「常用漢字」と「常用外漢字(表外漢字)」の違いとは?字体表の使い道も解説

この記事では「常用漢字」「常用外漢字(表外漢字)」ついて解説します。

「常用漢字」であるかどうかは、文章を執筆する際に「その漢字をひらがな表記にする(開く)か否か」を判断する基準の一つになります。

主な漢字は知っておくと良いでしょう。

PR

駆け出しWebライター向けの書籍を出版しました。

『Webライターが書いてはいけない文章28選』

編集コストの低い(=担当編集から好かれる)文章の書き方を、パラパラっと読んでいただけるようわかりやすくまとめています。

気軽にお読みいただき、レビューや評価をいただけると嬉しいです。

Kindle Unlimited読み放題対象

時間割

\ この記事を書いた人 /

たくろー
Webライター、編集者
ライティングから編集、校正、ディレクション、SEO対策、撮影、画像編集と、なんでもやってるwebライター兼編集者。
現在はIT企業でメディア運営責任者・編集者として働きながら、札幌でWebライティングの講師として活動。「良いWebライターが増えれば仕事が楽になるなぁ」と思いながら、一人でひっそりと文亭を運営中。著書『Webライターが書いてはいけない文章28選』

常用漢字とは

常用漢字とは、文化庁が『常用漢字表』によって公表している2,136字の漢字です。

常用漢字は1923年に初めて制定され、その際は1962字でした。そこから何度もの改訂を経て、現在は2010年にリリースされた2,136字の常用漢字表が使われています。

そんな常用漢字は、同表にて「法令、公用文書、新聞、雑誌、放送など、一般の社会生活において、現代の国語を書き表す場合の漢字使用の目安を示すもの」と定義されています。

要するに「常用漢字表に載っている言葉は、基本的に漢字で表記すると良いよ」と、日本が定めている目安ですね。

常用外漢字(表外漢字)とは

反対に「常用外漢字」とは、常用漢字表に掲載されていない漢字すべてを指します。なお「常用外漢字」は通称であり、正式には「表外漢字」と呼ばれます。(常用漢字表の外、と言う意味で「表外」です)

なお文化庁にて『表外漢字字体表』が用意されており、ここには1,044字が掲載されています。

常用漢字表・表外漢字字体表の使い道

常用漢字が役立つ意識しなくていい
・ビジネス文書
・ビジネスメール
・マニュアルの作成
・研修資料の作成
・Webメディアの記事制作
など
・個人の日記
・家族間のメモ
・研究論文などで使う専門的な言葉
・社内の文化として使われている用語
など

おもに多くの方の目に触れる原稿やマニュアルなどを執筆する際、その言葉を漢字で書くかひらがなで書くか悩んだときは、基本的に常用漢字表に載っていれば「漢字で書いても一般的にはOK」と判断できます。

反対に表外漢字字体表に載っている漢字は、広く公開する文書では使わない方が無難です。もちろん絶対に使ってはいけないというわけではなく「一般的に意味が通じにくい or 読めない人が多い」という一つの基準にすると良いでしょう。

『常用漢字表』には「専門分野や個々人の表記にまで及ぼそうとするものではない」とも注釈がついているため、あくまで「一般的に、多くの人の目に止まるもの」について、常用漢字を意識すると良いでしょう。

ライターが常用漢字を意識しておくメリット

ではライターが文章を執筆する際、常用漢字を意識しておくと、どんな良いことがあるのかまとめました。

顧客やクライアントと認識を合わせやすい

まずは「クライアントや顧客との認識合わせ」の観点で、常用漢字の使用にメリットがあります。

例えばクライアントから依頼されて文章を執筆する場合。一つひとつの「漢字の開き」まで細かく指定するクライアントは、さほど多くありません。よって常用漢字表をもとに言葉を選べるようにしておけば、多くのクライアントの依頼へと対応しやすくなります。

あるいはサービス企業として顧客の読むマニュアルや文書を執筆するライターの場合、顧客が一般的に読める言葉を使う必要があります。この場合も、常用漢字表を目安にすると認識を合わせやすくなります。

ライターとしてのビジネススキルになる

そもそも常用漢字をあらかた押さえていることは、ライターとして誇れる一つのスキルになります。

普通に生活していれば、常用漢字を意識する機会はさほどありません。よってライターのビジネススキルの一環として「常用漢字」を日常的に意識し、知識として押さえておくのは、仕事をする上での大きなメリットに繋がります。

感覚でなんとなく執筆するのではなく、そこに使うべき言葉を論理的に選べるようになれば、一人前のライターと言えるでしょう。

各端末やブラウザでの文字化けを防げる

スマホ端末やブラウザによっては、常用外の一部の漢字がうまく表示できない場合もあります。

例えばWeb広告を打つ際、クリエイティブ作成などにも「常用漢字」は関わってきますし、e-ラーニング教材を作るときなどにも意識すべきです。

特にWebに関わる仕事では、常用外の漢字を積極的に使うのは避けたほうが良いかもしれません。

常用外の漢字が使えない場面

日本では、そもそも常用漢字しか使えない場面もあります。参考までに知っておきましょう。

子供の名付け

子供の名前をつける際には『常用漢字表』あるいは『人名用漢字表』に載っている漢字しか使えません。

※参考:法務省『子の名に使える漢字

常用外のあまりに難しい漢字は使えないこともありますので、あらかじめ調べておくことが必要です。

特定のフォント

デザインをする際など、フォントによっては常用漢字にしか対応していないことも少なくありません。特に海外製のWebフォントでは、常用漢字すら網羅されていないことがほとんどです。

常用外の漢字は、ごく一般的なフォントでしか表現できないことが多いため、クリエイティブな場面では常用外漢字の使用は避けておいたほうが良いでしょう。

まとめ

文章を書く仕事をする上で、常用漢字を知っておくのは大切です。

もちろんすべての言葉を覚えておくというわけではなく「意識しておいて、迷ったときは調べる」という行動を目指したいですね。

常用漢字表』を見る

文亭では、誰でも無料で参加できるオンライン文章教室を開講しています。お気軽にご参加ください。

 

文章教室の更新情報や、新サービスについては、公式LINEでもご案内しております。LINE公式アカウントへのご登録も、ぜひぜひお待ちしております。

\もちろん無料/
友だち追加

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

ライティングから編集、校正、ディレクション、SEO対策、撮影、画像編集と、なんでもやってるwebライター兼編集者。
現在はIT企業でメディア運営責任者・編集者として働きながら、札幌でWebライティングの講師として活動。「良いWebライターが増えれば仕事が楽になるなぁ」と思いながら、一人でひっそりと文亭を運営中。著書『Webライターが書いてはいけない文章28選』

時間割