 5.5円/円 1ヶ月最大3,300円 | 11円/月 1ヶ月最大6,600円 |
時間単位で費用が発生しますので、月の途中から利用し始めるときなどにお得です。
例えば「一気にアクセスを集める予定の、2ヶ月限定キャンペーンのLPを設置したい」とか、本当に一時的に利用したい人におすすめのプランですね。
リザーブドサーバーのWINGパックの料金
バズを狙うようなブログを運営したい方は、リザーブドサーバーのWINGパックを選ぶと良いかもしれません。
3ヶ月〜の縛りはつきますが、通常料金プランよりもお得になっています。
契約期間 | ベーシック | スタンダード | プレミアム |
---|---|---|---|
3ヶ月 | 1,540円 | 3,190円 | 6,380円 |
6ヶ月 | 1,430円 | 3,025円 | 6,050円 |
12ヶ月 | 1,320円 | 2,805円 | 5,610円 |
24ヶ月 | 1,265円 | 2,695円 | 5,390円 |
36ヶ月 | 1,210円 | 2,585円 | 5,170円 |
こちらも通常サーバーと同様に、12ヶ月〜のプランがお得感がありますね。
VPSサーバーのスペックと料金
VPSサーバーは「Virtual Private Server」の略称で、主にプライベートな用途で使うために用意された仮想サーバーのプランです。
最近人気の用途が、ゲームのサーバーを立てる目的です。マインクラフトやARKといった複数人で遊ぶゲームでは、いつでも同じ環境で遊ぶためには自分のサーバーを設置しておく必要があります。あるいはローカル環境で動作するアプリを設置しておくことで、クラウド環境で使うという用途も一般的です。
このVPSサーバーには、5つのスペックが用意されています。
スペック | 512MB | 1GB | 2GB | 4GB | 64GB |
---|---|---|---|---|---|
メモリ | 512MB | 1GB | 2GB | 4GB | 64GB |
CPU | 1コア | 2コア | 3コア | 4コア | 24コア |
SSD | 30GB | 100GB | 100GB | 100GB | 100GB |
よく使われるゲームやアプリの推奨要件は下記の通りです。
ゲーム/アプリ | 推奨メモリ | 推奨SSD |
---|---|---|
マインクラフト (ゲーム) | 2GB〜 | 50GB〜 |
ARK (ゲーム) | 8GB〜 | 100GB〜 |
7 Days to Die (ゲーム) | 4GB〜 | 60GB〜 |
GRC (検索順位チェック) | 50MB〜 | 2MB〜 |
VPSサーバーの通常料金
VPSサーバーを通常料金で利用する場合、時間単位で課金することになります。料金設定は以下の通り。
プラン | 512MB | 1GB | 2GB | 4GB | 64GB |
---|---|---|---|---|---|
通常 | 1.1円/時 最大682円/月 | 1.7円/時 最大968円/月 | 3.3円/時 最大1,848円/月 | 6.6円/時 最大3,608円/月 | 96.8円/時 最大53,900円/月 |
ひとまずお試しで使ってみたい場合や、短期的にアプリやゲームサーバーを設置したいときに利用してみてください。
VPSサーバーの割引きっぷ料金
長期的にサーバーを設置し続ける場合は「VPS割引きっぷ」のプランで契約するとお得になります。
プラン | 512MB | 1GB | 2GB | 4GB | 64GB |
---|---|---|---|---|---|
3ヶ月 | 671円/月 | 946円/月 | 1,815円/月 | 3,520円/月 | 52,800円/月 |
6ヶ月 | 660円/月 | 924円/月 | 1,793円/月 | 3,465円/月 | 51,700円/月 |
12ヶ月 | 586円/月 | 801円/月 | 1,495円/月 | 2,838円/月 | 46,046円/月 |
24ヶ月 | 561円/月 | 766円/月 | 1,429円/月 | 2,801円/月 | 45,045円/月 |
36ヶ月 | 536円/月 | 731円/月 | 1,363円/月 | 2,772円/月 | 44,044円/月 |
最大1ヶ月無料で使えますので、ぜひ検討してみてください。
ConoHa for Windows Serverのスペックと料金
ConoHa for Windows Serverは、Windowsのリモートデスクトップ環境を使えるプランです。VPSサーバーにWindowsのイメージは用意されていませんので、Windows環境を使いたいならこちらを選びましょう。
スペックは下記5種類が用意されています。
プラン | 1GB | 2GB | 4GB | 8GB | 16GB |
---|---|---|---|---|---|
メモリ | 1GB | 2GB | 4GB | 8GB | 16GB |
CPU | 2コア | 3コア | 4コア | 6コア | 8コア |
SSD | 100GB | 100GB | 100GB | 100GB | 100GB |
同時使用人数などに応じて、必要なスペックのものを選んでください。
ConoHa for Windows Serverの通常料金
ConoHa for Windows Serverを通常料金で利用する場合、時間単位で課金することになります。料金設定は以下の通り。
プラン | 1GB | 2GB | 4GB | 8GB | 16GB |
---|---|---|---|---|---|
通常 | 2.3円/時 最大1,100円/月 | 4.4円/時 最大2,200円/月 | 8.8円/時 最大4,290円/月 | 17.6円 最大8,470円/月 | 33円/時 最大15,950円/月 |
ConoHa for Windows Serverの割引きっぷ料金
ConoHa for Windows Serverを長期的に利用する場合は、割引きっぷのプランを利用します。
プラン | 1GB | 2GB | 4GB | 8GB | 16GB |
---|---|---|---|---|---|
3ヶ月 | 1,078円/月 | 2,145円/月 | 4,180円/月 | 8,360円/月 | 15,675円/月 |
6ヶ月 | 1,045円/月 | 2,090円/月 | 4,070円/月 | 8,250円/月 | 15,400円/月 |
12ヶ月 | 1,001円/月 | 2,013円/月 | 3,927円/月 | 7,755円/月 | 14,619円/月 |
24ヶ月 | 990円/月 | 2,002円/月 | 3,916円/月 | 7,733円/月 | 14,575円/月 |
36ヶ月 | 979円/月 | 1,980円/月 | 3,905円/月 | 7,700円/月 | 14,520円/月 |
最大7日間無料で使えますので、是非検討してみてください。
ConoHa WINGの料金支払い方法


ConoHa WINGの料金は、下記3種類の支払い方法が用意されています。
- クレジットカード
- ConoHaカード
- ConoHaチャージ
クレジットカード
もっとも便利な方法が、クレジットカード支払いです。
登録しておけば自動更新が利用できますので「支払いを忘れてサーバーが止まってしまった!」とか「独自ドメインが失効してしまった」なんてリスクを減らせます。
ConoHaでは、「VISA / MasterCard / JCB / American Express / Diners Club」のクレジットカードが利用できます。
ConoHaカード
ConoHaカードは、いわゆるプリペイドカードです。3,000円とか5,000円のConoHaカードを購入すれば、ConoHa WINGの支払いなどに利用できるというわけですね。
「ConoHaでブログを運営している友人へのプレゼント」とかに良いかもしれません。
ちなみにConoHaのキャラクターである「このはちゃん」がプリントされたなかなか可愛いカードですので、ファンならぜひパッケージ版を入手しておきたいですね。


カードの種類は、以下の通りです。
- パッケージ版:5,000円/10,000円
- デジタル版:1,000円/3,000円/5,000円/10,000円/100,000円
ConoHaチャージ
ConoHaチャージは、要するに「事前にConoHaにお金をチャージしておいて、そこから料金を支払っていく」といったタイプです。
クレジットカードを持っていない方は「ConoHaチャージ」を利用しましょう。
チャージ方法は以下の通りです。
- クレジットカード
- デビットカード
- Amazon Pay
- PayPal
- Alipay
- 銀行決済
- コンビニ支払い
支払い方法を選ぶときに「ConoHaチャージ」を選べば利用できます。
ConoHa WINGの料金を少しでもお得にする方法


最後に、ConoHa WINGの料金を少しでも抑えてお得に利用する方法をご紹介しておきます。
できるだけ長期間のWINGパックで利用する
ConoHa WINGを利用する場合は、基本的にできるだけ長期間のプランでWINGパックを利用しましょう。
ベーシックプランを利用するとして、仮に3年間使った場合に下記のような料金の違いが出てきます。
通常料金 | WINGパック(36ヶ月プラン) |
---|---|
1ヶ月1,320円×36ヶ月 =総額47,520円(税込) | 1ヶ月493円×36ヶ月 =総額17,748円(税込) |
上記の通り、通常料金と36ヶ月プランでは3年間で29,772円もの差が出てきます。
そもそもサイト運営はある程度の期間を見ないと結果が出てきませんので、長い目で見て利用していきましょう。
学割を利用する
ConoHa WINGは、なんと学割が利用できます。しかも学生だけでなく教員もOK。
学割対象者は下記の通りです。
- 日本国内にある大学、大学院、短期大学、専門学校、高等専門学校の学生
- 日本国内にある大学、大学院、短期大学、専門学校、高等専門学校の教職員
上記に当てはまる方は、ConoHaカードを一律10%オフで購入できます。学生か先生なら、利用しない手はありませんね。
GMOインターネットの株主優待を利用する
ConoHa WINGを運営するGMOインターネットの株を持っていれば、株主優待でレンタルサーバー代などに使える優待券がもらえることがあります。
例えば2022年上期の優待では、下記の通り5,000円割引券がもらえます。


もちろんConoHa WINGも対象。
僕はブログ収入でGMOインターネットの株を買ってガチホしています。ConoHa WINGを愛しているので、応援する意味合いもこめて。
ちょっと変則的ですが、優待をうまく利用すればお得に使えるかもしれませんね。
ConoHa WINGの料金についてよくある質問
- 初心者向けの料金プランはどれですか?
-
「通常サーバー/ベーシックプラン」を12ヶ月以上の契約で使うと、月あたりの料金が1,000円を切ってコスパがよく、スペックも必要十分です。最安値になる36ヶ月プランなら月あたりの料金が500円を切りますので、続けられそうなら契約期間を伸ばすと良いでしょう。
- 複数サイトをインストールすると料金は変わりますか?
-
同じサーバー内に複数のサイトをインストールする場合、料金は変わりません。セキュリティ的に問題がなければ、5サイトでも10サイトでも設置して運営できます。もちろん複数のサーバーを契約することもできます。
- 料金の支払いは月ごとですか?一括ですか?
-
一括です。例えば12ヶ月プランの場合、12ヶ月分を一括で支払う必要があります。
- 自動更新にできますか?
-
クレジットカード払いなら可能です。アカウント設定の「支払い設定」から、自動更新するか否か設定できます。
まとめ
ConoHa WINGの料金プランは色々ありますが、これからブログやWebサイトを運営する初心者は「通常サーバー・ベーシックプラン・WINGパック12ヶ月〜」を選んでおけば問題ありません。
プラン変更はいつでもできますから、その時々に必要なプランにアップグレードしていってください。
下記の記事ではConoHa WINGでブログを始める方法を解説していますので、あわせてご参考ください。

