ブログのカテゴリー分けのコツと注意点

当記事では、ブログのカテゴリー分けについて解説していきます。

カテゴリー分けは、SEOにこだわるならとても大切なポイントです。読者が読みたい記事に辿り着きやすいよう、またクローラーが多くの記事を効率よくクロールできるよう、カテゴリー分けを整理していきましょう。

カテゴリーとSEOの関係性や、適切なカテゴリー分けについてまとめました。

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\ この記事を書いた人 /

たくろー
Webディレクター
ライティングから編集、校正、ディレクション、SEO対策、アクセス解析、撮影、画像編集、Web制作と、なんでもやってるwebディレクターです。
現在はIT企業でインハウスSEO担当兼、メディア運営責任者・編集者として働きながら、札幌でWebライティングの講師として活動。「良いWebライターが増えれば仕事が楽になるなぁ」と思いながら、一人でひっそりと文亭を運営中。著書『Webライターが書いてはいけない文章28選』

ブログのカテゴリーとは

ブログのカテゴリーとは、記事を整理する小部屋のようなものです。

例えば「ブログのカテゴリーについて解説する記事」「ブログのタグについて解説する記事」があったとして、それぞれバラバラに公開しておくだけでは、読者からすると知りたい情報に辿り着きにくい状態になってしまいます。

しかし「ブログ」というカテゴリーページに両記事をまとめておくことで、カテゴリーページを見るだけで欲しい情報に辿り着きやすいブログになります。

これは読者にとっても、検索エンジンのクローラーにとっても同様です。

人間やロボットにとって、どこにどんな情報があるのか分かりやすいブログにするために、適切なカテゴリーを設定しておきましょう。

ブログのカテゴリーページの役割

ブログカテゴリーページの役割を、もう少し掘り下げて解説しておきます。

カテゴリーページのSEOでは、大きく下記2点を意識しましょう。

  • クロール効率を上げる
  • ビッグキーワードを対策する

まとまったテーマの記事をクロールさせるハブになる

カテゴリーページのもっとも重要な役割は、各記事ページを効率よくクロールさせるハブになることです。

例えば「ブログ」というカテゴリーページをクローラーが見つけたとして、そのカテゴリーページから沢山の「ブログに関連する記事」へとリンクしていることで、クローラーが各記事へと辿り着きやすくなります。

関連情報へのリンクがページ内にたくさんまとめられていることで、クローラーから見たカテゴリーページの評価が高くなります。評価が高くなると、よくクローラーが訪れるようになり、より各記事へのクロール頻度も上がることが期待できます。

カテゴリー分けをしっかりと設定しておくことで、クローラビリティの良いブログを作れるのです。

カテゴリーページ自体でキーワードを対策できる

またカテゴリーページ自体で、何らかのキーワードを対策しておくこともできます。

例えば「ブログ」「筋トレ」「北海道」など、ビッグキーワードと呼ばれる1単語のキーワードをカテゴリ名に設定しておくのが一般的です。そのカテゴリの中に、カテゴリ名に関連する記事がたくさん公開されることで、カテゴリページの含む情報量が多くなってページ評価が上がります。

ブログやドメインが育っていけば、カテゴリーページが検索結果にランクインするケースも少なくありません。

ブログのカテゴリー分けのコツ

それでは、ブログのカテゴリー分けをSEO視点で最適化する方法を解説していきます。

あくまでSEO対策にこだわりたい人向けですから、細かい部分をすべて実現する必要はありません。必要な部分を取捨選択して取り入れて、ブログ運営に活かしていってください。

階層構造になるカテゴリー設計を行う

カテゴリー設計では、階層構造を意識することがもっとも大切です。

ブログのトップページが頂点になり、カテゴリーページで整理して枝分かれさせていくようなイメージで設計しましょう。例えば下記図のような設計になります。

ブログカテゴリー分けの説明図

カテゴリー分けが綺麗な階層構造になっていないと、カテゴリーページ自体が検索エンジンから受ける評価が下がり、クロール頻度も落ちる懸念があります。

各カテゴリーに英数字のURLスラッグを設定する

またカテゴリーを作成したら、スラッグとして固有のURLを設定しましょう。

デフォルトではカテゴリ名の文字列がそのままスラッグに入ってしまいますが、できれば英数字で、カテゴリ名を英文であらわすとスマートです。

例えばカテゴリ名が「ブログ」なら「blog」と。「食べ物」なら「food」などと設定しておくのが基本です。

1記事には1カテゴリーだけ設定する

クローラビリティの観点では、1記事には1カテゴリーだけ設定されるブログ構成にするのがベストです。

同じ記事が別のカテゴリーページにも表示されることが多くなるほど、それぞれのカテゴリーページの内容が重複してしまい、各カテゴリーページが受ける検索エンジンからの評価が落ちる可能性があります。

基本的には各カテゴリーページがすべて固有の内容になるよう、1記事には1カテゴリーだけを設定しておきましょう。

カテゴリーページのタイトルも特定のキーワードを狙う

カテゴリーページのタイトルは、そのカテゴリーに関連した何らかのキーワードを対策した文字列にしましょう。

カテゴリー名とは別にタイトルテキストを設定するのも良いでしょうし、カテゴリー名自体を対策キーワードにするのもおすすめです。

ただし、個別記事で狙う予定のキーワードをカテゴリページに設定してしまうと、ページ同士の評価がカニバってしまう可能性があります。

基本的には、個別のブログ記事たちで狙う予定のキーワード群の最上位にあるような1単語のビッグキーワードを、カテゴリページ名として設定しておくことをおすすめします。

カテゴリーページはsitemap.xmlに含めてインデックスさせる

カテゴリーページは、クローラビリティを上げるための重要なページです。

よってsitemap.xmlにはカテゴリーページを記載して、検索エンジンにインデックスさせましょう。sitemap.xmlをプラグインで作成しているなら、多くの場合プラグインの設定で制御できます。

カテゴリーページがハブになり、各記事にクローラーがうまく回るような導線になるのが理想です。

他のアーカイブページはnoindexにしてsitemapに含めない

これは少し上級者向けのTIPSです。カテゴリーページをクローラー導線の主軸にするため、その他のアーカイブページはnoindexにしてsitemapに含めなくすることをおすすめします。

とくに「新着記事一覧」のアーカイブページは、掲載される内容が各カテゴリページとすべて重複してしまいます。検索エンジンから重複コンテンツだと判定される可能性がありますし、そもそもカテゴリページからクロールされれば十分ですから、新着一覧のアーカイブページはnoindex推奨です。

タグページも同様で、カテゴリーページとページ内容が被ってしまうことが多くなりますから、noindex推奨です。

そこまで優先度は高い施策ではありませんが、SEO最適化したい場合は、各アーカイブページの取り扱いも含めて検討してみてください。

ブログのカテゴリー分けに関する注意点

最後に、カテゴリー分けに関する注意点をご紹介しておきます。

かならずタグの切り口も同時に設計する

カテゴリーを設計するときは、タグの切り口も同時に考えてみてください。これらをバラバラに考えると、結果的にあまり効率の良くないカテゴリーとタグになってしまいます。

例えば筋トレブログだったとして、体の部位でカテゴリーを切り分けたとしたら、タグはジャンルで切り分けるようなイメージだと上手くいきます。

カテゴリーとタグの例
  • カテゴリー:「上半身」「下半身」「腕」「肩」「脚」 etc…
  • タグ:「自重」「マシン」「ダンベル」etc…

あくまで一例ですが、カテゴリはあくまで「階層構造」になる切り分けを。タグでそれら階層を横断するような切り分けになるよう、同時に検討してみることをおすすめします。

カテゴリーを深く掘り下げすぎない

カテゴリーを何層にも掘り下げすぎると、各カテゴリーページに含まれる情報量が少なくなり、かえってクローラビリティが悪くなる可能性があります。

そこで基本的には「親カテゴリ・子カテゴリ」の2階層までにしておくのがセオリーです。この二段階で整理できないようなら、そもそもカテゴリー分けの方法を間違えている可能性もあります。

基本的には2階層までで整理できるようにカテゴリー分けを考えてみてください。

横のカテゴリーと粒度を揃える

カテゴリー分けをする際には「情報の粒度(りゅうど)を揃える」という意識が大切です。

再度「筋トレ」を例に出しますが、例えば「上半身」というカテゴリと横並びで「下半身」カテゴリがあるようなカテゴリー分けは、粒度が揃っています。

一方で「上半身」というカテゴリと横並びで「脚」や「お腹」があったら、少々粒度にばらつきが出てしまいます。こうなると、さすがに読者が混乱してしまいます。

とにかく「階層」を意識して、情報の粒度を揃えるようにするのが大切です。

ブログのカテゴリー分けは論理的に。

カテゴリー分けは意外と奥が深く、そして適当にやってしまいがちなポイントでもあります。

適当に分けても致命的なことにはなりませんが、SEOを最適化したい場合は論理的に設計してみてください。

また関連するトピックスとして「タグ」もありますので、あわせて用途を検討しておきましょう。

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