ブログで独自ドメインを使うメリット・デメリット

当記事では、ブログで独自ドメインを使うメリットとデメリットについて解説していきます。

ちなみにブログ作成サービスならば、そのサービスのサブドメインやサブディレクトリが無料で割り当てられます。WordPressブログでも、レンタルサーバーの初期ドメインが無料で使えます。

それなのに皆がわざわざ独自ドメインを設定しているのには、やはり理由があるのです。

独自ドメインの良し悪しを一通り知ったうえで、利用を検討してみてください。

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\ この記事を書いた人 /

たくろー
Webディレクター
ライティングから編集、校正、ディレクション、SEO対策、アクセス解析、撮影、画像編集、Web制作と、なんでもやってるwebディレクターです。
現在はIT企業でインハウスSEO担当兼、メディア運営責任者・編集者として働きながら、札幌でWebライティングの講師として活動。「良いWebライターが増えれば仕事が楽になるなぁ」と思いながら、一人でひっそりと文亭を運営中。著書『Webライターが書いてはいけない文章28選』

ブログで独自ドメインを使うメリット

そもそも独自ドメインとは「xxx.com」など固有のドメインのことです。

無料ブログで普通にブログを運営すると、例えばはてなブログの場合は「xxx.hatenablog.com」の「xxx」の部分だけが自分固有のIDになり、根本的には「hatenablog.com」の関連ドメインでブログを運営することになります。レンタルサーバーの初期ドメインでも同じことで、ConoHa WINGであれば「xxx.conohawing.com」になります。

独自ドメインを設定すると、ブログサービスのコミュニティからのアクセスなどの恩恵を受けながらも、初期ドメインから抜け出して自分固有のURLを持てることになります。

そんな風にブログで独自ドメインを使うメリットは、下記5点です。

  • SEO対策になる
  • ブランディングに繋がる
  • Googleアドセンスに申請できる
  • ドメイン自体が資産になる
  • サーバーや無料ブログが閉鎖しても移行しやすい

SEO対策になる

独自ドメインを設定するもっとも大きなメリットは、SEO対策になることです。

検索エンジンのクローラーは、ドメインの中に複数同じテーマの記事がある場合、評価が分散してしまう場合があります。これが「キーワードカニバリゼーション」と呼ばれる現象で、結果的に双方の記事が検索結果に表示されにくくなります。

ブログサービスやレンタルサーバーの初期ドメインでブログを運営すると、何千、何万とある他のブログの記事と自分のブログの記事がカニバってしまう懸念があります。よってどれだけ良い記事を書いたところで、レンタルサービスのドメイン内の記事は検索結果に表示されにくいのです。

しかし独自ドメインでブログを運営すると、あくまで自分のブログ単体で判定されるようになるため、良いブログを制作してSEOを改善すればアクセスを獲得しやすくなります。

ブランディングに繋がる

独自ドメインを持つことは、ブランディングになります。

自身のブログ名やサービス名とあわせたドメインを取得しておくと、ブランド感が統一され、読者や顧客からの印象が良くなります。その結果として、ブログ自体の信頼性アップにも繋がります。

一方でブログサービスのドメイン内で運営しているブログの運営者は、仮に有料プランだったとしても「無料のブロガー」に見えてしまいます。

独自ドメインを設定しておくことで、ブランディングや信頼性アップに繋がるメリットがあります。

Googleアドセンスに申請しやすい

ブログを収益化する方法として人気の「Googleアドセンス」は、独自ドメインを使用していなければ申請しにくく、できたとしても審査に通りにくいと言われています。

独自ドメインを持つことでGoogleアドセンスに申請しやすくなり、収益化の幅が広がります。

また一般的なアフィリエイト広告は、ASPを経由して掲載申請をしたあと、スポンサーがサイトを確認して掲載可否を判断します。独自ドメインで運営しているブログとそうでなくブログ、スポンサーから見て「信頼できる」と思ってもらいやすいのは、やはり「独自ドメイン」のブログです。

Googleアドセンスを初めとして、収益化の幅が広がるのも独自ドメインを使うメリットです。

ドメイン自体が資産になる

独自ドメインでブログを運営して、アクセスが伸びてドメイン自体が育つと、ドメイン自体が資産になります。

中古ドメイン市場は広がりを見せ続けており、2022年には「.jpドメインオークション」にて、元デビットカード公式ドメインが1億円近い金額で取引された事例もあります。

それは極端な事例ですが、個人ブログレベルでも長く運営して良質な被リンクのついたドメインに育てば、ちょっとした資産になるメリットがあります。

サーバーやブログサービスが閉鎖しても移行しやすい

ブログサービスには閉鎖のリスクがあります。2019年12月には、大手ブログサービス「Yahoo!ブログ」が閉鎖したことが話題になりました。

出典:Yahoo!

このようにサービスが閉鎖してしまうと、運営していた記事はすべて消えてしまいます。仮にバックアップを取って別のブログサービスに移行しても、記事についていた検索エンジンからの評価や被リンクはゼロになります。(そもそもブログサービスがなくなるので、リダイレクトもできません)

しかし独自ドメインで運営していれば、もし閉鎖することになっても、別のブログサービスに載せ替えて同じ独自ドメインで運営を継続できます。そうすれば、記事についた評価はそのままです。

長くブログを運営していくほど、独自ドメインを使うのはリスク管理の上でもメリットがあります。

ブログで独自ドメインを使うデメリット

念のため、独自ドメインを利用するデメリットについてもご紹介しておきます。

SEO対策の効果が出るまで時間がかかる

SEO効果を期待して独自ドメインを設定しても、SEO対策の成果につながるまでには一定の時間がかかります。基本的には半年以上、年単位で見ておかなくてはいけません。

どちらにせよ無料ブログやレンタルサーバーの初期ドメインでは、SEO対策自体が難しいのですから、大きなデメリットにはなりませんが、期待しすぎるとガッカリする可能性はあります。

ブログ運営で成果を出すには一定の時間は必要だと理解しておいてください。

年額費用が掛かる

独自ドメインを利用するには、費用がかかります。

細かい金額はドメインを管理する会社により少しずつ変わりますが、国内最大級のドメイン取得サービス「お名前.com 」の例を挙げると、下記の料金設定になっています。

ドメイン1年更新の金額(税込)
.com1,408円
.net1,628円
.biz1,738円
.info1,628円
.jp3,124円
※更新年、取得数により割引あり

1個や2個ならそこまで困る費用ではないかと思いますが、知っておいてください。

とくに「お名前.com 」なら、ドメインの1つ目を取得する際は1年無料で利用できたり、色々なドメインが定期的に無料で配布されたりするキャンペーンが開催されていますから、よりリーズナブルに独自ドメインを取得できます。

管理するアカウントが増える

レンタルサーバーや無料ブログのアカウントとは別に、ドメインを管理するアカウントが増えるのも、場合によりデメリットかもしれません。

これがWordPressブログで、レンタルサーバーで独自ドメインを取得するならアカウントは一つで済みますが、無料ブログでドメイン購入までできるサービスはほぼありません。

アカウントをいくつも管理しなくてはならなくなることは承知しておいてください。反対に言えば、独自ドメインを使うデメリットはこの程度ということです。

ブログ運営は独自ドメインがおすすめ

総合的に見て、長くブログを運営していくなら独自ドメインを利用することをおすすめします。

あえて初期ドメインでブログを運営するメリットはほぼありませんから、アクセスを伸ばしていきたい場合は、ぜひ独自ドメインの取得を検討してください。

そしてせっかく運営するなら、無料ブログよりもWordPressブログの方が自由度が高くておすすめです。合わせて下記の記事もご参考ください。

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