ブログと日記の違い。一般人にはどちらがおすすめ?

「ブログ」と聞くと、イメージするのは「日記」ですよね。

ブログという言葉がもともと「ウェブログ(ウェブ上の日記・記録)」を語源としていることから考えても、日記のイメージがあるのは当然です。

しかし!いざブログ運営を始めて「日記」を書いてしまうと、残念ながら誰からも読んでもらえないサイトが出来上がってしまう可能性があります。

もし一般人の方がこれからファンを増やしたいとか、収益化を頑張りたいということでしたら、誰かに役立つ情報を発信する「ブログ」を書いた方が良いかもしれません。

今回はブログと日記の違いについて解説していきます。

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\ この記事を書いた人 /

たくろー
Webディレクター
ライティングから編集、校正、ディレクション、SEO対策、アクセス解析、撮影、画像編集、Web制作と、なんでもやってるwebディレクターです。
現在はIT企業でインハウスSEO担当兼、メディア運営責任者・編集者として働きながら、札幌でWebライティングの講師として活動。「良いWebライターが増えれば仕事が楽になるなぁ」と思いながら、一人でひっそりと文亭を運営中。著書『Webライターが書いてはいけない文章28選』

ブログと日記の例

まずは今回話題にあげる「ブログ」と「日記」について、事例をもとにご紹介していきます。

  • ブログ=誰かに役立つ情報をまとめたコンテンツ
  • 日記=自分の記録を書くコンテンツ

不特定多数の人に読まれたいならブログを。自分のファンだけに向けて発信したいなら日記を書くのがおすすめです。

ブログの例

ブログは、自分の経験や調査結果をもとに、誰かにとって役立つ情報を発信するコンテンツです。

例えば以下のようなサイトが、ブログです。

  • バズ部:ウェブマーケティングの情報ブログ
  • LIG blog:Web制作会社の雑記なブログ
  • 北海道ログ:北海道暮らしや働き方について解説したブログ

何か困ったこと、知りたいことに対するアンサーを返すような内容が書かれているのが特徴。有益な情報を発信してさえいれば、無名の一般人でもアクセスを獲得しやすいのが魅力です。

日記の例

日記は、その日あったことや感じたことを記したコンテンツです。

下記のような、芸能人がアメブロに書いているものが有名ですね。

自分やファンのために、活動記録が書かれたものが日記です。芸能人やインフルエンサーの日記は需要があってたくさん読んでもらえますが、一般人の日記はあまり読まれません。

ブログと日記の違い

違いブログ日記
運営する目的顧客の獲得ファンサービス
アクセスの集め方キーワード検索指名検索
収益化の方法入門コンテンツ継続コンテンツ
運営コスト高い低い

「ブログ」と「日記」の違いは、上記の通りです。

そしてこれはサイト全体の話でもあり、記事単位の話でもあるのがややこしいところです。

一つのウェブサイトの中にブログ的なコンテンツと日記的なコンテンツがあり、ファン獲得とファンサービスを同時に行う場合もあります。

具体的な違いについて、以下で解説していきます。

違い1. 運営する目的

運営する目的の違い
  • ブログ:あらたな顧客の獲得
  • 日記:ファンサービス

ブログと日記の大きな違いは、運営目的です。

例えばレンタルサーバーの会社が「ブログの始め方」の記事を配信するブログは、あらたな顧客やファンを集めることを目的としています。

一方でインフルエンサーの方が撮影の裏側などを発信する日記は、ファンに喜んでもらって推し続けてもらうことを目的としています。

ブログはまだ自分達のことを知らない人にも向けて情報発信するのに対して、日記はすでに自分達のことを知っている人にだけ向けて発信します。

違い2. アクセスの集め方

アクセスの集め方の違い
  • ブログ:キーワード検索や広告
  • 日記:指名検索やブックマーク

ブログと日記では、アクセスの集め方も違ってきます。

ブログは新規顧客を集めるという特性上、何らかの「悩み」「知りたいこと」を基点としてアクセスを集めます。よってSEO対策をして検索エンジンから集客したり、広告を配信したりする必要があります。

一方で日記はすでに自分達のことを知っているファンを集めますから、ファンから自分の名前を指名検索してもらったり、日記サイトをブックマークしてもらったりして読みにきてもらうことになります。

ブログのアクセスを伸ばすには「ブログ運営」自体が大切で、日記のアクセスを伸ばすにはサイト外でファンを獲得することが必要です。

違い3. 収益化の方法

収益化の方法の違い
  • ブログ:入門コンテンツ
  • 日記:継続コンテンツ

ブログと日記では、収益化の方法も異なります。

ブログから収益化する場合は、自分のサービスを販売したり、アフィリエイト広告から商品を買ってもらったりと、何らかの「入口」の部分で収益を発生させる手法が一般的です。

一方で日記を収益化する場合は、その日記自体を有料コンテンツにしたり、ファングッズを販売したりと、継続的に収益を発生させやすいのが特徴です。

違い4. 運営コスト

運営コストの違い
  • ブログ:高い
  • 日記:低い

ブログと日記では、運営コストが大きく変わってきます。ここでいうコストとはお金のことだけではなくて「作業量」「思考力」みたいなところも含まれます。

ブログにアクセスを集めるには、きちんとSEO対策を施したり、読者から信頼される外観に整えたりする必要がある関係上、一定のコストがかかります。レンタルサーバーを借りてWordPressで運営することが多いのも特徴です。

一方で日記はすでに自分のことを知っている(信頼している)ファンが見にきますから、無料ブログサービスでシンプルな外観で書いてもとくに問題ありません。書く内容も、自分が思ったことを記すのでさほど考える必要がないのもメリットです。

それがあくまでファンに向けたコンテンツなら、日記の体裁で運営した方がコストはかかりにくいと言えます。

ブログと日記は結局どっちがおすすめ?

ブログと日記の違いについて解説してきましたが「では結局のところどっちを始めれば良いのか?」という話ですよね。

すでに解説した内容も踏まえつつ、まとめていきます。

一般人にはブログがおすすめ

これから何かを成し遂げたい一般人の方は、ブログがおすすめです。

まだファンも認知度もありませんから、何をするにも顧客を集める必要があります。まずは誰かの役に立つコンテンツを配信して、アクセスを集めましょう。

まずは自分の得意な分野で発信を始めて、ファンが増えてきたら少しずつ日記的なコンテンツを増やしていくのもアリです。

企業は目的によって選ぶのがおすすめ

企業の場合は、誰に向けて発信するのかによって書く内容を変える必要があります。

新規顧客を集めたいなら、自分達のサービスを必要としている顧客が悩んでいる課題を解決するようなブログコンテンツを配信しましょう。例えばレンタルサーバー、ホームページ制作、フィットネスジム、食品サービスなどは、ブログと親和性が高い事業です。

すでに自分達のことを知っている潜在顧客に対して「サービスの申し込み」を促すなら、日記タイプのコンテンツを配信するのもおすすめです。例えば老人ホームや幼稚園が普段の活動の様子を書いたり、美容室が新しいメニューや美容師の日常を書いたり、居酒屋が新メニューを紹介したりするのが定番です。

インフルエンサーは日記がおすすめ

すでにファンがいるインフルエンサーの方は、日記がおすすめです。

最近の事例で言うと、人気YouTubeはだいたいセカンドチャンネルを用意しています。メインチャンネルでは得意ジャンルの配信をして、セカンドチャンネルはファンサービスのために日常vlogを配信したりしていますよね。

そんなセカンドチャンネルのような位置付けで、文章を書くのが好きなら日記サイトを作ってみてはいかがでしょうか。普段の日常を写真付きで書いていくと、ファンはきっと喜ぶはずです。

ブログも日記も「読むメリット」を作るのが大切!

ブログも日記も良し悪しですが、どちらにせよ、読者にとって読むメリットがなければ読んでもらえません。

インフルエンサーの日記は、もっとその人のことを知りたい!と思っているファンにとって絶大なメリットがあります。あるいは料理の簡単レシピをまとめたブログは、献立を考えるのに疲れた主婦にとって絶大なメリットがあります。

多くの人に読んでもらいたい場合は、ブログでも日記でも、読者にとってメリットのある記事を書いていきましょう。

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